私の年代くらいまではカボチャのことを南京(ナンキン)と言う。ナンキンの食べ方はいろいろあるが、私が好きなのは天ぷらと煮物だ。 この時期天ぷらを揚げるのは辛いのでオーソドックスな煮物にした。糖度の高いナンキンならば砂糖を使う必要はない。少量の味醂で十分だろう。淡い色に仕上げたい人は薄口醤油を使うとよい。ねっとりとした舌触りのナンキンに舌鼓を打ち、これでコロッケを作ったら頬っぺたが落ちるだろうと思った。