先に二度公表したる漢詩「古稀偶感」なれど改めて考うるに 第三句は朱子の句そのままなることの気になりて また 第一句の少年 青年 壮年に対応させて第四句の古稀を 高年 に変えたるがよろしかとおもへば 題名も 古稀偶感 を 偶感 としたりけり 偶 感 少年青年過壮年 少年青年過ぎて壮年 一寸光陰観永遠 一寸の光陰に永遠を観る 未覚路傍菫草夢 未だ覚めず路傍菫草の夢 至高年小身多感 高年に至りて身は小なれど感ずること多し