「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」①~⑥巻それぞれについての詳しい解説です。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。
こちらは第②巻の「ウォームアップ」についてです。
第①巻でアンブシュアのチェックやバズィングおよび簡単な音出しが終わったら、第②巻では木管はロングトーン、金管は中低音域の準備運動、打楽器(スネアドラム:練習台)は一つ打ちの続きを行います。
音域はB♭クラリネットと金管楽器の基本となる中音域の「F」から始まり、同じくB♭クラリネットの最低音「D」までを使っています。他の楽器もおおよそ中~低音域のウォームアップとなっています。
ディレクターなどでガイド音を聴きながら次の音へと進みます。吹き始めたばかりなのでぴったり合わせることは要求しなくてよいでしょう。音を聴くという習慣づけです。
◆B♭クラリネット パート譜
開放の「F」~最低音の「D」までのロングトーンです。クラリネットの音作りの基本となる音域です。下へ行くにしたがって大きく吹きましょう。
◆B♭トランペット パート譜
いちばん無理のない中音域の「F」から半音ずつ下降していきます。音量はmfくらいで十分です。
初心者用に指番号がついています。
バズィングでの練習も効果的です(日替わりでやるなど)
◆打楽器(スネアドラム:練習台) パート譜
いわゆる「チェンジアップ」という練習です。ここでは8分音符、3連符、16分音符の三種類にしてありますが、その子のレベルに応じて4分音符や5連符・6連符なども試してみてください。
ローテーションでスネアドラムを叩かせてもいいでしょう(響き線はoffにしてミュートをのせるとよい)。
※木管の音と金管の音が半音でぶつかるところがあるので最初は気になるかもしれませんが慣れれば大丈夫です。どうしても気になる場合は木管も金管と同じ動きでやる方法もあります。
※ある程度できてきたら、メトロノームの代わりに打楽器パートを、ディレクターの代わりに各パートリーダーが順番にガイド音を吹くなどしていくと意識が高まります。