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スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング⑥「チューニングとバランス、ユニゾントハーモニー」解説

2020-09-08 | 出版楽譜:吹奏楽トレーニングブック

「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」①~⑥巻それぞれについての詳しい解説です。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。

 

こちらは第⑥巻の「チューニングとバランス、ユニゾンとハーモニー」についてです。

チューニング、ユニゾン、バランス、ハーモニーなどの基礎練習については「TIPPS」「3D」「JBC」をはじめ大変優れたメソードが数多くありますので、バンドに合ったものを選んで使うのがよいと思いますが、ここでは5分以内でできる4つのメニューをまとめてみました。

※順番としては「⑥」となっていますが、①②③→⑥→④⑤といった順番も考えられます。またA,B,C,Dを分けて使ってもよいでしょう。

 

◆B♭トランペット パート譜

A:まずチューニングです。まず歌ってバズィングで音を取ります。

そのあと一人ずつ、パート、音域別グループ、金管セクション、全員、と人数を増やしていきます。

 

B:次にポイントとなる音(5つ)を低音グループから重ねていき、チューニングとバランスを確認します。

 

C:Bの最後の音からB-Durのスケールでゆっく1オクターブ上がります。そこから2音ずつのユニゾンの練習となります。最後の4小節は①巻の「音出しとバズィング」で吹いたものと同じです。響きがどう変わっているでしょうか?

 

D:ガイド音(ディレクターなど)を聴き、簡単なカデンツの練習で終わりです。

 

どの練習もまず「歌ってみる」のがいちばんです。金管はバズィングでもやりましょう。

このあとはコラールやSlowでやさしい曲(スウェアリンジェンの「ロマネスク」など)を練習するとよいでしょう。

 

 

 

 


スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング⑤「スケールとアルペジオ」解説

2020-09-08 | 出版楽譜:吹奏楽トレーニングブック

「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」①~⑥巻それぞれについての詳しい解説です。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。

 

こちらは第⑤巻の「スケールとアルペジオ」についてです。

木管、金管、コントラバスは初級~中級の楽譜でよく使われる7つの長調(④「半音階」と同じ音域)による1オクターブ(楽器と調により2オクターブ)のスケールと分散和音の練習です。

打楽器(スネアドラム:練習台)は「5つ打ち」と「9つ打ち」の練習です。

 

◆フルスコア(2ページ目 Es-Dur)

アルペジオの部分は最初は省略してかまいません。

上下2オクターブになっているところはまず低い方から練習するとよいでしょう。

 

◆打楽器(スネアドラム:練習台) パート譜

管楽器の5つ打ちと9つ打ちの練習です。まず上の段の手順で練習し、次に下段のように16分音符の部分を2つ打ちにします。

管楽器のアーティキュレーションとも合わせられるようになっています。(詳しくはパート譜の説明を参照)

 

◆ティンパニ パート譜

管楽器のアーティキュレーションに合わせて、よく使われるリズムの練習です。

 

④「半音階」と同じように

・毎日ひとつを取り上げてテンポやアーティキュレーションを変えて練習する。

・毎日全部(できる数)を同じアーティキュレーションで練習する。

・練習中の曲と同じアーキュレーションやリズムで練習する。

・④「半音階」の同じ音域の調と組み合わせて練習する。

など使い方はいろいろあります。

上達してきたらこれ以外の5つの長調、短調も練習するとよいでしょう。


スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング④「半音階」解説

2020-09-07 | 出版楽譜:吹奏楽トレーニングブック

「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」①~⑥巻それぞれについての詳しい解説です。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。

 

こちらは第④巻の「半音階」についてです。

木管、金管、コントラバスは初級~中級の楽譜でよく使われる7つの長調(⑤「スケールとアルペジオ」と同じ)の音域に合わせた1オクターブの半音階の練習です。

打楽器(スネアドラム:練習台)はパラディドル(1つ打ちと2つ打ちの組み合わせ)などのいろいろな「手順」の練習です。

 

◆フルート パート譜

上下2オクターブで書かれているところは日替わりやリピートで両方練習しましょう。

アーティキュレーション表もついていますので利用してください。

 

◆トロンボーン パート譜

金管楽器は基本的な音域におさめてあります。

 

◆スネアドラム:練習台 パート譜

①~③巻で練習した一つ打ちと二つ打ちを組み合わせた「パラディドル」の練習です。

 

パラディドルのパターンと注意点を載せてあります。

実際の手の動きなどは動画などで確認してください。

 

・毎日ひとつを取り上げてテンポやアーティキュレーションを変えて練習する。

・毎日全部(できる数)を同じアーティキュレーションで練習する。

・練習中の曲と同じアーキュレーションやリズムで練習する。

・⑤「スケールとアルペジオ」の同じ音域の調と組み合わせて練習する。

など使い方はいろいろ考えられますので工夫してみてください。


スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング③「レガートとリップスラー」解説

2020-09-04 | 出版楽譜:吹奏楽トレーニングブック

「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」①~⑥巻それぞれについての詳しい解説です。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。

 

こちらは第③巻の「レガートとリップスラー」についてです。

木管楽器は2音~4音を使ったロングトーンとレガートの練習、金管楽器は一番大切なリップスラーの練習、打楽器(スネアドラム:練習台)は2つ打ちの練習です。

 

◆アルトサクソフォン パート譜

ディレクターなどでガイド音を聴きながら少しずつ音域や音数を変えていきます。

4つ目の「D」はやや難しくなりますが、第⑤巻「スケールとアルペジオ」への予備練習にもなっています。

音の粒が揃うように、なめらかに、そしていい音程で吹けるようにしていきましょう。

◆B♭トランペット パート譜

音域や音数を変えながらのリップスラーを4つ練習します。マウスピースでも練習しましょう。

まずは「例」の通りやってみて、個人のレベルに応じて「リップスラー例題集」から選んで練習しましょう。

 

◆打楽器(スネアドラム:練習台)パート譜

二つ打ちの練習です。二つ打ちではなく「一つ打ちを2回」になりがちですので気をつけましょう。

実際の手順やコツは教則本や動画などで確認してください。

打楽器はある程度二つ打ちができるようになったら他の楽器もローテーションで練習しましょう。

◆ティンパニー パート譜

 

第①巻からこの第③巻まが「ウォームアップ」にあたる部分です。時間は10分ほどですが、毎日やることで丁寧なウォームアップの習慣を身につけることができます。お試しください。


スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング②「ウォームアップ」解説

2020-09-03 | 出版楽譜:吹奏楽トレーニングブック

「全員でできる / スクールバンドのためのウォームアップ&デイリートレーニング」①~⑥巻それぞれについての詳しい解説です。ミュージック・ベルズ様の出版ページと併せてご覧ください。

 

こちらは第②巻の「ウォームアップ」についてです。

第①巻でアンブシュアのチェックやバズィングおよび簡単な音出しが終わったら、第②巻では木管はロングトーン、金管は中低音域の準備運動、打楽器(スネアドラム:練習台)は一つ打ちの続きを行います。

音域はB♭クラリネットと金管楽器の基本となる中音域の「F」から始まり、同じくB♭クラリネットの最低音「D」までを使っています。他の楽器もおおよそ中~低音域のウォームアップとなっています。

ディレクターなどでガイド音を聴きながら次の音へと進みます。吹き始めたばかりなのでぴったり合わせることは要求しなくてよいでしょう。音を聴くという習慣づけです。

 

◆B♭クラリネット パート譜

開放の「F」~最低音の「D」までのロングトーンです。クラリネットの音作りの基本となる音域です。下へ行くにしたがって大きく吹きましょう。

◆B♭トランペット パート譜

いちばん無理のない中音域の「F」から半音ずつ下降していきます。音量はmfくらいで十分です。

初心者用に指番号がついています。

バズィングでの練習も効果的です(日替わりでやるなど)

◆打楽器(スネアドラム:練習台) パート譜

いわゆる「チェンジアップ」という練習です。ここでは8分音符、3連符、16分音符の三種類にしてありますが、その子のレベルに応じて4分音符や5連符・6連符なども試してみてください。

ローテーションでスネアドラムを叩かせてもいいでしょう(響き線はoffにしてミュートをのせるとよい)。

※木管の音と金管の音が半音でぶつかるところがあるので最初は気になるかもしれませんが慣れれば大丈夫です。どうしても気になる場合は木管も金管と同じ動きでやる方法もあります。

※ある程度できてきたら、メトロノームの代わりに打楽器パートを、ディレクターの代わりに各パートリーダーが順番にガイド音を吹くなどしていくと意識が高まります。