5月の「ラファエロ展」、6月の「ダ・ヴィンチ展」に続き、「ミケランジェロ展」に行ってきました。これで今年の目標「ルネサンス三代巨匠制覇(笑)」達成です。
◆台風が接近していたためか混雑ゼロ。
著名な作品はほとんどが彫刻や壁画ですからさすがに実物を持ってくるわけにはいかないため、展示は素描や習作、スケッチ、レリーフなどが中心でした。
◆「レダ」の頭部習作
メインとなるシスティーナ礼拝堂の天井画や「最後の審判」は各場面ごとに習作と全体(縮小版や写真)を見比べられるようにするなど工夫されていました。
完成当初は人物はほとんど裸だったのに、不道徳だということで布などが上から描き込まれたというのは驚きました。その後修復にあたってもとの形にもどされていったそうです。
実際に現地に行ってみないとその本当のスケールはわからないのでしょうが、大塚国際美術館からの原寸大の天井画の一部(陶板への複製)は、その巨大さをうかがい知ることができるもので、いいアイデア。いや~、デカい!
◆システィーナ礼拝堂(wikipediaより)
展示後半にはミケランジェロが設計した聖堂などのスケッチや、「プラトー門の要塞化のための計画案」なんていう軍事的な作品もありました。そういえば「ダ・ヴィンチ展」の時もいくつか兵器や要塞に関するスケッチがありましたね。
◆どういう要塞になるの?
そしてミケランジェロといえばやはり彫刻。今回一緒に展示されていたのは青年の頃の「階段の聖母」と最晩年の「キリストの磔刑」の2つですが、年数にして73年の差。70年以上創作活動を続けたというエネルギーもすごいけれど、そのモチーフのほとんどが「人体」だったというのもすごいことです。
最後に「クレオパトラ」と題された素描。これは表の顔で、裏側に回ってみると別の顔が。。。印象に残った作品です。
(2013.10.24)