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「運慶」展

2017-10-26 | アート&クラフト

北斎の次はお隣りの「運慶」展へ。

 ◆(左から)無著菩薩、制多伽童子、毘沙門天

 

この「運慶」展、「日曜美術館」や「ぶらぶら美術・博物館」などでも紹介され連日入場待ち。

どうやら午後2~3時になると入場制限解除になりそうなので、「北斎とジャポニズム」のあと15時頃をねらいました。

◆国立博物館本館 「運慶」展はこの左奥にある平成館で開催中

 

思った通り待ち時間は無し、でしたが会場内はかなりの混雑。

でも、

・作品そのものが大きいので多少離れても見ることができる

・お寺と違って仏像のまわりを360度一周できる

だから割と人の流れがあり、それほど不自由なく鑑賞できました。それに仏像の背後はなかなか見られないので、これはこれで面白い。

 

学生時代に授業で奈良京都の寺院や仏像を1週間ほど見てまわったことがあり、それ以来仏像は好きなのですが、やはり運慶はいい!

なんといってもあの「顔」。

◆以上2枚は「運慶展」公式twitterより

 

月並みな言い方ですが、まさに生きているかのような表情。特に玉眼を使った目。「お前たち夜はぜったい仏像同士で話ししてるだろ!」と言いたくなります。

さらに筋肉や骨格、浮き出た血管、衣服や装飾品、髪のリアルさ。

「天燈鬼」「龍天鬼」は背後に回って「おしり」の筋肉もぜひ見てください!(笑)

◆運慶の息子、康弁の傑作2体(公式HPより)

 

そして犬好き必見! 運慶作の「子犬」

◆思わず顔がほころびます (公式twitterより) 

 

作品数は数十点(うち運慶は22体)ですが、じっくりと見ているうちにいろいろな発見や感動があって満足感がありました。ミュージアムショップも盛りだくさん(ただし混んでます)。

◆ミュージアムショップはすごい人

 

なお、公式サイトの「運慶学園」もなかなか楽しいのでおススメです。

◆仏像といえば「見仏記」のみうらじゅんさん

 

う~ん仏像が欲しくなりました。といってもフィギュア。以前ご紹介した「イSム」に行ってみますか。

 

(2017.10.25)

 

 

 

 


北斎とジャポニズム 展

2017-10-26 | アート&クラフト

開催されたばかりの「北斎とジャポニズム」展へ。

◆北斎の「富嶽三十六景」とモネの「ポプラ並木」

 

上野公園は小雨が降り肌寒い天気。

◆10/25(水) 13時入場(待ち時間なし)

◆会場入り口のフォトスポット なんだか笑ってしまいます

 

ひとことで言うと、思った以上に面白かった!

ジャポニズムについてはモネやゴッホなど色々な展覧会で大まかな説明や部分的な紹介を見かけましたが、今回はひとつひとつ北斎と西洋の画家たちの作品を対にして比較展示しているので、たいへんわかりやすくなっています。しかもその数300点以上。

北斎の作品をそのまま使ったもの、明らかにヒントを得たと思われるもの、そう言われればそうかな?というもの、う~んそれはちょっとこじつけ?というもの(笑)まで様々ですが、絵画、彫刻、ポスター、工芸品まで広範囲にわたって北斎の影響があったということがよくわかります。

◆クローデルの「波」と北斎の「神奈川沖浪裏」(パンフレットより)

 

それにしても北斎は作品数、守備範囲、発想、画力、構図、やはり凄い人だったんだなあと今さらながら感心。有名な「北斎漫画」や「富嶽三十六景」などをあらためてじっくり見てみたくなりました。

※「富嶽三十六景」の複製画展覧会の記事は→こちら

 

また、この展覧会のために各国の美術館や個人蔵の作品が集められていて、それを見るだけでもなかなか楽しめます。ガレの木工芸とか意外なものも。

個人的に思わぬ掘り出し物だったのは、ドビュッシー作曲の交響詩「海」のスコア(1905年)。本物を見られて感激。

◆交響詩「海」のスコア(オーストリア国立図書館蔵)

 

会場内は普通の混み具合?でしたが、作品が小さくかつ細密なため、列の後ろからだとほとんど見えません(特に最初の部屋は1列に並ばないと全く見えず、行列もなかなか進まない)。各部屋は「動物」「植物」「人物」「浪と富士」などにまとめられているので、先にお目当ての部屋に行くのがいいかもしれません。

 

◆この「浪」のスタンプかハンコがほしい 笑

(2017.10.25)