それほんと?

キラ様のデスノート

失敗しないITプロジェクト

2006年02月25日 | IT
 失敗しないITプロジェクト

日経コンピュータが長年続けている「動かないコンピュータ」という連載がある。日経関係のWebでも同様のトピックスがある。長い間、議論しているが全く解決策が出てこない。

そりゃ、当たり前だ。全くピントがずれている。

システム開発は、ソフトウェアだが開発論事態は家電製品、自動車などのHW製品開発と同じなのだ。その視点がいつも抜け手いる。まだ若い、HW製品を開発したことがない記者が編集しているから、考えがそこに及ばないのは仕方がないか。

つまり、部品やユニットなどを開発し、組み上げ、全体機能をテストする。そのことはソフト開発も同じなのだ。しかし、HW開発は、いきなり部品開発には入らない。全体の構想設計から詳細設計、部品製作、組み立てと続く。

実は、この全体の構想設計が非常に重要なのだ。HW開発の世界では、「フロントローディング」として当たり前になっている。この期間に、どれだけ詳細な構想をつめきれるかで後々の設計変更量、開発コスト、開発期間を左右するからだ。

だから、この領域の仕事をするのはベテランが中心なのです。20年、30年の経験に基づく技術、知恵でプロジェクトをマネジメントするのです。

この部分の議論なくして、プロジェクトの成功方法は出てこない。

それが本当の話。

全体最適

2006年02月21日 | IT
 全体最適の意味を理解したい。

長年コンサルティングをしていると、新しいアーキテクチャーやコンセプトに振り回されるクライアントがかわいそうになる。

例えば、全体最適について相談されることが多いが、パッケージメーカーがさも簡単に作れるように宣伝しているのは、思慮が足りない。

私は、いつもクライアントに全体最適の相談を受けたとき、こう聞いている。
マネジメント系の全体最適をつくりたいのか、それともプロセス系の全体最適を作りたいのか。

クライアントがITの投資効果を吟味すれば、ほとんど、マネジメント系の全体最適を選択する。

理由は簡単だ。プロセス系の全体最適は実現が非常に難しい。が、マネジメント系ならば、わりと直ぐ実現できるからだ。そして、現場をマネジメントできるからだ。

IT業界のトピックスに騙されてはいけない。

それが本当の話。

ESBより先にするものがある

2006年02月20日 | IT
ESBなる考え方が出てきた。

EAIにとってかわるという。本当だろうか。話を聞いて見ると納得できるのだが、、。

わたしは、その前ににもっと重要なことがあると考えている。

確かに今までに投資したIT資産は重要だ。できれば引継ぎたい。が、問題は引き継ぐ価値があるのかという点だ。

EAIもESBも引き継ぐ勝ちがあることを前提にしている。だから。成功しない。金がかかる。クライントの多くがだまされるかも。

私は、縦割りの今の個別システムを二つに分割すべきだと前から主張してきた。そしてそれを採用していただいた企業は、有効に活用し、低価格のITですんでいる。

マネジメントに必要な機能とプロセスに必要な機能に分割するという簡単なことだ。

縦割り、個別のシステムからマネジメントシステムを分離することで、マネジメントシステムが結合し、新しい仕組みがおのずと出来上がる。マネジメントシステムは、会社のあるいは社員の歴史であり、知的資産そのものである。2000年問題でERPを入れ替え、マネジメントシステムを捨てた会社が多かった。馬鹿なことをしたものだ。会社の知的資産そのものを捨ててしまったのだから。

プロセスの方は、マネジメント部分を分離することでさらに連携しやすくなる。

それが利点だ。

それが本当の話だ。

人材の活用

2006年02月19日 | IT
コンピュータシステムを作りのに必要な要素がいくつかある。

1)HW知識
2)SW知識
3)業務知識
4)マネジメント知識

だ。1)と2)はITの知識そのものであり、専門的な知識が必要になる。
3)と4)は、ITの専門家からは得られない経営知識と言える。

この点が大事なのだ。3)と4)は経験がなければ得られない知識だからだ。団塊の世代が退職するこれから、中小企業には未だかつてない飛躍のチャンスが巡ってくる。

それを理解した経営者はIT化推進で成功するだろう。

しかし、ここを読みきれない経営者は大手IT会社の餌食になるかも知れない。

それが本当の話ではないか。






団塊党

2006年02月18日 | 政治
 民主党の菅さんが団塊党をはじめるらしい。

いいことではないか。団塊の世代は、戦後日本の経済発展を支えてきた。いろいろな仕組みを作り、一生懸命働いたら老後は年金でという将来構想の中で生きてきた。

しかし、いざ自分が年金生活に入ろうとする今、その年金制度自体が機能しない現実に直面している。

だったら、また新しいし仕組みをつくればいい。団塊世代の知恵があれば必ず実現できる。

そもそも、年金制度なるものは人口が漸増する社会を前提にしている。政府や役人がどう説明しようにも、その前提は既に崩壊している。人口が一定しているならいいが、減少する傾向は半世紀以上続く。

だから、きれいごとはあきらめて、別の社会を作ろう。

いつまでも働く。元気なうちはいつまでも働く。簡単なことだ。働くことで、健康を維持し、医療費を削減する。長野や宮城の地方都市でその成果が出ている。一見、したり顔の学者先生の論説を長々と証明するより、実行した方が早い。

http://www.kp104.com

既に始めている人たちがいる。

働く、専門的な知識を使って働く。そして、若い人に知識や知恵を伝達する。中小企業で働く。大企業中心の社会から、マジョリティー中心の社会を作る。

金より大事なものがある。そんな社会的な価値をつくる。

団塊の世代ならできる。団結しよう。

それが日本の将来を変える力になる。

それが本当の話のように思う。