憲法改選挙が何年か後に実施されます。これから、憲法に関していろいろな人の意見を見聞きするでしょう。その時、その人はどんな発想で意見を述べているのかを知ることはとても重要です。きっと参考になります。
人の意見は、大きく分けて次の2つのセグメントに分類されます。
1.組織・団体・グループとしての意見
2.人間としての意見
第9条を維持したいという人の意見は、2に属します。第9条を改正したいという人の意見は、1に属します。
戦争はいやだ、戦争は悲惨だ、人殺しはいやだ、生きていたい。こういう意見の人は、人間として世界中の人を自分の家族、親類、友達だと思っています。
一方、国際貢献すべきだ、時には武力もやむ終えない。こういう意見の人は、組織を守るため、国を守るため、国民を守るため、など、自分が属する団体の利益、あるいは自分の利益を守るためです。
昭和天皇の発言がマスコミに少しづつ出てくるようになりました。昭和天皇の発言は、実に2の意見なのです。自分を国民の代表として、みんなを守ろうとする。そして、諸外国の国民を自国民と同じだと考える。
しかし、政治を通じ政党という組織の利益を守る。組織を維持するために、武力を持つ。それが、1の意見なのだ。
社会は、1の意見が大半だ。しかし、世界は、人間という一つの集まりなのだから、2は大切なのだ。戦争を避ける知恵を持っているのは、人間という集まりなのだ。
だから、第9条の改正、維持は、人間としての意見と、組織の利害を守ろうとする一部の人の意見の対立なのだ。
キラさまは、若者にそのことをわかって欲しいと考えている。
それが本当の話。