思考空間無限大

 人間だけが持つ、創造力と想像力の素晴らしさを生かす道を模索したいです。イノベーションと、近未来の世界を模索したいです。

イベルメクチンと腸内フローラー

2016-01-09 11:05:54 | 日記
 NHKの『サイエンスZERO』によると、『ストレプトマイセス・アベルメクチニウス』という微生物から、『イベルメクチン』という薬を開発され、10億人もの人々の命を救ったという理由で、大村智(おおむらさとし)氏が、『ノーベル賞』を受賞されましたことは、1国民としてとても喜ばしい快挙だったと思います。

注目すべきことは、微生物が持っている、タンパク質の一種である酵素によって微生物のエサとなるエサを食べて分解してできる栄養分を吸収して分裂して増えていくそうですが、微生物が生きるために必要なアミノ酸などの一次代謝産物と、そうでない二次代謝産物ができて、このうち微生物独自の二次代謝産物が薬の元になるそうです。

微生物は、それぞれが様々な酵素を所有しており、独自の酵素によって生成される独自の化合物を作り出しているとのことです。しかも、微生物のエサの種類が異なれば、違った代謝産物ができるとのことです。

このような事実から、私は、次のように考えています。昔から漢方薬の原料として考えられた植物などの中には、私たちの腸内細菌によって生成される代謝物質が、薬のような役目をする物質が生成されても、なんら不思議なことではないのではないかと思っています。微生物の種類とエサの組み合わせによって、複数の薬のような良い効果同時に発生したとしても、不思議ではないのではないかと思っています。

微生物とエサという『入力物質』から、その結果生成される『出力物質』との関係は、数学でいえば『n次元ベクトル』から『n次元ベクトル』への関数関係が存在して、入力から出力への対応のさせ方を決定するものが『酵素』であり、酵素にもさまざまな要素があるので、様々な酵素を要素を元とする『対応のさせ方』をする『結び付け方』の酵素の集合が『関数全体』ではないかと思います。

微生物の種類、独自の酵素の種類、代謝生成物質の種類によって、同時に人体にとって副作用のない『薬』のような物質を研究していくと、大村智氏の立派な業績が次々と日本人の中から、高い確率を持って生まれてくるのではないかと私は思います。

その『道具』として考えられるのが、『人工知能』、『ゲノム解析』、『量子化学』、『データー解析』などではないでしょうか。『VISION and Hardwork』の普段の努力によってのみ、『イノベーション』は生まれるのではないかと私は思います。

『イノベーション立国日本』を目指し、『高度成長経済』を達成するというシナリオもあってもいいのではないかと私は思います。それにしても、政治家のみなさんの役割はますます増大しているというのが、私の実感です。単に『政権批判』をしていては、『絶対政権交代はありえない』と思います。国民みんなが納得し、間違いがないと国民が思った時に、初めて政権交代の可能性が少しでも出てくると私は確信しています。過去の失敗をきちんと検証することを顧みない政党には、『政権交代を口にする資格はない』と私は、思っています。



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