思考空間無限大

 人間だけが持つ、創造力と想像力の素晴らしさを生かす道を模索したいです。イノベーションと、近未来の世界を模索したいです。

デフォルトを起こせば、事態は思っている以上に深刻になる

2015-06-30 13:53:19 | 日記
 ギリシャのデフォルトは、避けられない情勢だ。
もし、デフォルトになったとすると、ギリシャの信用はなくなり、ハイパーインフレになることでしょう。

 6日まで、銀行の支払いは停止され、ATMで1日8000円ぐらいが引き出せる状態だ。年金も、予定通り国民が受け取れるかどうか、はなはだ疑問に思う。なぜなら、銀行にはほとんどお金が残っていないから。国民が預金を銀行から引き出したためである。

 かつて、高校の世界史で、第一次世界大戦後、ドイツがハイパーインフレになり、リヤカーに札束を載せて、買い物にいく写真を教科書で目にしたことがある。
ギリシャを訪れている観光客は、ATMでなかなかお金が引き出せず、帰国できないかも知れないという不安があるという報道がなされていた。

 しっかりとした首相を選ばなければ、一番困るのは、国民自身であることを、ギリシャ国民は思い知らされるかも知れない。

 国民の生活を守り、将来に希望を抱くことができるような、ビジョンを国民に示すのが政治家のもっとも重要な役目だと私は思う。

 白黒の画像で、『所得倍増計画』を国民に訴える≪池田隼人≫首相の姿を、今、私は鮮明に思い出しています。

 

安易な道を歩んではいけない

2015-06-19 06:55:24 | 日記
 今朝のニュースによると、7月1日、いよいよギリシャが、デフォルトする可能性が高まってきた。預金が銀行から大量に引き出され、ギリシャがハイパーインフレに陥る可能性が強いように思われます。

 私には、ギリシャ国民が安易な方法を、選挙を通じて選んだ結果だと思えてならない。

EUとしては、もうこれ以上、ギリシャに融資しても、借金が増えるだけで、がまんの限界だと腹をくくったように思われる。

 日本としても、対岸の火事だと思ってはいけないと思います。財政健全化に向けて、たゆまず努力を続けることが大事だと思います。

そのためには、省エネ努力を続け、新しいイノベーションを次々と開発し、生産効率を高めて、経済成長を続けることが大事だと思います。

 今は苦しくても、将来良い方向に向かう見通しがあれば、国民はがんばれると思います。そのためには、『清く正しく美しく』生きる道が最良の方策だと思います。

うまくいかなかったときに、なぜそうなったのかを徹底的に原因究明し、きちんとした報告書をまとめ上げる態度が重要だと思います。

 世界の政治家の中には、政策の失敗を他国のせいにする国がかなりあるように思えますが、それは、安易な方法で卑怯なやり方だと私は思います。

≪信用≫こそ、最も大切なことだということを、再認識する事態がまもなくやってくると思います。

 将来ビジョンを国民に示し、しっかりとした政策を着実に実行することが、政治家の役割だと思います。

腸内細菌と成人病

2015-06-15 15:36:46 | 日記
 先日、NHKの『ためしてガッテン』を見ていて、最新の研究成果が紹介されていたので、興味深く番組を見ていました。

番組では、慶応義塾大学の≪伊藤裕≫先生が、出席され、最近分かってきた腸内細菌の驚くべき働きが紹介されました。

先生のお話によると、

 食事をするとき、魚を一番先に食べて、インシュリンが多く出るようにしてから、成人の体内にいる約100兆個、重さにして約2キログラムの腸内細菌に、毎日ペットにエサを与えるように、『水溶性の植物繊維』を与えれば、人間の腸内環境が改善され、便秘なども改善され、さらに肥満防止につながり、糖尿病の人もだんだん良くなり、糖尿病の薬が徐々に減らせて、糖尿病の薬を飲まなくてもよくなった人もいるとのことでした。


 野菜の中でも、水溶性の植物繊維を含む、人参、ゴボウ、レンコンなどの根菜類の野菜とか、納豆やおぐら、やまいもなどのねばねば成分を含む野菜とか、NHKの『あさいち』で紹介された、大麦や五穀米などを自分のお腹の中にいるペットの『腸内細菌』に、毎日エサをやることが大切とのことでした。

 
 ご存知のように、肥満は、様々な成人病の原因となることが知られているので、食生活を日ごろから気を付けていけば、『Quality Of Life』が実践できるのではないかと思いました。

 以前、『NHKスペシャル』で放映された『腸内フローラ』の研究を通して、今まで病気との関連性が認識されてこなかった分野にも、遺伝子分析などの手段を使い、さらにビッグデーターを高速コンピューターで、データ解析して、これからますます高齢化し増加すると思われる医療費を少しでも削減する方向に、日本は向かわなくてはいけないのではないでしょうか。

 真に日本が≪Q.O.L≫を目指す国家として、世界のお手本になるよう、努力することが大切だと、思います。



 

戦後70年、高度成長は、これから可能か

2015-06-03 09:15:04 | 日記

 NHKの『戦後70年日本の肖像』を2回見て考えました。

日本が、1960年代に、10年間に及ぶ約10パーセント成長を成し遂げた裏には、当時大蔵官僚だった《下村治》氏の『高度成長理論』と池田隼人首相の結びつきがあったことを知り、興味深く番組を見ていました。

 番組には、作家の五木寛之氏と『デンソー』社長の石丸典生氏が登場していました。

下村氏の数式を使った『高度成長理論』は、池田隼人首相の『所得倍増計画』によって見事に成功したわけです。当時、世界から『日本の軌跡』と言われましたが、下村氏によれば『人工ボーナス』という人口構成が日本に生まれていた幸運と、第二次世界大戦以前からの、日本の理工学重視政策による『技術力重視』政策が、戦後日本の奇跡的な成長へとつながったようです。

 下村氏も、10年間の約年率10パーセントの高度成長後は、次なる高度成長は、ありえないと考えていたようですが、ご存じのように、『田中』首相による『日本列島改造論』が、高度成長時代を到来させ再び日本の高度成長時代を成し遂げたわけですが、その後、バブル崩壊へとつながり、銀行の倒産問題が発生したわけです。俗にいう『失われた20年』が最近まで続いていたことは、記憶に新しいことと思います。

 話を現在に進めて考えてみたとき、高度成長に必要な要素は、

①設備投資の増加
②消費意欲と生産意欲の高まり

の2つが重要だと考えます。①と②の好循環が、高度成長を達成する重要な条件だと思います。これに加えて、私は、『自分は社会の役に立っている』という実感が個人の生きる価値を高め、社会が次第に良くなっていく鍵だと考えています。

 これからの日本は、『個人の幸福感』と『社会の幸福』の2つのベクトルが、同じ方向に向かった時に、日本の真の歓迎すべき『真高度成長時代』が訪れるのではないでしょうか。

 一人の天才が、社会を大きく変える可能性があるということをこの番組を通して感じました。

 日本の潜在能力を認識し、高めてあるべきビジョンを国民に示し、実行することが、政治家の役割ではないでしょうか。