視界は霞なりき

半年ほど前のこと。

花愛好ジジイのミヤザキが白内障にかかり、

視界がぼやけてしまった。

すぐに手術の日どりが決まったので、

それまで、

訪問看護師が来て、

ミヤザキに面倒を見た。

手術前の日。

ミヤザキは、

花の香りが俺を呼ぶというイミフな言葉を呟き、

外に出た。

すると、

近所のナカムラという50代男性が、

三人のメタボ娘とともに、

買い物に行こうとしていた。

それで、

ミヤザキと会ったので、

「ミヤザキさん。相変わらずお元気ですね」と声をかけた。

ミヤザキはうれしそうに、

「ありがとう。ナカムラさんも立派な豚🐷を三匹も連れて、結構ですな」と言った。

ナカムラ親子がそのひと言に凍りついていた時、

すぐに訪問看護師が来て、

ナカムラ親子に、

「すみません！ミヤザキさんは白内障なんです」と詫びて、

ミヤザキを連れて行った。

あんじょう、

ナカムラ親子は不可解で不快な気分を味わった。

ケイシロウ。

白内障は視界が白くぼやけることやと思うけど、

人と豚🐷の区別はつくんやないか🤔