ケイシロウとトークアバウト

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霧にきりきり舞い

2024-10-10 22:23:00 | 日記




そろそろ濃霧が多発する頃。
そんな濃霧の中で、
昔、
俺の先輩が体験したある出来事。

俺の先輩は同窓会出席の為、
長野県のとある山道を車で走行していた。
そしたら、
凄まじく霧が発生して、
完璧100%の濃霧となり、
視界がぼやけまくり、
どうしようもなくなった。
仕方なく、
霧が晴れるまで車を停めた。

先輩はじっと待っていたが、
更に霧が濃くなった。
すると霧の中から人が出てきて、
先輩の車の窓を叩いた。
先輩が相手を見ると、
ユメジという高校時代のダチやった。
10年ぶりにユメジの顔を見た先輩はうれしくなって、
車のドアを開けようとしたら、
ユメジは笑みを浮かべながら首を横に振り、
手を振りながら🖐️霧の中へ入って行き、
見えなくなった。
と、
そこに、
先輩の携帯が鳴り、
同窓会に来るはずの友人から、
今、
ユメジが千葉の銚子で濃霧の為に交通事故で亡くなった旨の連絡が入った。
先輩は顔が青ざめてしまい、
さっき霧の中から現れたユメジは------😨❓
と、
恐怖をじわじわと感じた。

濃霧が晴れると、
先輩はユメジの事故現場へと方向を転換させた。
同窓会メンバーがみんな銚子に行くと言い出したからや。
ところが、
千葉の銚子に行くのはよかったんやけど、
ユメジの事故現場でとある騒ぎが起こっていた。
それは、
事故ったはずのユメジの車はあるのに、
ユメジ本人がいないとのことやった。
あちこち綿密に調査されたが、
ユメジの血痕すら見つからなかった。
非常に玉虫色な結末から、
同窓会そのものも中止となった。

そして、
あれから4年。
彼らはナニを覚えていたのか😦❓

再び同窓会の知らせに先輩は長野県の会場に行き、
久しぶりに再会したダチたちと食って呑んだ。
その際、
先輩はユメジのことを持ち出した。
すると、
みんな、
そんな奴は知らないと言う。
先輩がムキになって4年前のことを話しても、
記憶にないとダチたちは答え、
卒業アルバムを出し合った。
そのとき、
先輩は卒業アルバム見ながら、
ユメジの写真が一枚もなかったことを知った。
全体写真にもユメジの姿は無く、
卒業生の名前にも無かった。

翌朝、
先輩は仕事の都合で、
会場を最初に出ることになった。
そして、
あの濃霧の中でユメジと会った場所に差し掛かったとき、
また濃霧が立ち込めてしまい、
車を走らせることは困難になった。
が、
先輩は車を走らせたかった。
出ないと、
また霧の中からアイツが出てきて、
窓を叩いたら------

先輩は恐怖のあまり車の外に出て、
絶叫した❗️❗️