(画像はイメージです)
1970年頃のこと。
とある誠組という地域のヤクザを、
セコい陥れを持って、
組長夫妻を警察に逮捕させて、
新組長となった、
馬場亜子とマスラオの夫婦。
この馬場マスラオが、
ヤクザ連合の会議に臨んだ。
会議で連合長が副連合長に、
マスラオの隣りに座っている女性を見ながら、
「あの女は?」と尋ねた。
副連合長は、
「韓国の李親分(りおやぶん)の妻です。李親分(りおやぶん)が逮捕されまして、今は誠組に身を寄せております」と言うと、
連合長は軽く頷いた。
会議上、
取り決めとして、
大組織の意志に動く旨が決議されようとしたら、
李親分の妻が席から立ち上がった。
近くに座っている組長が声を掛けた、
「あんた誰や?」、と。
するとマスラオが、
「李夫人(りふじん)や」と答えて、
連合長を睨んだ。
連合長は軽く笑って、
「つまり馬場どんにとって、さっきの決議は理不尽やと言われるんやな?」と言った。
マスラオが「いかにも」と言うと、
連合長は話し合いの続きを約束した。
すると、
李夫人は席に着いた。
話し合いが続行した矢先、
マスラオは、
「親分方には悪うござんすけど、中国地方のシマを誠組がいただきますさかい」と言った。
他の親分方は、
「勝手なことを言いなさんな😡話し合いが第一じゃ😡❗️❗️」とガナってきた!
すると李夫人が席を立った。
連合長はマスラオに、
「親分方の意見は理不尽だと言われますんやな?」と問うと、
マスラオは、
「誠組は実力で取らせてもらいますさかい」と強気に言った。
連合長は、
「で、馬場どん。中国地方のどのシマが欲しいんか?」と問うと、
マスラオは、
「巌流島やさかい。あそこに干し魚の工場を持って誠組のスーパーで売るんじゃ」と言った。
親分方は互いに目配せしながら、
「確かに良いシマどすな。さすが馬場どんは目のつけどころが違う」とほめた。
マスラオは、
「極道は、欲しいシマは必ず手に入れますさかい」と言った。
そこに、
とある大組織の組員が入室して、
「ご報告申し上げます❗️」と息を切らせて言った。
マスラオは驚いて、
「ナンということや😳⁉️こんなひどいことがあるか⁉️」とわめいた!
組員はマスラオに、
「私はまだナニも申してはございません」と答えた。
マスラオはキレて、
「貴様!こら。ご報告申し上げますと息を切らしたら大事件があったも同じことじゃ!お前はよそに異動させたるさかい」と言うと、
近くの親分が、
「馬場どん。あれはウチの組員やさかい」と言った。
さっきの組員は、
総長が護衛無しに出歩いていることを告げた。
「どこにおられるんや?」というたくさんの問いかけに、
組員は、
「多分、誠組のシマに入っておられることと思います」と答えた。
マスラオは喜んで、
「総長が巌流島を誠組のシマだと認められた訳やな」と言った。
組員は、
「総長は巌流島にはおられません」と反論した。
話し合いはすぐに取りやめとなった。
抗議する為に、
李夫人が立ち上がったが、
スルーされた。
一方、
誠組のスーパーに、
とても体の小さなオヤジが、
店内をぶらついていた。
そこに馬場亜子が来て、
「ぼく!お金がないと物買えへんのや」と言うと、
この小さなオヤジは、
ドスの効いた声で、
「ばかもん❗️」と怒鳴った!
馬場亜子は驚きのあまりチビってしまった。
そこに、
先程話し合いをしていた親分方が来て、
小さなオヤジに、
「総長!!」と言って頭を下げた。
馬場亜子は青ざめて、
「総長とは知らず失礼しました。お詫びのしるしに私の体を好きにしてください」と言うと、
マスラオが、
「お前みたいなのはいらんわ!このババアが❗️」と毒づいた!
馬場亜子は、
「ババアじゃねえ!馬場亜子じゃ、貴様❗️なんで最後の子を言わんのや!」と怒鳴って、
小刀出してマスラオの腕を刺した!
マスラオは悲鳴を上げて、
「貴様!こら。誰に刃物当てとんじゃ❗️」と叫んだ!
そこに誠組の前組長の息子、
任侠佐七が入ってきた。
総長は、
「佐七と話しがあったんじゃ!おのれら、散れ!!」と大声出した。
親分方は、
総長に慌てて挨拶して帰って行った。
そこに、
マフィアのドンの甥である、
ファンファファターレ・ベルトリーチェことイタ公の伊太郎が来た。
そして、
近所の寺の坊主が、
お掃除したら運勢が良くなると言ったことを馬場夫妻にした。
二人は急いで、
店内の大掃除にかかった。
総長は馬場夫妻を見ながら、
「踊らされとることも知らんでな」と言うと、
任侠佐七も「そうですな」と相槌した。
これを聞いたマスラオは、
「任侠佐七!驚いたか!わしらはどこででも踊れるさかいに。お前とは違うんや」と言うと、
馬場亜子も、
「街角で踊って300円稼げるわ!バカタレが!」と凄んだ。
総長は任侠佐七に、
「どっから来たか知らんがよぉ見つけて来た!」とほめると、
任侠佐七は、
「俺の親父どんも頑固なさかい、もう少し刑務所で世話になってもろて、あの馬鹿夫婦でごまかしますさかい」と言った。
それを聞いたマスラオは、
「誰が馬鹿夫婦じゃ😡⁉️わしらは馬場夫婦じゃ❗️」と怒鳴り返した!
任侠佐七は総長に、
「場を移しましょうや」と言い、
二人して出て行った。
その翌年、
歴史的大抗争が国内を震撼させることになるが、
平和な時には平和に満喫する、
馬場亜子とマスラオに学びながら、
ここで記事を終える。