
まだ門松を飾る習慣があった、
1980年代の話。
とある平凡なサラリーマン(リーマン)の家に、
トシヒロという中坊がいた。
トシヒロには、
小さな妹が二人いて、
よく一緒に遊んであげた。
そして妹たちも、
「おにいちゃん!おにいちゃん!」言うて、
懐いていた。
そして、
妹たちが一番うれしがることは、
トシヒロの乗る自転車を、
思いっきり、
押してあげることやった。
そして元旦。
おせちの準備が出来るまで、
外で遊べという、
現在の家庭では想像すら有り得ない両親の言い付けを守り、
トシヒロは、
自転車をゆっくりと漕ぎながら、
妹たちと外を出歩いた。
ちょうどそこに、
急な坂に差し掛かったので、
トシヒロは自転車から降りようとしたら、
妹たちが、
いきなり押した!
トシヒロを乗せた自転車は、
猛スピードで坂を下り、
そのまま前方の家に飾られた門松🎍に突っ込んだ!
そして、
その拍子に、
トシヒロの股間を倒れた門松🎍が刺さってしまった😱
門松は青竹やから毒がある。
すぐにトシヒロは、
病院🏥に搬送された。
しばらくして旧正月🎍の日、
トシヒロは、
退院して来た。
が、
薄化粧にセーラー服姿を不審に思った妹たちは、
「おにいちゃん!おにいちゃん!」と叫んだ。
トシヒロは、
「もうおにいちゃんじゃないの😠これからはおねえちゃん😠❗️」と厳しく言い放ったので、
妹のひとりが泣きそうな声で、
「あのお正月🎍にナニがあったの❓」と問うと、
トシヒロは横座りして、
「お年玉(落とし玉)よ」と言って、
人差し指を甘噛みした。