ノムラという名の一家があった。
夫ヨシオと妻キョウコ、
長女ヨシコと次女マサヨの四人家族やった。
ヨシコは、
中学時代に破傷風になって以来、
引きこもり気味になり、
毎日を、
野村芳太郎(のむらよしたろうと読む。昔の有名映画監督)の映画DVDを見ることに、
明け暮れた。
ナンデ、
野村芳太郎か?ということやけど、
名字のノムラということに始まり、
破傷風(「震える舌」)の恐ろしさを経験しつつ、
それが宿命(「砂の器」)だと思い込んだことからの答えを、
そのまま、
野村芳太郎に求めたんやと思う(多分🤔❓)。
そんなノムラ家やったけど、
事件が発生。
キョウコが、
不倫していたことが、
マサヨの目撃で発覚。
ヨシオは、
キョウコを責めることなく、
「誰だって浮気くらいするさ」となぐさめた。
が、
桜が満開の夜、
キョウコ宛に、
「お幸せに」という置き手紙残して、
近くの川に入水自殺をした。
キョウコは不倫相手ムラノと再婚して、
姓もノムラからムラノに変えた。
ムラノにも子供がいたので、
ヨシコは、
始末される(「鬼畜」)んやないか😨という被害妄想から、
平常心失って、
精神病棟で過ごす羽目になった。
すべてを、
野村芳太郎に求めた結末やった。
7年が経った。
マサヨが、
ヨシコのところにお見舞いに来た時、
何気なく、
継父ムラノが、
キョウコ宛に書いたものの、
そのまま隠していた手紙の話しをした。
ヨシコは、
野村芳太郎の「配達されない三通の手紙」のことを考え、
父ヨシオは、
二人にポアされたんやないか🤔❓と疑い、
そうなんだ😦と勝手に信じ込んだ。
ヨシコは退院しても、
実家には帰らずに、
親戚の家で暮らすことを選択した。
翌年。
満開の桜咲き乱れた夜、
ナニモノかの気配に目が覚めたキョウコは、
玄関まで行って確かめたが、
異常なかったので、
気のせいかと軽く笑って、
振り返ったら-----
------学生服に地下足袋、頭にはちまき巻いて、小型懐中電灯を左右に結わえた、
ヨシコが立っていた。
両手には、
ぴこぴこハンマーが握られていて、
「祟りじゃ!八つ墓の祟りじゃ!!」と叫んで、
キョウコをぴこぴこハンマーで袋叩きにした!
そして、
家のモンを無差別に、
ぴこぴこハンマーで襲い、
「祟りじゃ!八つ墓の祟りじゃ!!」と叫んだ!
後で、
警察と精神科医に連れて行かれる途中、
ヨシコは、
「祟りじゃ!八つ墓の祟りじゃ!!」と叫びまくったが、
精神科医は、
「わかった。わかった。野村芳太郎はそのへんにして、是枝裕和を見よう」と声掛けして、
連れて行った。
ムラノはマサヨに、
「ああ、驚いた😳映画は危ない。映画見るよりソシャゲしろ!」と言い付けた。