今から13年前の話。
ヨウイチにコウちゃんという親ダチがいた。
コウちゃんは、
驚天動地な資産家の生まれで、
ひとりっ子やった。
そんなコウちゃんやけど、
14歳の時に、
同じ年齢の男子と駆け落ち🙀した。
ガチギレした両親は、
コウちゃんを勘当しようとしたが、
踏みとどまった😤
コウちゃんは、
高校進学して、
たくさんの春のチン事を繰り広げた。
一応大学に進学したけど、
母親が他界したことを無理に理由付けて、
中退!
そのまま、
ゲイバー『芸屋』の店子(みせこ。ゲイボーイの意)になった。
『芸屋』には、
女将さんと呼ばれている性悪の釜おやじオーナーがいて、
その性格の悪さと、
低賃金こき使いから、
店子すべてに憎まれていた。
女将さんも、
「お前ら腐れイチモツどもに負けないよ!」と、
常々、
挑発していた。
ところがこの『芸屋』は、
経営難故に、
闇金から借金していた。
利息が払えるだけの瀬戸際営業の『芸屋』を、
コウちゃんは、
自分の物にしたがった。
その夢が叶う時が来る。
父親が他界して、
凄まじい遺産がコウちゃんのもとに転がり込んだ。
早速、
コウちゃんは、
闇金事務所で、
女将さんの借金を払い、
借用書の所有者を自分名義とした。
翌日、
闇金側からコトの事情を知らされた女将さんは、
激ギレして、
事務室にコウちゃんを呼び付けた。
そして、
「コウ坊!ようもワッチの顔に泥を塗りやがったな😡下っぱの店子から借金返済受けたなんて、業界の笑い者じゃないか❗️お前みたいな性悪は死ねばいいんだよ❗️しとを馬鹿におしいでないよ😡‼️」と、
ガナりまくった!
コウちゃんは薄ら笑い浮かべ、
「じゃあ女将さん。俺に借金返せるんですか❓借用書は俺が持ってるんですからね。つまり、『芸屋』いただきって訳ですよ」と言うと、
女将さんは超ギレして、
「このおたんこなすが🤬お前なんか、地獄に落ちちまいな‼️」と叫んだ!
コウちゃんは女将さんスルーして、
店子仲間のところに来た。
みんな心配して、
「コウ坊、大丈夫?」と心配した。
コウちゃんはキレて、
「コウ坊😠❓きょうから俺がオーナーや!これからは、マスターと言え❗️」と声を荒げた!
店子たちは、
「じゃあ女将さんはお払い箱ですね」と言うと、
「あいつは年寄りだから、店の雑用に使う」と答えた。
コウちゃんの背後から、
「このすっとこどっこいの唐変木が🤬‼️パクられちまいな🤬🤬‼️」という、
女将さんの罵声が響き渡った。
コウちゃんは店のヴァージョンアップを図って大成功を収め、
業界から「二十歳のコウ熱」と大絶賛された!!
元オーナーの女将さんは、
店子の下着洗いしながら、
「二十歳の高熱」と小馬鹿にした。
ケイイチロウ、ケイジロウ、レフティ、
誰もが夢を見て、
それを手にする戦いに明け暮れる。
そして、
その戦いの中で、
ひとつの可能性が打ち砕かれて、
他の可能性が生まれる。
コウちゃんは、
そんな過渡期にあって、
自分の夢を手にしたんや。