映画と渓流釣り

さくらの花、舞い散る頃に観たいのは

日本に住む誰からも愛される花、さくら。
満開の美しさは春の到来の喜びでもあるけれど、散り急ぐその姿は足早に去って行く季節への名残惜しさ(それを喪失感と呼んでもいいでしょうか)としてまた愛されている。

そんな時季に観たい映画は「秒速5センチメートル」

過ぎ去って、失うことを少年は知った


宮崎駿の空は地球に住む我々を漆黒の宇宙から守るように厚く覆い被さっているけれど、新海誠のそれは宇宙に淡く溶け込む様な軽く透き通る空。そんな天上から降り注ぐ雨や雪の美しさをこれ程に慈しんで表現した作家を知らない。

この作品は少年時代に淡い恋心と手の届かない事への焦燥感を経験したことがある人なら、きっと誰しもが感じることができる心の空洞だ。
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