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映画と渓流釣り

フェルンと杏奈ちゃん


毎週楽しみにしていたアニメが終わってしまった
所謂ロス状態





「僕の心のヤバイやつ」
中二病って今に始まったことじゃなくて、大昔にだって病んでる奴はいた
多かれ少なかれ誰しもその触りくらいは経験しただろうに
主人公の京太郎くんが同じクラスメイトの杏奈ちゃんに自分の想いを伝えるまでが丁寧に描かれていて、胸を躍らせながら応援できた。現実には中二病のオタク少年がモデルもやってる美少女と両想いになるなんて絵空事の様に思うけど、杏奈ちゃんのキャラクターが画一的な美少女優等生設定じゃないところがミソで、なんだか親近感がわく

これから京太郎くんには高校受験もあるし、杏奈ちゃんは女優の道が切り開かれようとしている。幼い恋心はこの先どうなってしまうのか甚だ不安定ではあるが、温かい眼差しで見守っていくしかない
原作も続いているのだろうけど、わたくしはここまでで二人の恋路はピリオドでいいかなと思っている

ヨルシカの「斜陽」が印象的だったことも忘れないように





「葬送のフリーレン」
YOASOBIの「勇者」もヨルシカの「晴る」も良い曲だったけど、半年に渡ってこのアニメを彩ってくれたのはmiletの「Anytime Anywhere」。彼女の独特な低音ハスキーヴォイスがこの物語の本来もっている寂寥感を増幅させてくれる
そもそもアニメの質そのものが高水準で、日本のアニメ職人の粋を集結させた様に感じる

指輪物語に端を発するファンタジーについては詳しくないけど、プライムビデオで沢山アニメを観ていると何となく登場人物のパターンが分かってくる。勇者、戦士、僧侶そして魔法使い。この物語も最初のパーティーは定石通りの配置だった
普通なら魔王を倒すための旅がメインに描かれるであろうに、そこはアッサリと飛ばされているところが凄いところだ。失って初めて気がついた落し物を探しに行く旅がメインに据えられて、魔法使いの師弟と戦士3人の変則的な組み合わせが面白い。途中、僧侶が仲間になるのかと思いきやそんなこともなく、最終目的地の入り口へ向かうところで一旦休止となった

次のシーズンが楽しみだけど、目的地に着いて思いを遂げたあとフリーレンはどうするんだろう
大魔法使いフランメはもとよりヒンメルやハイターを見送った様に、近いうちにアイゼンも彼女のもとを去る日が来るだろう
そしていつか、シュタルクがそしてフェルンまでもがフリーレンを置いてこの世を去る日がやってくる
同じエルフ族のゼーリエが、人間の弟子なんかとるもんじゃないと嘆いたその気持ちを分かる日がくるのかと思うと、なんだか切なくなってしまう
フリーレンはまた独りぽっちになってしまうのかな
葬送のフリーレンという二つ名の本当の意味はそこにあるのかもしれない
何とも哲学的で深い物語だ
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