ずいぶん待って、とても期待していた周防監督の『それでも僕はやってない』が、わたくしにとって鬼門でありました。まったく乗れませんでした。こんな筈ではなかったのです。前二作が傑作すぎたのでもありましょうが、あまりの落差に戸惑ってしまい、その後、観る映画、観る映画どれもが大外れの連続で、今年の日本映画は最早終わったかとも思ったものです。『パッチギ続編』は一作目よりも素直に感動できましたが、竹内結子の『サイドカーに犬』は観る前に終わってましたし、案の定、ハリウッド系は大味のごった煮ばかりでした。『クローズドノート』の結子とエリカは良かったけれど、『三丁目の続編』は今一歩でした。
毎年十五本くらいしか観ないけれど、キネマ旬報ベストテンに選出される作品との重複はいつも多くて、そういう意味で言うならば、費用対効果は高かったのです。失敗しない映画選びをしていたということですから、自分の映画に対する価値観にもある程度自信を持ってました。ところが、2007年は重複作品はたったの一作。それも、全然楽しめなかった『それでも僕はやってない』。おまけにその作品がキネマ旬報のみならず数々の賞でも絶賛されてます。ど~いうこと?
ちょっぴり自分の審美眼に、自信を失いかけてます。今年はどうなんでしょう?幸せな出会いはありますかしら。
最新の画像もっと見る
最近の「映画ベストテン」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2007年
2005年
人気記事