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映画と渓流釣り

2023春ドラマ5番組

「教場0」
お正月特番ドラマとして制作され高評価だった番組を連ドラにするとは、いかにもフジテレビらしい浅はかさだけど、脚本君塚良一で演出は中江功というエースを投入して本気で月9枠に挑んでいる。二話で指導される刑事候補が変わっていくのも飽きっぽい視聴者には観やすい作りにもなっている
木村拓哉は特番ドラマの時より若い設定だし義眼になる前なので不気味さは軽減されている。キャストで面白いなと思ったのは事務員役の堀田真由だ。掴み所のない不思議な味わいで毎回楽しみ
序盤は安定した王道の作りで、今後もそうそう崩れそうもないから期待したい

「王様に捧ぐ薬指」
橋本環奈は癖のある役を与えられた方が魅力的なので、プライムタイムに放送される恋愛ドラマじゃやっぱりつまらない
逃げ恥以降、夫婦の形を変形させながらドラマチックに描こうと試行錯誤しているけど、いつも既視感だらけで食傷気味だ。このままだとあと二話でリタイアしそうな退屈なドラマになりそう

「ペンディングトレイン」
山田裕貴と赤楚衛二は役柄にあっているし、そもそも上手い若手役者なんですんなり受け止められた。脇に実力ある役者も配置されているので群像劇としても見応えある。そんな中でも古川琴音は自己中な派手女を楽しそうに演じていて頭一つ抜けている
脚本はオリジナルなんだろうか?金子ありさも大河ドラマを担当したくらいなので実力はソコソコあるだろうけど、このシチュエーションで10話持たせるのはきつくないかな。原作あるなら仕方がないけど、乗客もあんなに多いとパーツ毎にドラマ作りづらいだろうに。早朝とか地方都市の最終電車設定なら人数も絞れたし、一人一人にキャラ振りできたからもっと纏まりあるストーリーになったと思う
名作猿の惑星と同じ落とし所にしたくなかったのかもしれないが、最初から未来に跳んでしまったことをネタバレさせてしまったのはどうかと思うけど

「日曜の夜ぐらいは」
山田太一の傑作「想い出づくり。」をリスペクトしたような作り。岡田惠和の脚本はしっとりしていて心地いい。想い出づくりの主人公三人はそれぞれの悩みを抱えながらも結婚する前提でのお話だったのに、40年後のドラマではヤングケアラーや孤独な仕事に没入する女性たちを描いている
まだ一話しか観ていないけれど、この春放送されるドラマの中では注目すべき作品じゃなかろうか
清野菜名がちょっとだけ苦手で、荒んだ生活を見せられた序盤は辛かったけど、ツアーに参加してから本来の自分を曝け出すくだりではグッと寄り添いたくなる主人公になっている。脚本上手いな
岸井ゆきのは貫禄の演技。映画「ケイコ目を澄ませて」で得た自信がそうさせているはず。やっぱ、良い女優は映画でミッチリしごかれるべきだろう。教場にもゲスト出演してた生見愛瑠は伸び代がありそうで期待したい

「らんまん」
一にも二にもあいみょんが歌う主題歌「愛の花」を毎朝聴けるのが嬉しい
ドラマも得意の偉人物語なのでこの作ハズレはないだろう
神木隆之介はイメージぴったりだから、これからの朝を気持ちいいものにしてくれそうだ




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