とある看護師の迷宮組曲

とある救命看護師。迷宮を彷徨い、雑記を綴ります。
管理者:T-okayama、TakoShun

3環状9放射

2007年06月21日 19時52分02秒 | ふと思ったこと
23日午後3時、圏央道の八王子-鶴ヶ島が開通する。
これによって中央道と関越道が直接つながり、
今まで同じ道程を一般道路をタラタラと120分かかっていたところ、
高速道路で30分という驚異的な短縮が実現する。
今後はいよいよ、東名-中央道の本格開通に向けて工事のピッチが進んでいくことだろう。

横浜近隣住民にとって、中央道への高速開通は悲願である。
日本有数の渋滞規模を誇る国道16号。
保土ヶ谷バイパスから八王子まで、日中に通ろうと思うだけで、吐き気がする。
だからといって相模湖経由で山道を進み気にもならない。
横浜市民から見れば八王子は近くて遠い隣接都市なのだ。

就職して金に糸目をつけずに高速に乗るのがクセになってしまうと、
中央道へのベストルートは横浜町田-御殿場、東富士五湖道路から
直接中央道河口湖へ抜けるルートである。
だが、遠回りだし、コストは当然かかる。

そこで、圏央道。
これがつながると海老名から八王子が直接つながる。
全く持って経済的でスムーズな道路の開通である。
ワタシの懇願。用地買収の関係者には申し訳ないが、
公共の福祉のため、ぜひとも早期の開通を望む。

圏央道は国交省が掲げる首都を中心とする3環状9放射計画の一番外側である。
9放射は東名や中央、東北など東京から放射状に延びる道路である。
3環状はそれを円状でつなぐ道路だ。
中央環状線、東京外環道、そして圏央道。
ドーナッツ型の典型である首都圏住民にとっては圏央道は放射道路同士を
短時間でつなぐ重要な道路となるのである。
(無論、これには用地買収やその遅すぎる時期に対する批判論もある)

環状道路が重要である理由は電車で考えてみると分かりやすい。
環状線である山手線が重要なポストを占めていることしかり、
南武線、横浜線、相模線、八高線、そしてJR環状のヒーロー武蔵野線。
放射に対して環状に走る電車は絶対的に必要である。
ところがこれらの電車に共通するのは短い編成と周辺地域の開発遅滞である。
放射状に伸びる電車の方が乗車率が高いため、放射線への橋渡し的な環状線は
どうしても開発が後手に回ってしまうのは分かる気がする。
そのため、近年開発が進む環状線周辺は人口が急増し、混雑が著しい。

南武線、6両じゃ足りない、快速がほしい。
横浜線、8両じゃ足りない、快速が少ない、ってゆーか本数少ない。
相模線、八高線、ふざけるな。

心からの声であろう。

ちょっとマニアックな話になるが、実はワタシ、
メイン路線に直交する環状ルートが大好きである。
もっともっと大きな目で見てほしい。
身延線は東海道線と中央本線をつなぐ。一種の環状ルートだ。
大井川鉄道、飯田線、大糸線だって放射に対して直交する。
東へ目を向けても東武野田線、水郡線、果てには磐越西線、磐越東線。
ここまで行くと、日本を横断するのはなんでもそうだが。
これらの特徴はのどかな風景、自然の残る沿線風景である。


こまかく言えば果てしない環状ルート。
一度じっくりその沿革を調べてみようかね。