くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

子規、逝く

2010年12月12日 | オススメ!
12月から放送が始まった「坂の上の雲」。
地上波では12/5(日)からですが、先日も記したとおり、BSのハイビジョンでは先週から先んじて放送が始まっています。
地上波で放送が始まったその日は第2回目
タイトルのとおり、明治期に傑出した英才だった正岡子規が永久の旅立ちに出る話でしたが...
その時の場面では、思わず目頭が熱くなりました。
元々感動屋で、ああいう場面では必ず涙を流すのが常ですが(笑)
それも、香川照之の熱演に期するところ大です。
つい先日まで放送されていた「龍馬伝」で演じていたアクの強い岩崎弥太郎とは真逆の、
(私的には)透明感と生への情熱が感じらる正岡子規を演じ、香川照之その人が、正に正岡子規が如くに感じます。
凡そ、私にはとても同じ人が演じているとは思えません。
カリエスに苦しみ悶えるところなどは、その辛さが目の前にあり、肌に感じられるほどです。
それが一転、あれほどまでに苦しんだ病との闘いを遂に終え、とても安らかに、まるで仏の如くある子規の姿と、中秋の名月の静けさが相俟って、より心にズシリと感動を受けました。
一瞬、不謹慎とは思いつつ、本当に死んでしまった・・・と、思うほどです。
痩躯な体つきも、病身であることをリアルに感じられ、最早、圧巻の域でした。

一方で。
脚本陣には宮尾登美子や山折哲雄も居る様で。
香川照之その人の演技力はさることながら、原作品の完成度と脚本と演出次第で演者を活かす事も殺す事も出来る・・・とも、感じました。
その点、ツマブキ山城は可哀想ですね(苦笑)

まことに小さき国だった日本が、正に開花期を迎えようとしていた明治。
私的には、江戸期の方がマシだったのでは・・・と思うほど、いろいろと苦しんでいたがこの国が遂に、地上波では来週、遂に日露の戦端を開きます。
既に亡国の兆候が随所に見られ、斜陽に向かっていたとはいえ、腐っても鯛。
大国ロシアに「皇国の存亡」を賭けた一戦が、正に始まらんとしています。

とても、楽しみです。

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