表参道の【根津美術館】で南宋の青磁の世界を堪能する前。
両国の【江戸東京博物館】で徳川御三卿に関する企画展を開催中?!と聞きつけて、行ってきました。
何分、私の学生時代の研究分野とリンクしますし、きっと、二度と開かれることのない企画展だと思ったので(笑)
尤も、“企画展”と言っても大規模なモノではなく、常設展示室の一画にある企画展示室で行われた程度。
・・・と言っても、小規模な資料館や博物館よりは、広いですが・・・。
比較的空いていたので、時間の許す限り、じっくりと見てきました。
御三卿が創られたのは江戸時代中期。
徳川幕藩体制は、いわば“満月”時期を迎えていました。
展示の中には、当主や姫君などが自ら筆を執った絵や書、または、よく、なんでも鑑定団で贋作が出てくる谷文晁の絵画も、田安家お抱え絵師だったこともあり、展示されていましたが、そこからは、どことなく貴族的な雰囲気が感じられました。
それは、例えば江戸時代初期の絵や書から受ける躍動感溢れる作風はなく、穏やかで落ち着きがあり、伸びやかで優美な風を多く受けました。
今回の企画展では、絵や書の他にも多くの史料が展示されていました。
その中で、私的に一番感動的だったのが、11代将軍家斉公の実父である一橋治済公の肖像画。
天明7年の政変による田沼派の一掃と松平定信“政権”誕生、そして、定信“政権”終焉に止めを刺したいわゆる“キングメーカー”的存在であったこの御方を、今まで見たことがなかったので、感動と感慨は一入でした。
御三卿は徳川宗家の家族的扱いだったので、例えば御三家の様に城地を持つことはなく、名目的には10万石ではありましたが、領地は各地に分散していました。
また、養子に出たり入ったり、姫君が嫁いでいったりやってきたり・・・と、人の出入りもとても激しいです。
展示室には、系図や領地分布図はありましたが、中々容易には覚えられないので・・・今回は、図録、買っちゃいました。
御三卿の研究本にも、今まであまり見たことがなかったので、ちょうどよかったです。
いやしかし・・・系図を見るにつけ、家斉公と御舎弟の一橋権大納言斉匡公の子女の多さには・・・驚きます。
この後、表参道へ移動するんですが、時はお昼。
腹が減っては何もできないので、ここの上階にあるレストランで腹ごしらえ。
ここで以前食べた“深川飯”が美味かったので、この日もそれを・・・と思ったら、そのレストランが見当たらず(--ゞ
致し方なく上階へ行って入ったのがこのお店。
店先できちんと“深川飯”があることを確認して入店し、もちろん頼んで食しました。
そのお味は...
記憶のある味よりも、味噌の甘みが強かったように思いますが・・・これはこれで、美味しかったです。
ちなみに、値段は160円ほど高くなってました。
もう、何年も行ってませんでしたから...。
さて、この後地下鉄を乗り継で、表参道の【根津美術館】へ。
“南宋の青磁”を堪能し、合わせて常設展示されているコレクションの数々を拝見。
昨夏、住友財閥のコレクションを展示公開している京洛鹿ケ谷の【泉屋博古館】を訪れましたが・・・そこと同じく、中国出の青銅器が数多くありました。
戦前の財閥人は、それを集めるのがステータスだったのか、はたまた、手に入りやすかったのか・・・気になるところです。
根津美術館は、初代嘉一郎の私邸を活かして建てられています。
建物自体は、著名な建築家・隈研吾が手掛けてつい最近、リニューアルオープンをしましたが、広がるお庭は一応当時のまま。
表参道の交差点から、歩いて5分ほど。
ここが、東京都心の中だとはとても思えないほど、静かで落ち着きがあり、ゆったりとした雰囲気が流れています。
お庭にはお茶室が4軒、70年以上前の建てられた当時の趣そのままにあります。
この日は、大規模なお茶会があったようで、各お茶室(各亭)が利用されており、普段は見られない亭内を、遠巻きながらちょこっと(それぞれ)見てきました。
・・・が、もう、一軒の家です。
亭内で一番大きな弘仁亭無事庵など、4人家族が十分暮らせる規模と広さがあります。
もう、庭掃除でも池浚いでもなんでもするの!家賃もしっかり払うから(マテ)
ここに住みたい!と、心底正直に思えるほど、とても素晴らしい空間でした。
根津美術館、是非おススメです。
この後、すぐ近くにある【岡本太郎記念館】にも立ち寄りました。
メトロのCMで新垣結衣さんが来ていましたが、そこに映っていた岡本太郎のリアルな立像、確かにありました。
ここは、かつて岡本太郎がアトリエ兼住居として使ってた場所らしく、アトリエなどは、まだ、現役で利用されている雰囲気です。
そして、2階には...
芸術は爆発してました!
次の間には、有名な“太陽の塔”が鎮座しておりましたが、その足元は、無数の半紙で埋め尽くされていました。
何だかもう、呪われてるんじゃないか?!ってくらいです(^^ゞ
ここの規模は、先の根津美術館に比べれば小さいですが、カフェまで併設されていて、庭には岡本太郎の独創的な作品も“飾られていて”...
面白かったです。
皆さんも、是非是非博物館や美術館へ足を運んでください。
両国の【江戸東京博物館】で徳川御三卿に関する企画展を開催中?!と聞きつけて、行ってきました。
何分、私の学生時代の研究分野とリンクしますし、きっと、二度と開かれることのない企画展だと思ったので(笑)
尤も、“企画展”と言っても大規模なモノではなく、常設展示室の一画にある企画展示室で行われた程度。
・・・と言っても、小規模な資料館や博物館よりは、広いですが・・・。
比較的空いていたので、時間の許す限り、じっくりと見てきました。
御三卿が創られたのは江戸時代中期。
徳川幕藩体制は、いわば“満月”時期を迎えていました。
展示の中には、当主や姫君などが自ら筆を執った絵や書、または、よく、なんでも鑑定団で贋作が出てくる谷文晁の絵画も、田安家お抱え絵師だったこともあり、展示されていましたが、そこからは、どことなく貴族的な雰囲気が感じられました。
それは、例えば江戸時代初期の絵や書から受ける躍動感溢れる作風はなく、穏やかで落ち着きがあり、伸びやかで優美な風を多く受けました。
今回の企画展では、絵や書の他にも多くの史料が展示されていました。
その中で、私的に一番感動的だったのが、11代将軍家斉公の実父である一橋治済公の肖像画。
天明7年の政変による田沼派の一掃と松平定信“政権”誕生、そして、定信“政権”終焉に止めを刺したいわゆる“キングメーカー”的存在であったこの御方を、今まで見たことがなかったので、感動と感慨は一入でした。
御三卿は徳川宗家の家族的扱いだったので、例えば御三家の様に城地を持つことはなく、名目的には10万石ではありましたが、領地は各地に分散していました。
また、養子に出たり入ったり、姫君が嫁いでいったりやってきたり・・・と、人の出入りもとても激しいです。
展示室には、系図や領地分布図はありましたが、中々容易には覚えられないので・・・今回は、図録、買っちゃいました。
御三卿の研究本にも、今まであまり見たことがなかったので、ちょうどよかったです。
いやしかし・・・系図を見るにつけ、家斉公と御舎弟の一橋権大納言斉匡公の子女の多さには・・・驚きます。
この後、表参道へ移動するんですが、時はお昼。
腹が減っては何もできないので、ここの上階にあるレストランで腹ごしらえ。
ここで以前食べた“深川飯”が美味かったので、この日もそれを・・・と思ったら、そのレストランが見当たらず(--ゞ
致し方なく上階へ行って入ったのがこのお店。
店先できちんと“深川飯”があることを確認して入店し、もちろん頼んで食しました。
そのお味は...
記憶のある味よりも、味噌の甘みが強かったように思いますが・・・これはこれで、美味しかったです。
ちなみに、値段は160円ほど高くなってました。
もう、何年も行ってませんでしたから...。
さて、この後地下鉄を乗り継で、表参道の【根津美術館】へ。
“南宋の青磁”を堪能し、合わせて常設展示されているコレクションの数々を拝見。
昨夏、住友財閥のコレクションを展示公開している京洛鹿ケ谷の【泉屋博古館】を訪れましたが・・・そこと同じく、中国出の青銅器が数多くありました。
戦前の財閥人は、それを集めるのがステータスだったのか、はたまた、手に入りやすかったのか・・・気になるところです。
根津美術館は、初代嘉一郎の私邸を活かして建てられています。
建物自体は、著名な建築家・隈研吾が手掛けてつい最近、リニューアルオープンをしましたが、広がるお庭は一応当時のまま。
表参道の交差点から、歩いて5分ほど。
ここが、東京都心の中だとはとても思えないほど、静かで落ち着きがあり、ゆったりとした雰囲気が流れています。
お庭にはお茶室が4軒、70年以上前の建てられた当時の趣そのままにあります。
この日は、大規模なお茶会があったようで、各お茶室(各亭)が利用されており、普段は見られない亭内を、遠巻きながらちょこっと(それぞれ)見てきました。
・・・が、もう、一軒の家です。
亭内で一番大きな弘仁亭無事庵など、4人家族が十分暮らせる規模と広さがあります。
もう、庭掃除でも池浚いでもなんでもするの!家賃もしっかり払うから(マテ)
ここに住みたい!と、心底正直に思えるほど、とても素晴らしい空間でした。
根津美術館、是非おススメです。
この後、すぐ近くにある【岡本太郎記念館】にも立ち寄りました。
メトロのCMで新垣結衣さんが来ていましたが、そこに映っていた岡本太郎のリアルな立像、確かにありました。
ここは、かつて岡本太郎がアトリエ兼住居として使ってた場所らしく、アトリエなどは、まだ、現役で利用されている雰囲気です。
そして、2階には...
芸術は爆発してました!
次の間には、有名な“太陽の塔”が鎮座しておりましたが、その足元は、無数の半紙で埋め尽くされていました。
何だかもう、呪われてるんじゃないか?!ってくらいです(^^ゞ
ここの規模は、先の根津美術館に比べれば小さいですが、カフェまで併設されていて、庭には岡本太郎の独創的な作品も“飾られていて”...
面白かったです。
皆さんも、是非是非博物館や美術館へ足を運んでください。
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