くない鑑

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総意は盲目

2011年08月10日 | くない観
先の大震災がトリガーとはいえ、開いてしまった“原発”というパンドラの箱。
これが両刃の剣であることは、前々から薄々感じていたとはいえ、いざ、現実に突き付けられると・・・世の中が、一斉に反原発、嫌原発、脱原発に動くのも解ります。
例え山本太郎を潰しても、しらがみを超えて次々と名乗り出てきてますしね、原発否定派の芸能人。

ゾンビみたいな今の総理も、原発依存度を段階的に下げる方針を表明し、広島と長崎でも念押しするかのように述べてましたしね。
まぁ、相も変わらず独善的に、しっかりとしたコンセンサスを得ずに世に出したのか、方々から批判されているのは毎度のこととして(苦笑)

けど、しかし...
いや、被災地と立地区の苦悩は解ります。
テレビや新聞などを通して、また、数々の現実を見る度に、言い表せぬ感慨を受けます。
また、避難地域以外でも放射能汚染が拡がっていて、様々な影響が出ていることも承知しています。。。

けど、しかし...
急進的な脱原発ってのは、どうかな・・・と、正直思います。
止まって不足する電力を補うエネルギーが、いまだに不確実ということもあります。
それと、例えば先日。
玄海原発の運転再開を巡って、反対派が徒党を組んで佐賀県庁に押しかけて押し問答となり、参加者の一人の山本太郎に制される顛末がありましたが、こうした行動を見聞きすると、とても苦いものを感じます。

食の安全も。
確かに気を使うのは解ります。
友達の中には、日々の食事の材料は西日本産で賄っていると言ってました。
けど、しかし...
セシウムがいくらで平常時の何倍だとか、数字が独り歩きをしていて、議論や判断に必要な材料とその精度が、まだまだ足りない気がします。
ただ漠然と、数値が高いから危険!と判断させられている・・・のかもしれません。
私が探し足りず、見聞きしていないだけなのかもしれませんが、、、
各報道から、「稲わらから高濃度の放射能が検知された」と聞いて大変だ・・・とは思いますが、最終的に、それが牛の中にどのくらい残っていて、煮たり焼いたりしたらどう変化するのか、私は聞いたことがありません。
どうも、上っ面な情報だけがクローズアップされ過ぎて、本質的な情報が掻き消されている気がしてなりません。

玄海原発を巡っては、やらせ云々が話題になってますが、私的には、くだらないこと・・・と感じてます。
確かに、やらせ云々は情報操作につながる詐術的行為と感じますが、こればかりが話題になって、肝心要の議論が全くなされないことを、私は一番恐れいます。
・・・いや、バカらしいです。

脱原発政策の話題になると出てくるドイツとイタリア。
元祖枢軸国同士・・・というのは置いといて(笑)
ドイツは脱原発方針の基、次々と原発を停めています。
イタリアは、原発建設の是非を問う国民投票で圧倒的多数で“反対”されて、計画が断念されました。
けど、両国ともヨーロッパ大陸の中に在り、地続きの近隣国から電気を買ったりしてます。
ただ、その分、割高のようですが...。
方や我が国。
ええ、どう考えたって無理です。
近隣国から電気を買うなんて。
思想面は一先ず置いといて、技術的に、戦略的に無理でしょう。
かつての石油同然、電力は国家の生命線ですから。
それなのに、ドイツが!イタリーが!と、同じ土俵に上げて言うのは少々ナンセンスな気がしてなりません。

ならば自然エネルギーだ!と息巻いて、風力だの太陽光だの地熱だのと言ってますが、まだまだ力不足。。。
また、それぞれにいろいろな制約もあると聞いています。
コストが安い!という幻想の中で、原子力関連に力点が置かれていたので、他のエネルギー開発は未だ成長できておらず。
技術的な進歩も含めて、今後高まる期待と需要に応えてくれればいいんですが...。
政治、とくに国政がテイタラクな状態なので、様々な制約面がクリアーできなければ、焼け石に水な状態になりかねないかと。。。

それにしても、このパンドラの箱が開いてしまったことを、さも他人事のように喚き立てている全くの無反省の自民党には、私には腹立たしいことこの上ない。
しかも、それを誰も指摘しない。。。
全く、不思議なことで。
聞けば、良きに付け悪しきに付け、いまの政権は脱原発の方針を打ち出したのに、自民は、片足がまだ原発推進に突っ込んだままのようです。
中堅や若手は、今までの政策を反省して脱原発に・・・と言っているようですが、、、無理みたいです。

全く、苦笑いしか出てきませんよ。。。

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