お魚用の薬っていろいろとありますよね。
いろいろあって、様々な症状に合わせて使えるのは便利この上ないけど、人間が使う風邪薬や鼻炎薬の使用感に比べて、使ってからの治癒率(感覚的な)ってどう??
お客さん、店頭スタッフ含めて、どう感じてる??
おっさんが思うに、金をドブに捨てただけの結果になっている事が多いと思っている。
お客さんが自宅でどうやって使って、どうなっているのかは見る機会が少ないから知らないけど、おっさんが出向く卸先や勉強熱心なお店さんでは薬の使われ方を見ているだけで結果が透けて見えております・・・・・。
その使われ方ってのは、初めのうちはアレやコレやと様々な薬を自社使用分としておろし使う。
が、結果が出ないのでしょうね。。。
開封してから数回使っただけで、その後は数年放置・・・・・・。
99,999%の店がこのパターン。
その動きから察するに、当初は魚の病気を見つけると白点病ならそれ用の薬を使ってみる。。
が、治らず昇天。治らないのは薬のせいだ!と閃き、他社製品を使う。。でも昇天。。
数回繰り返すうちに、どうせ治らないからと使わなくなる。。。
薬置き場を一目見れば、そ~ゆ~思考をしてんだろ~な~と感じるおっさんであった。。
以前は口をすっぱくして何度も言っていた事なのだけど(最近は封印)・・・・・・・・魚の病気を薬を入れるだけで治せると思ってる、その考え方が大間違いです。
唯一例外を上げるとすれば、感染症とはちょっと違うけど他の魚にも症状が感染するウオジラミやイカリ虫に代表される寄生虫駆除だけです。これは普段通りの飼育状態に薬を入れれば治せます。
でも白点病やコショウ病、各種鬱血症状や水カビ病など魚類飼育で多くの割合を占める、いわゆる病気と呼ばれる症状ってのは薬だけでは治せません。
だって、そもそもの発病原因が水温変動や水質悪化、ろ過不足に水替え方法の間違いなど水質に問題があって衰弱するところから始まり、結果的に病気の症状が出ているのだから元の水質(水温等)の問題点を解決したうえで薬を使わなきゃ治る訳がない!!!
ある意味、薬の使い方を完全に間違えているとも言えますな。
あくまでも使う前に、ベースとなる水質を改善し(と言う事は原因を特定する必要がある)、それ以降で初めて薬が役に立つ的な感じ。この感覚は基礎中の基礎ですから忘れないよ~~に。
何かあれば、とりあえず塩を入れる。とりあえず水温を30℃に上げる。。こ~ゆ~事を言ってるようではお話になりませぬ。。
塩を入れる根拠は?濾過材や底砂にゼオライト使ってたら、塩入れたらアンモニアドバ~して魚死ぬよ。それが無くてもPHには影響ないけど水に溶けているイオンの種類が急変してしまうよ。
水温を上げる根拠は?水温を上げるにしても、その上昇ペースは?もともと28℃飼育している水槽と25℃飼育している水槽でも同じようにサーモの設定温度を30℃へ上げて終わり??水量に対して使用しているヒーターの出力が大きかったら、水温の急上昇で魚死ぬよ。。
何が問題って、これらの事に気がつかないと、お店であれば永遠に同じミスを繰り返して死に続けるし、エンドユーザーも定期的に同じトラブルに合う。
悲しい。。。。。
とりあえず、病気治療の第一歩として「薬を入れれば治せる」って感覚は捨てて下さい。
まずはここから。今日はこれだけで良い。。。