市内某所から歩いて15分ほど、中央弘前駅までの道のりもすっかり慣れたものとなった。
中央弘前駅前の横断歩道を渡るのだが、ひっきりなしに車が往来していて、わずかな隙をみて大急ぎで渡らねばならない。
こちら弘前のドライバーの多く(推定95%以上)は、横断待ちをしている歩行者を通してくれるなどという心性を持ち合わせてはいないのである。今朝などは、ものすごいスピードで走ってきた車から怒鳴られた。寒い朝なのにわざわざ窓を開けて、ご苦労なことである。
弘前のドライバーのマナーの悪さは、地元ではつとに有名である。だが、これは青森県全体に当てはまるものではないらしい。弘前においてはことのほか悪いのだそうだ。
大鰐からの電車もまだ到着しておらず、いくらか時間が早いためか、待合室はまだがらんとしている。ストーブを囲むようにして置かれているベンチに腰掛ける人も少ない。
改札は大鰐からの下り列車が到着する少し前に始まる。一番乗りでホームに出る。お客さんを満載した電車が到着した。改札口に向かって、下車した乗客が足早に歩いていく。
雪の日とあって、高校生の乗客数も多い。そして3つある扉のうちの真ん中(普段から開閉しない)のところにはクリスマスツリーが置かれていた。
いち早く乗り込んだので、窓枠や扉を額縁に見立てて、雪景色を楽しんでみる。
弘前学院大前で下車する。大鰐へと向かう列車を見送る。
ホームのスロープを下りる。雪で真っ白だ。滑らないように気を配りながら、恐る恐る歩く。
駅舎のなかには、列車のヘッドマークと同じデザインのポスターが貼られている。ほう、こんなイベントがあるのか。何だか楽しそうだ。先日の新里駅のイベントといい、いろいろな趣向が凝らされているようだ。
駅から大学に行くまでの道のりは、ちょっと厄介である。途中、直角のカーブを4度通らねばならない。歩いていると、車がぎりぎりまで迫ってくる。かなり怖い思いをする。通称「バカヤローカーブ」。由来を調べてみると、ああ、そういうことだったのか。もっとも、他の由来説もいろいろあるようではある。
それにしても「迷惑な歩行者」、とあるが、どう考えても車中心の論理である。迷惑なのは車のほうじゃないか。偶然か、必然か、電車に乗る前の出来事と、このカーブの名前の由来とが、やけに符合してしまうのである。
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