高尾山下

最近は備忘録的に過去の旅行の記録をアップしています。

芙美子に引かれて?善光寺参り⑥

2015年06月21日 | 旅行/長野(2015年4月)
郷土食堂でお蕎麦を食べたら、この日のミッションはとりあえず完了でしたが、
湯田中の駅に宿からのお迎えが来るまで、まだまだ時間がありました。

喫茶・信濃路のマダムに、「小布施へ行って、ブラブラするといいわよ。」と言われていたので、
ちょっと行ってみることにしました。



小布施って、大人気の観光スポットなのに、意外にこじんまりしたホームの駅でした(笑)


小布施に来るならば、「北斎館」で北斎の肉筆画を堪能したい!と思っていたのですが、
「まだまだ時間がある」といっても、ゆっくり鑑賞するには時間が無さ過ぎたので、コチラを見学することに。


高井鴻山記念館



高井鴻山は、豪商でありながら画家、書家、思想家、文人として江戸末期一級の文化人であり、
小布施を訪れた葛飾北斎のパトロンだった人です。

彼が北斎のために建てたアトリエといわれる、碧漪軒







北斎の絵を鑑賞する時間はなくとも、スイーツを堪能する時間はあった…(笑)


小布施堂のモンブラン「朱雀」といえば、新栗の頃の限定品で、行列必須の品。
これもいつか食べてみたいと思っているのですが、系列レストランの傘風楼でアレンジ商品を出していたので、いただいてみました。

和栗のモンブラン朱雀・傘風楼アレンジ(御開帳期間限定)




…これはこれで美味しいモンブランでしたが、ますます本家の「朱雀」が気になってしまいました(笑)


湯田中駅へ戻り、宿のお迎えの車に乗って、上林温泉へ向かいました。


この日の宿は、「塵表閣本店」、明治34年創業の老舗旅館です。



疎開していた林芙美子が、角間温泉の前に滞在したのが上林温泉で、この塵表閣さんも彼女に所縁のある宿なのです。


角間温泉の「林芙美子文学館」は閉館してしまいましたが、所蔵されていた品々は「志賀高原ロマン美術館」に寄贈(?)された
という話で、美術館がすぐ近くだったので行ってみました。

志賀高原ロマン美術館





この時は、こんなかんじの展示でした。

学芸員の方に伺ったところ、確かに「林芙美子文学館」のものが収蔵されているそうなのですが、
それらの展示の予定はまだないとのこと。
現代アートの展示向きにできている美術館のように見受けられたので、展示はちょっと難しいのかな?
小さなスペースでもいいので、できれば常設で資料が見られるようになるといいのですが…


…さあ、宿へ戻り、夕食の前に温泉です!

(続く)