Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

盧武鉉政権要人の天下り

2005-06-26 15:18:07 | 国際
東亜日報
「発言」のために混乱する盧政府
JUNE 25, 2005 06:06

「現政権層と過去の政権層は何が違うでしょう?」

李哲(イ・チョル)前議員と李海成(イ・ヘソン)前大統領広報首席秘書官がそれぞれ韓国鉄道公社と韓国造幣公社の社長に内定されたことを「天下り人事」と批判する世論に対して、金完基(キム・ワンギ)大統領人事首席秘書官が反ばくしてから1日が過ぎた24日、大統領府のホームページにこのような書き込みが掲載された。

「k2649」というネチズンは、「大統領府は違うと言うが、誰から見ても(今回の人事は)天下り人事だ。『絶対天下りではなく、実力と資格を検証した人事だ』と言って押しきるのは、過去も今も変わらないようだ」と書き込んだ。

最近、主要懸案に対する政府高官の発言が、野党はもとより一般国民の感情ともかけ離れ、国民をがっかりさせる場合が少なくない。このため、政府が不必要に言葉のために国論を分裂させているという指摘も出ている。

▲「配慮は悪いことではない」 vs 「傍若無人」〓金首席は23日、記者懇談会を要望して、「参与政府に天下り人事はない」とし、「配慮は悪いことではない。大統領職引継ぎ委員会や大統領府をやめれば、自営業でもして、山登りでもしながら遊ばなければならないのか」と主張した。

この発言に対しては政府内でも、「黙っていればいいものを、なぜしゃしゃり出て混乱を招くのか」という指摘が出ている。中央省庁のある幹部は、「過去の政府と現政府がいずれも天下り人事や側近の面倒を見るようだ。しかし、過去の政府が静かに世論のムチを受けた一方、現政府はむしろいいことだと言うところが異なる」と話した。

ハンナラ党の姜在渉(カン・ジェソプ)院内代表は24日、「天下り人事ではないようだ。落下傘(天下り)はゆっくり落ちるが、これは一度に急に落ちてくるので『あられ人事』ではないか」と皮肉った。孟亨奎(メン・ヒョンギュ)政策委議長は、「天下り人事でないなら、『バンジージャンプ人事』か」と批判した。

自民連の李圭陽(イ・ギュヤン)スポークスマンは、論評で、「国民の指摘と憂慮を『それがどうした』と対応する開き直りの反応だ」と指摘した。

▲「我が道を行く?」〓これに先立ち、李廷雨(イ・ジョンウ)大統領諮問政策企画委員長は1日、「大統領諮問委員会共和国」論議について、朝鮮時代の士林(サリム)派を取り上げ、「むしろアマチュアが希望だ」と言って反ばくした。彼のこの発言は、再び「士林派論議」を呼び起こした。

李海瓚(イ・ヘチャン)首相は7日、国会政治分野の対政府質問で、不動産価格上昇対策を問う質問に、「ソウル江南(カンナム)の瑞草(ソチョ)地域を除いた他の地域は、ゼロ成長か下落しており、一部地域の現象を一般的な現象として拡大するのは適切ではない」と答えた。

しかし李首相のこのような状況認識は、政府が17日に「不動産政策を白紙状態で見直す」と発表したことで、面目を失った。

北朝鮮代表団中に3人の女性

2005-06-26 15:11:35 | 国際
東亜日報
気になる北朝鮮代表団の3人の若き女性…1人は対南担当要員
JUNE 23, 2005 06:04

韓国と北朝鮮の第15回南北閣僚級会談のためソウル入りした北朝鮮代表団に3人の若い女性が含まれている。この3人は、誰だろうか。

21日、白いスーツ姿で仁川(インチョン)国際空港に姿を現わした金ソンヘ氏は、祖国平和統一委員会(祖平統)所属の参事で、北朝鮮では稀な女性の「対南(対韓国)担当者」だ。「対南担当者」とは、韓国関係の問題を専門的に担当する一種の情報員または外交官にあたる。通常、工作や宣伝、会談の任務などを遂行する要員のことだ。

北朝鮮の内部事情に精通している消息筋は「祖平統に勤めているならば、文字通りの『最精鋭の韓国担当者』と考えればいいだろう」とし、「女性に対する差別が存在する北朝鮮で、若い女性がこうした任務を遂行するのは異例のこと」と話した。金氏は60年代生れとされ、韓国政府代表団が平壌(ピョンヤン)の「6・15民族統一大祭典」に参加するための実務協議で北朝鮮代表を務めており、南北赤十字社間の実務協議などにも参加したことがある。

今回、北朝鮮代表団の支援要員に含まれた金ヨンヒ氏は、自身のことを内閣所属だと紹介した。同氏は、30代半ばで、北朝鮮のエリートが養成される金日成(キム・イルソン)総合大学の工科大学を卒業したものとされる。先月、開城(ケソン)で行われた南北次官級実務協議と金剛山(クムガンサン)の南北青年再会行事のときにも姿を現わしている。

北朝鮮側記者団の紅一点であるノ・グムスン氏は、在日本朝鮮人総連合会の機関紙「朝鮮(チョソン)新報」の平壌特派員である写真記者だ。20代半ばで、朝鮮総連系の在日韓国人3世だ。大学を卒業した直後から朝鮮新報に勤めてきた。

米軍、女性兵士の犠牲

2005-06-26 14:42:33 | 国際
讀賣新聞
死傷米兵、うち12人が女性…イラクの自爆テロ
2005年6月26日1時31分

 【カイロ=柳沢亨之】イラク中部ファルージャで23日夜、海兵隊の車列が武装勢力の自爆テロなどに遭った事件で、イラク駐留米軍は24日、死亡した兵士2人のうち1人、負傷した兵士13人のうち11人がそれぞれ女性だったことを明らかにした。依然4人の兵士が行方不明で、死者数が今後増える可能性もある。

 米軍によると、まず爆弾を仕掛けた車1台が米軍車両の近くで爆発。さらに武装勢力の銃撃が続いた。女性兵士らは同市入り口の検問所での勤務を終え、近くの駐屯地に帰還する途中だった。米軍は、男性が第三者の女性の体に触れるのを禁じるイスラム教に配慮し、多くの女性兵士を検問所に配置している。

 米国防総省は女性兵士の前線での戦闘勤務を禁じ、後方支援などに任務を限定している。

イラク新大統領選出、核問題の行方は?

2005-06-26 14:29:42 | 国際
毎日新聞
イラン新大統領: 核問題解決に早くも暗雲 協調路線停滞か
2005年6月26日 1時42分

 24日のイラン大統領選で保守強硬派のアフマディネジャド・テヘラン市長が当選し、97年のハタミ現政権誕生から続いた改革の流れが途絶えた。世論のすう勢が改革志向で定着しつつあるにもかかわらず、改革が進まないことへの失望と国内経済への不満がうっ積して起きた揺り戻し現象といえる。しかし、国際的影響は大きい。「文明間の対話」を呼びかけたハタミ政権下での国際社会との協調外交が停滞することが予想され、核開発問題の行方に早くも暗雲が漂っている。

 ◇強硬姿勢強め、核交渉で緊張局面も

 イランの保守強硬派政権誕生で、焦点の核開発問題解決について「状況は厳しくなった」(外交筋)との悲観的見方が広がっている。

 イランは昨年11月、英仏独との交渉でウラン転換など関連作業を含めたウラン濃縮活動の一時停止で合意。同12月以降、英仏独はイランにウラン濃縮計画の放棄を求める交渉を継続している。

 イラン側の核交渉はハメネイ師ら保守指導層の専権事項だが、今回選挙で敗れたラフサンジャニ師は故ホメイニ師のイラン革命(79年)を支え、ハメネイ師に意見できる立場にいたとされる。金権腐敗のイメージから国民の不信が強かったラフサンジャニ師だが、英仏独との交渉団代表のローハニ最高安全保障委員会事務局長を陰で支え、核問題の「外交的落としどころを探る現実志向派」(消息筋)といわれる。

 一方、ハタミ大統領は核交渉を指揮する実質権限はなかったが、「国際協調派の窓口」としてのイメージが英仏独に忍耐強く交渉のテーブルにつかせた側面があった。

 英仏独3カ国は先月25日のジュネーブでの欧州連合(EU)とイランの外相級協議で、「7月末か8月初旬」に新たな政治・経済支援策を示すのと引き換えに、イランからウラン濃縮活動の凍結継続を取り付けた。新提案はアフマディネジャド氏の大統領就任のタイミングと重なる。

 アフマディネジャド氏はかねて「交渉団は(英仏独の)言い分を聞き、譲歩しすぎだ」と非難を繰り返してきた。それだけに、ハタミ大統領の退陣に加えて、ラフサンジャニ師が選挙敗北で影響力が低下すれば、今後、イランが強硬姿勢を強めるのは確実で、核交渉が緊張局面を迎えるのは不可避の情勢だ。

 米国のライス国務長官は今年3月、イランが核開発計画を放棄すれば、イランの世界貿易機関(WTO)加盟反対の撤回など経済的見返りを与えると発表した。同時に、EUもイランが濃縮活動を再開すれば国連安保理に付託することで米国と合意した。これは、「悪の枢軸」「圧政国家」と非難し、イランの原子力平和利用を認めない米国と、ハタミ政権下でイランとの関係を拡大したEUとのバランスの上で成立した対イラン外交交渉継続の確認だった。

 しかし、米国とイランの関係が一段と冷え込むことが確実とみられる中、EUが米国と一線を画す影響力を行使することが難しくなることが予想され、その場合、安保理付託の流れが一気に強まりそうだ。【テヘラン高橋宗男、ロンドン小松浩】

 ◇「第3極」接近も

 「有権者は米国の(対イラン)政策に対する明確な不満を示した。米政府はイラン有権者の声に耳を傾け、ごうまんな態度を取るべきではない」

 イラン外務省報道官はアフマディネジャド氏の大統領当選が確定した25日、そう強調して米国をけん制した。

 現職のハタミ大統領が97年8月の就任式で「すべての国と友好関係を築く」と述べたのとは対照的に、アフマディネジャド新政権は発足前から対米強硬路線を明確にした。

 ハタミ大統領は外交の基本を国際協調に置いた。欧州とは相次いで関係を改善。それ以前に関係が冷え込んでいた中国、日本との関係も回復した。「革命の輸出」を恐れていたサウジアラビアやヨルダンなどとの関係を改善。欧州、日本、アフリカなど活発な外遊を行い、国連では「文明間の対話」を提唱。イランのイスラム原理主義的なイメージを大きく変えた。

 しかし、アフマディネジャド氏には国際舞台での経験がなく、海外では保守強硬派大統領誕生に対して「大きな驚き」(英テレビ各局)との受け止め方が支配的だ。ハタミ大統領誕生の時のような歓迎ムードがなく、今後、国際社会とイランの外交は当面、停滞することは間違いない。

 現地ジャーナリストは「新政権は(対米関係悪化を念頭に)中国やインドなど第3極への接近を強めるだろう」と語り、石油などエネルギーの利害を軸に孤立を避ける後ろ向きの外交になると予測する。【テヘラン高橋宗男】

 ◇戸惑う日本政府

 イランとの友好関係を重視する日本政府は、国連安保理でのイラン制裁を目指す米国の強硬姿勢とは一線を画し、ハタミ大統領の改革路線を支援してきた。原油輸入の1割以上をイランに依存しているエネルギー安全保障上の理由からだ。

 このため今回大統領選では穏健派ラフサンジャニ師の当選とハタミ路線継続を望んでいたが、保守強硬派アフマディネジャド氏の登場に、外務省幹部は「実際の政策を見極めないと評価は難しい」と戸惑いを隠せない。25日発表した外務報道官談話は「新大統領が引き続き国内改革に努め、国際社会との関係を重視しつつ核問題への対応など諸施策を進めることを期待する」と呼びかける内容となった。

 日本としては、いくら友好重視とはいえ、北朝鮮の「核の脅威」を抱える立場もあり、イランの核兵器開発疑惑を軽視するわけにはいかない。新大統領がウラン濃縮再開に動けば、苦しい対応を迫られることになる。

 日本はイランのアザデガン油田開発について、米国から強く反対され板挟みに苦しんできた。今後、米国がイランへの締め付けをさらに強化することも予想されるため、新大統領が核問題で柔軟姿勢をとるよう、働きかけを強めていく構えだ。【平田崇浩】


産経新聞(共同配信)
核の強硬路線、米欧が懸念 イスラム色強化も警戒
2005年6月26日 00:18

 24日のイラン大統領選で国際的には無名だった保守強硬派のアハマディネジャド・テヘラン市長が当選、核問題での強硬姿勢や政権運営でイスラム色が強まることに米欧、アラブ諸国は一様に警戒感を示した。

 アハマディネジャド氏はこれまで核開発問題について「欧米の脅しに屈してはならない」と主張。これに対し、ブッシュ米政権は「平和利用を隠れみのにした核兵器開発計画」だとして国連安全保障理事会への付託も辞さないとしており、対決姿勢を強めることになりそうだ。

 核問題でイランと交渉してきた英国、フランス、ドイツの欧州3カ国も交渉の見通しが、決裂の可能性も含め「厳しくなった」(欧州外交筋)とみている。

 同じイスラム圏でありながら、イランとは一線を画すアラブ諸国は1979年のイスラム革命の「輸出」におびえた記憶を持ち、「イスラム革命の価値」を唱える新大統領の出方を警戒する。エジプト人記者は中東の衛星テレビで「米国の過激な政権がイランで過激な大統領を誕生させた」との見方を示した。

 女性参政権付与など「民主化」を進めるペルシャ湾岸諸国は、イランでの選挙結果に触発されたイスラム保守層の動きを警戒、改革に慎重になるとの予想も出ている。

 一方、ロシアのプーチン大統領は祝電を送り、原子力エネルギー分野での協力を継続する意向を表明した。(共同)