5月31日午後11時27分、海上保安庁の巡視船2隻が、釜山市テビョン港の東方27マイルの海上で操業していた「502シンプン号」を拿捕しようとし、若干名の海上保安官がシンプン号に乗り移ったが、同船は海上保安官2名を乗せたまま逃走を図り、また同時に韓国海洋警察庁に「日本の巡視船に不当拿捕されようとしている」と連絡したらしい。
現場に急行した韓国海洋警察庁の警備艇は、シンプン号が拿捕されないように綱で繋いで曳航していこうとし、6月1日午後5時現在、海上保安庁巡視船3隻と韓国海洋警察庁警備艇4隻が現場海上で対峙しているという。
一時は我国の海上保安官の生命が脅かされる事態となっているのに、韓国メディアのインターネット報道にくらべ、日本の報道は遅過ぎる。これは海上保安庁のプレスリリースがなされていないからであろう。
韓国の対日感情が日増しに悪化しつつある現在、日本海における両国利害の錯綜・混乱を未然に防止する役割を担う海上保安庁は、国民への情報開示にもっと留意する必要があるのではあるまいか。
それにしても、韓国メディアにはこの事件をここぞとばかり、韓国のナショナリズムを煽る気配がみられる。
朝鮮日報
海警と日本巡視船の海上対峙概要
2005/06/01 16:54
1.1日午前0時15分、日本巡視船2隻が釜山市・テビョン港の東方27マイルの海上で操業していた「502シンプン号」を拿捕しようとする。日本の排他的経済水域(EEZ)侵犯が理由。
2.午前0時19分、シンプン号が海警に救助を要請。避難。
3.午前1時20分、シンプン号と日本巡視船が衝突。日本の要員4人がシンプン号の操舵室占拠を図る。乗組員のファン某さんが打撲傷。
4.午前1時55分、警備艇がシンプン号を発見。シンプン号を綱で縛る。
5.午後5時現在、シンプン号を真ん中に挟み、海警警備艇4隻と日本巡視船3隻が対峙。
共同通信
韓国漁船が逃走 対馬沖
【17:39】 対馬沖の日本海で31日深夜、対馬海上保安部の巡視艇が韓国漁船に接舷、立ち入り検査をしようとしたところ、漁船は保安官2人を乗せたまま、約2時間半逃走した。
朝鮮日報
韓国海警・日本巡視船が15時間以上も対峙
2005/06/01 17:45 | 更新 : 2005/06/01 17:49
韓国海警の警備艇3隻と日本海上保安庁所属の巡視船3隻が日本排他的経済水域(EEZ)内で不法操業した疑いがもたれている韓国の小型漁船を自国に連れて行こうと縄で縛ったまま、長時間対峙する前代未聞の事件が発生した。
対峙している地点は蔚山(ウルサン)市・蔚州郡・カンジョル岬前の16マイル(28.8キロメートル)の海上。韓日間のEEZ境界水域から韓国EEZ方向に18マイル(32.4キロメートル)入ったところだ。
韓国の領海ではなく公海上であるため、日本巡視船が入って来ても不法ではない。
韓国海警は1日午前0時19分、統栄(トンヨン)船籍のウナギ漁の漁船「502シンプン号」(77トン)から「日本巡視船が拿捕しようとしている」という通報を受け出動し、午前2時頃、カンジョル岬前16マイルの海上で日本巡視船に追われていたシンプン号を発見した。
海警は警備艇の右側にシンプン号を綱で縛り、日本巡視船の拿捕を阻止した。続いて、出動した警備艇2隻も綱で連結した。現場周辺にはまた、韓国海警の警備艇3隻と日本巡視船2隻が追加で到着し、状況を統制している。
シンプン号を追ってきた日本巡視船3隻も韓国海警に対抗し、シンプン号の右側を縄で縛り引き止めたまま、午後5時現在、15時間以上も対峙している。
日本側は「シンプン号が先月31日午後11時27分頃、日本EEZの3マイル地点まで侵犯し、不法操業した事実を確認したため、日本に拿捕し、取調べを行わなければならない」と主張した。
しかし、シンプン号の船員たちは「日本EEZ内で不法操業をしていない」と否定している。
これを受け、韓国海警は「シンプン号が日本海域で不法操業をしたという明白な証拠がない上、現在韓国側のEEZ内にいるだけに、韓国で法的処理する」とし、日本側に引き返すよう強く求めている。
日本巡視船はこれに先立ち、先月31日午後11時35分頃、保安要員3人がシンプン号に飛び上がり、操舵室の窓を壊すなど、拿捕を試みたが、船員らの抵抗で失敗した。
この過程でシンプン号船員のファン・ガプスン(38)さんが頭に打撲傷を負い、日本の保安要員1人が海に転落したが、日本巡視船が救助した。
一方、外交通商部はこの日、今回の事件と関連し、山本栄二・在韓日本大使館経済公使を外交部に呼び、海上対峙を解除するよう求めた。
外交部当局者はこれに対する日本側の反応など接見内容について、「現在としては具体的に明らかにすることはできない」と述べた。
蔚山=金学贊(キム・ハクチャン)記者>chani@chosun.com
讀賣新聞 追加記入
韓国漁船、保安官乗せ逃走 対馬沖、巡視艇が追跡
2005年6月1日 18:29
31日午後11時半ごろ、対馬の北東約50キロの日本海で、対馬海上保安部の巡視艇が、日本の排他的経済水域(EEZ)内を移動中の韓国漁船を発見、立ち入り検査をしようと近づいたところ、漁船は逃走した。
約10分後、停船させ海上保安官2人が乗り込んだが、再び逃走。1日午前1時55分ごろ、韓国海洋警察庁の警備艦が漁船を停船させ、海上保安官2人は無事、巡視艇に戻った。
海上保安庁によると、漁船はアナゴ漁をする「シンプン」。違法操業をしていた疑いがあるとみて調べている。
漁船の扱いについては、韓国海洋警察庁と協議が続いているという。(共同)
中央日報 追加記入
韓日海上警察が公海上で対立
2005.06.01 18:21:59
1日、韓国海上警察の警備艇6隻と日本巡視艇5隻が、韓国漁船をお互い曳航するとして、蔚山(ウルサン)近海で長時間対立する事件が発生した。
蔚山海洋警察署によると、この日午後5時現在、蔚山市蔚州郡カンジョルゴ28.8キロ沖の公海上で、日本EEZ(排他的経済水域)で操業した疑いがある韓国漁船「502シンプン号」(77トン級・船長チョン・ウクヒョン、38)を、韓日両警備艇がお互い左右からロープをくくり付けたまま、神経戦を繰り広げているという。
事件の発端は、この日0時15分ごろ、釜山市機張郡大辺(プサンシ・キジャングン・デビョン)東方48.6キロの海上(日本EEZ内5.4キロ)で操業していたシンプン号を、日本巡視艇2隻が拿捕しようとして発生した。
日本巡視艇はシンプン号を追撃、船腹に船をつけて日本保安官らがシンプン号に搭乗する過程で、1人が海に落ちたが、救助された。 シンプン号は2人の日本保安官を乗せたまま逃走、午前2時ごろ、通報を受けて出動した蔚山(ウルサン)海上警察所属の警備艇251艦(250トン級)に出くわした。
海上警察は後方から追ってくる日本巡視艇が拿捕できないよう、シンプン号の右側船腹を251艦など3隻の警備艇とロープでくくり付けたが、日本巡視艇3隻も順にシンプン号にロープを取り付けた。
政府当局者は「日本政府は、シンプン号がまだ韓国領海に入っていないため、韓日漁業協定に基づき、問題の船舶を自国に曳航して取り調べると主張している」とし、「しかしこれは決して受け入れることができない、というのが政府の判断」と述べた。
これに関し、イ・キョンス外交通商部審議官はこの日午後、山本栄二駐韓日本大使館経済行使を呼び、政府の立場を伝えた後、「海上での対立をやめて円満に解決しよう」と促した。
中央日報 追加記入
「漁民に暴力行使とは…」憤怒するネチズン
2005.06.01 19:03:07
韓国人船員が日本巡視艇の保安官から暴行を受けたことが伝えられ、日本側の過剰な鎮圧行為がサイバー空間で論議となっている。 一方で「暴力を行使したのは誤り」と日本側を叱責している半面、「韓国漁船にも責任がある」という意見もある。
あるポータルサイトのID「sjh270」は「日本水域で不法操業をしたからといって、非武装の漁民に武力を行使したのは過剰鎮圧だ」とし、「先日、中国漁民から暴行を受けたが、今度は日本にも殴られた」と同情を表した。
ID「minae」は、「漁船は日本側EEZを侵犯しなかった。確実な証拠もなく漁船を追撃した」とし、「たとえ不法に操業したとしても、船主が韓国人であるだけに、刑事管轄権はわれわれにある」と主張した。
一方、反日感情に流されず理性的に対応すべきだと注文する声も多かった。 ID「clubgi」は、「日本漁船が韓国海域に入ったとすれば、韓国海上警察も当然、日本漁船に停船を命令しながら追撃するはず」とし、「相手が反抗すれば、物理的衝突も避けられないだろう」と主張した。
中央日報 追加記入
漁船くくり付けたまま韓日海警が対立、時間帯別の状況
2005.06.01 20:11:07
韓国海上警察の警備艇と日本巡視艇が、韓国EEZ(排他的経済水域)で、韓国の漁船1隻をロープでくくり付けたまま、お互いえい航するとして対立する事件が発生した。
◇緊迫した瞬間=31日午後11時27分ごろ、釜山市機張郡大辺(プサンシ・キジャングン・デビョン)東方48.6キロの海域(日本EEZ内5.4キロ)で操業中だったシンプン号は、日本巡視艇のレーダに捕捉された。海警によると、当時、近くで警戒態勢を敷いていた日本の巡視艇3隻が、同時にシンプン号に接近し「違法操業だから拿捕する」と放送すると、シンプン号は韓国EEZへ逃げはじめた。日本巡視艇は即時追撃しはじめ、韓日EEZ境界線の付近でシンプン号に接近、日本保安官3人がシンプン号に搭乗した。その過程で、日本保安官1人が海に落ちたが、日本巡視艇が救助作業を行う間に、シンプン号は韓国EEZ内1.44キロのところまで逃げた後、1日0時19分ごろ、釜山海警に申告した。
◇事件の現場=蔚山市蔚州郡(ウルサンシ・ウルジュグン)から28.8キロほど離れている韓国EEZの海域で、シンプン号の船員8人は、どちらに連行されるものか分からないまま不安がっていた。シンプン号は、蔚山海警所属の第251艦(250トン級)など韓国警備艇3隻がロープでくくり付けているが、150トン級の日本巡視艇3隻も同船を右側から取り付けている。また、周辺には韓国警備艇3隻と日本巡視艇2隻が巡回し、万が一の事態に備えている。船舶が対立中の海域は1.5~2メートルの波があるところで、船舶の衝突が懸念されており、双方は「先にロープをはずすように」とし、神経戦を繰り広げている。
◇船上の衝突=シンプン号に搭乗した日本保安官2人が、船をとめるため、警棒とヘルメットで操縦室の窓ガラスを壊す過程で、チョン・ウクヒョン氏(38)など船員と衝突したりもした。シンプン号のファン某氏(39)は「日本保安官が振り回した警棒とヘルメットで、約5~10分にわたって殴られた」と話した。
現場に急行した韓国海洋警察庁の警備艇は、シンプン号が拿捕されないように綱で繋いで曳航していこうとし、6月1日午後5時現在、海上保安庁巡視船3隻と韓国海洋警察庁警備艇4隻が現場海上で対峙しているという。
一時は我国の海上保安官の生命が脅かされる事態となっているのに、韓国メディアのインターネット報道にくらべ、日本の報道は遅過ぎる。これは海上保安庁のプレスリリースがなされていないからであろう。
韓国の対日感情が日増しに悪化しつつある現在、日本海における両国利害の錯綜・混乱を未然に防止する役割を担う海上保安庁は、国民への情報開示にもっと留意する必要があるのではあるまいか。
それにしても、韓国メディアにはこの事件をここぞとばかり、韓国のナショナリズムを煽る気配がみられる。
朝鮮日報
海警と日本巡視船の海上対峙概要
2005/06/01 16:54
1.1日午前0時15分、日本巡視船2隻が釜山市・テビョン港の東方27マイルの海上で操業していた「502シンプン号」を拿捕しようとする。日本の排他的経済水域(EEZ)侵犯が理由。
2.午前0時19分、シンプン号が海警に救助を要請。避難。
3.午前1時20分、シンプン号と日本巡視船が衝突。日本の要員4人がシンプン号の操舵室占拠を図る。乗組員のファン某さんが打撲傷。
4.午前1時55分、警備艇がシンプン号を発見。シンプン号を綱で縛る。
5.午後5時現在、シンプン号を真ん中に挟み、海警警備艇4隻と日本巡視船3隻が対峙。
共同通信
韓国漁船が逃走 対馬沖
【17:39】 対馬沖の日本海で31日深夜、対馬海上保安部の巡視艇が韓国漁船に接舷、立ち入り検査をしようとしたところ、漁船は保安官2人を乗せたまま、約2時間半逃走した。
朝鮮日報
韓国海警・日本巡視船が15時間以上も対峙
2005/06/01 17:45 | 更新 : 2005/06/01 17:49
韓国海警の警備艇3隻と日本海上保安庁所属の巡視船3隻が日本排他的経済水域(EEZ)内で不法操業した疑いがもたれている韓国の小型漁船を自国に連れて行こうと縄で縛ったまま、長時間対峙する前代未聞の事件が発生した。
対峙している地点は蔚山(ウルサン)市・蔚州郡・カンジョル岬前の16マイル(28.8キロメートル)の海上。韓日間のEEZ境界水域から韓国EEZ方向に18マイル(32.4キロメートル)入ったところだ。
韓国の領海ではなく公海上であるため、日本巡視船が入って来ても不法ではない。
韓国海警は1日午前0時19分、統栄(トンヨン)船籍のウナギ漁の漁船「502シンプン号」(77トン)から「日本巡視船が拿捕しようとしている」という通報を受け出動し、午前2時頃、カンジョル岬前16マイルの海上で日本巡視船に追われていたシンプン号を発見した。
海警は警備艇の右側にシンプン号を綱で縛り、日本巡視船の拿捕を阻止した。続いて、出動した警備艇2隻も綱で連結した。現場周辺にはまた、韓国海警の警備艇3隻と日本巡視船2隻が追加で到着し、状況を統制している。
シンプン号を追ってきた日本巡視船3隻も韓国海警に対抗し、シンプン号の右側を縄で縛り引き止めたまま、午後5時現在、15時間以上も対峙している。
日本側は「シンプン号が先月31日午後11時27分頃、日本EEZの3マイル地点まで侵犯し、不法操業した事実を確認したため、日本に拿捕し、取調べを行わなければならない」と主張した。
しかし、シンプン号の船員たちは「日本EEZ内で不法操業をしていない」と否定している。
これを受け、韓国海警は「シンプン号が日本海域で不法操業をしたという明白な証拠がない上、現在韓国側のEEZ内にいるだけに、韓国で法的処理する」とし、日本側に引き返すよう強く求めている。
日本巡視船はこれに先立ち、先月31日午後11時35分頃、保安要員3人がシンプン号に飛び上がり、操舵室の窓を壊すなど、拿捕を試みたが、船員らの抵抗で失敗した。
この過程でシンプン号船員のファン・ガプスン(38)さんが頭に打撲傷を負い、日本の保安要員1人が海に転落したが、日本巡視船が救助した。
一方、外交通商部はこの日、今回の事件と関連し、山本栄二・在韓日本大使館経済公使を外交部に呼び、海上対峙を解除するよう求めた。
外交部当局者はこれに対する日本側の反応など接見内容について、「現在としては具体的に明らかにすることはできない」と述べた。
蔚山=金学贊(キム・ハクチャン)記者>chani@chosun.com
讀賣新聞 追加記入
韓国漁船、保安官乗せ逃走 対馬沖、巡視艇が追跡
2005年6月1日 18:29
31日午後11時半ごろ、対馬の北東約50キロの日本海で、対馬海上保安部の巡視艇が、日本の排他的経済水域(EEZ)内を移動中の韓国漁船を発見、立ち入り検査をしようと近づいたところ、漁船は逃走した。
約10分後、停船させ海上保安官2人が乗り込んだが、再び逃走。1日午前1時55分ごろ、韓国海洋警察庁の警備艦が漁船を停船させ、海上保安官2人は無事、巡視艇に戻った。
海上保安庁によると、漁船はアナゴ漁をする「シンプン」。違法操業をしていた疑いがあるとみて調べている。
漁船の扱いについては、韓国海洋警察庁と協議が続いているという。(共同)
中央日報 追加記入
韓日海上警察が公海上で対立
2005.06.01 18:21:59
1日、韓国海上警察の警備艇6隻と日本巡視艇5隻が、韓国漁船をお互い曳航するとして、蔚山(ウルサン)近海で長時間対立する事件が発生した。
蔚山海洋警察署によると、この日午後5時現在、蔚山市蔚州郡カンジョルゴ28.8キロ沖の公海上で、日本EEZ(排他的経済水域)で操業した疑いがある韓国漁船「502シンプン号」(77トン級・船長チョン・ウクヒョン、38)を、韓日両警備艇がお互い左右からロープをくくり付けたまま、神経戦を繰り広げているという。
事件の発端は、この日0時15分ごろ、釜山市機張郡大辺(プサンシ・キジャングン・デビョン)東方48.6キロの海上(日本EEZ内5.4キロ)で操業していたシンプン号を、日本巡視艇2隻が拿捕しようとして発生した。
日本巡視艇はシンプン号を追撃、船腹に船をつけて日本保安官らがシンプン号に搭乗する過程で、1人が海に落ちたが、救助された。 シンプン号は2人の日本保安官を乗せたまま逃走、午前2時ごろ、通報を受けて出動した蔚山(ウルサン)海上警察所属の警備艇251艦(250トン級)に出くわした。
海上警察は後方から追ってくる日本巡視艇が拿捕できないよう、シンプン号の右側船腹を251艦など3隻の警備艇とロープでくくり付けたが、日本巡視艇3隻も順にシンプン号にロープを取り付けた。
政府当局者は「日本政府は、シンプン号がまだ韓国領海に入っていないため、韓日漁業協定に基づき、問題の船舶を自国に曳航して取り調べると主張している」とし、「しかしこれは決して受け入れることができない、というのが政府の判断」と述べた。
これに関し、イ・キョンス外交通商部審議官はこの日午後、山本栄二駐韓日本大使館経済行使を呼び、政府の立場を伝えた後、「海上での対立をやめて円満に解決しよう」と促した。
中央日報 追加記入
「漁民に暴力行使とは…」憤怒するネチズン
2005.06.01 19:03:07
韓国人船員が日本巡視艇の保安官から暴行を受けたことが伝えられ、日本側の過剰な鎮圧行為がサイバー空間で論議となっている。 一方で「暴力を行使したのは誤り」と日本側を叱責している半面、「韓国漁船にも責任がある」という意見もある。
あるポータルサイトのID「sjh270」は「日本水域で不法操業をしたからといって、非武装の漁民に武力を行使したのは過剰鎮圧だ」とし、「先日、中国漁民から暴行を受けたが、今度は日本にも殴られた」と同情を表した。
ID「minae」は、「漁船は日本側EEZを侵犯しなかった。確実な証拠もなく漁船を追撃した」とし、「たとえ不法に操業したとしても、船主が韓国人であるだけに、刑事管轄権はわれわれにある」と主張した。
一方、反日感情に流されず理性的に対応すべきだと注文する声も多かった。 ID「clubgi」は、「日本漁船が韓国海域に入ったとすれば、韓国海上警察も当然、日本漁船に停船を命令しながら追撃するはず」とし、「相手が反抗すれば、物理的衝突も避けられないだろう」と主張した。
中央日報 追加記入
漁船くくり付けたまま韓日海警が対立、時間帯別の状況
2005.06.01 20:11:07
韓国海上警察の警備艇と日本巡視艇が、韓国EEZ(排他的経済水域)で、韓国の漁船1隻をロープでくくり付けたまま、お互いえい航するとして対立する事件が発生した。
◇緊迫した瞬間=31日午後11時27分ごろ、釜山市機張郡大辺(プサンシ・キジャングン・デビョン)東方48.6キロの海域(日本EEZ内5.4キロ)で操業中だったシンプン号は、日本巡視艇のレーダに捕捉された。海警によると、当時、近くで警戒態勢を敷いていた日本の巡視艇3隻が、同時にシンプン号に接近し「違法操業だから拿捕する」と放送すると、シンプン号は韓国EEZへ逃げはじめた。日本巡視艇は即時追撃しはじめ、韓日EEZ境界線の付近でシンプン号に接近、日本保安官3人がシンプン号に搭乗した。その過程で、日本保安官1人が海に落ちたが、日本巡視艇が救助作業を行う間に、シンプン号は韓国EEZ内1.44キロのところまで逃げた後、1日0時19分ごろ、釜山海警に申告した。
◇事件の現場=蔚山市蔚州郡(ウルサンシ・ウルジュグン)から28.8キロほど離れている韓国EEZの海域で、シンプン号の船員8人は、どちらに連行されるものか分からないまま不安がっていた。シンプン号は、蔚山海警所属の第251艦(250トン級)など韓国警備艇3隻がロープでくくり付けているが、150トン級の日本巡視艇3隻も同船を右側から取り付けている。また、周辺には韓国警備艇3隻と日本巡視艇2隻が巡回し、万が一の事態に備えている。船舶が対立中の海域は1.5~2メートルの波があるところで、船舶の衝突が懸念されており、双方は「先にロープをはずすように」とし、神経戦を繰り広げている。
◇船上の衝突=シンプン号に搭乗した日本保安官2人が、船をとめるため、警棒とヘルメットで操縦室の窓ガラスを壊す過程で、チョン・ウクヒョン氏(38)など船員と衝突したりもした。シンプン号のファン某氏(39)は「日本保安官が振り回した警棒とヘルメットで、約5~10分にわたって殴られた」と話した。