Takahiko Shirai Blog

記録「白井喬彦」

森岡発言に対する人民日報の言い分

2005-06-07 20:25:54 | 国際
2005年5月26日、自民党の森岡厚生労働政務官が「A級戦犯は罪人ではない」などとした発言に対し、人民日報の電子版「人民網日本語版」は次のような論説を発表した。

もっとも森岡発言については明確な論旨が示されておらず、人民日報のこの論説も「日本の一部の政治家」としているので正面切った論争とは言い難い。


人民網日本語版
「国家責任説」は詭弁――戦犯免責論を論ず
2005年6月7日

日本の一部の政治家は「東京裁判のA級戦犯は日本ではもう罪人ではない」と公言している。これは第二次世界大戦のA級戦犯を公然と免責しようとするものである。その理由の一つにいわゆる「国家責任説」がある。日本の侵略戦争の罪の責任をすべて「国家責任」であると言うものだ。彼らはこう考えている。「戦争行為の主体は国家であり、責任は国家から引き受けるべきものである。個人的な罪に対応するべきものではない」

指摘のとおり、日本が発動した侵略戦争の国家責任は逃れられない。A級戦犯は当時の日本の軍と政府の指導者として処罰されたのである。それがまさに日本の国家責任を追究する重要な形である。1945年8月8日、ソ連、米国、英国、フランスはロンドンで「欧州枢軸国主要戦犯の訴追および処罰に関する協定」を調印した。この協定は、あらゆる暴力と犯罪の責任を負う、または暴力と犯罪の実行に同意したドイツの軍人、関係者、ナチス党員のすべてを、彼らが罪を犯した国へ護送し、法によって裁判と処罰を受けることを定めたものだ。

この原則に基づき、ニュルンベルク国際軍事裁判と極東国際軍事裁判はそれぞれナチス・ドイツと日本の主要戦犯に対する裁判を行った。ニュルンベルク裁判で、一部の弁護士はいわゆる「国家行為論」に基づき、裁判で戦争犯罪人を裁く権利はないことを証明しようとした。彼らはナチス・ドイツの刑事責任はファシストが負うのではなく、国家が負うものであると主張した。東京裁判も少数の人が同様の理由で、裁判で日本のA級戦犯を裁くことを否定しようとした。こうした意見は当時、裁判所で否決された。

ニュルンベルク裁判の判決文は厳格公正にこう指摘している。「国際法に違反する罪を犯すのは人間であり、抽象的範疇ではない。こうした犯罪を犯した個人を処罰して初めて国際法の規則を守ることができる」。「国際法は主権国家の行為のみを審理すると断言しており、個人に対して処罰を行うことを定めていない。なぜならば裁きを受けるのは国家であり、実際に実行した人は個人責任を負わない。個人は国家主権の学説の保護を受けるべきである。法廷はこの二種類の考えを捨てなければならないと考える。国家に対するのと同様、国際法は個人に対しても義務と責任を設定している。この点はすでに公に認められている」。国連総会は1946年12月11日、ニュルンベルク裁判の体現した原理は国際法規則に沿っていると一致して決議した。国連国際法委員会は1950年、「国際法に違反した犯罪行為に従事、構成した者は個人責任を負い、処罰されるべきである」との原則規定を定めた。このように、国連の全加盟国はこうした規則と原則を守る義務がある。

軍国主義勢力の掌握した日本は第二次世界大戦中、ナチス・ドイツと同盟を結び、侵略戦争を始め、塗炭の苦しみを中国、朝鮮半島、多くの東南アジア諸国の人民に与えた。日本の軍国主義戦犯の暴力とナチス・ドイツのファシズムにどれほどの違いもなく、世界人民の裁きを受けるべきである。国連加盟国として日本は、こうした国連の規則と原則を知らないはずはない。

国際社会でより大きな役割を果たしたいと願う日本は、第二次世界大戦のA級戦犯の罪を免責しようという誤った考えを公然と披露すべきではない。(編集ZX)

中国共産党、中央メディア規制強化

2005-06-07 18:52:03 | 国際
産経新聞(共同配信)
批判前に党への報告求める 中国がメディア規制強化
2005年6月7日 14:41

 7日付香港紙、明報によると、中国共産党中央弁公庁はこのほど、中央メディアが地方指導者批判を報道する際は、指導者の所属組織を管轄する上部の党機関に事前報告することなどを求める通達を国内メディアに出した。

 通達は、現地で報道が禁止されている内容を、国内の他地域のメディアが報じることも禁じたという。

 国内メディア対策は通常、党中央宣伝部が管轄しているため、中央弁公庁が通達を出したことについて同紙は、宣伝部の権限が縮小されたのかどうか関係者の関心を集めていると指摘した。(共同)

韓国国家情報院 新院長は誰になるか?

2005-06-07 14:46:52 | 国際
東亜日報
「政治関与」消えた国情院、与党は「無気力」批判
JUNE 07, 2005 06:33
by 鄭用 (yongari@donga.com)

「国家情報院(国情院)はあまりにも『潔癖主義』のようだ。」

与党のある議員は6日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権2年目の国情院の評価を求める記者の要請に対して、このように話した。

高泳耈(コ・ヨング)国情院長の辞意表明や後任人事をめぐる党・大統領府間の意見の食い違いを機に、国情院が世論の関心に浮上した。

▲権力乱用の弊害は消えた?〓国情院が権力のために情報を歪曲し国内政治に介入するなど、権威主義時代に見せた弊害がある程度消えたということには、異論がない。

盧大統領は2003年2月の就任直後、「権力機関が政権のために働くことなない」と言った。政界と関係のない人権弁護士を院長に抜擢したことも、そのような理由からだ。

そのためか、盧大統領政権の約2年間、国情院長の定期的な大統領対面報告はなくなった

盧大統領は、国情院の報告要請があっても、「直接報告しなければならないほど重要な内容があるのか」と聞き、そうではないと言えば放っておけと言う時もしばしばあったと、大統領府関係者が伝えた。

政治査察を中断しろという大統領の指示も順守されたというのが、与党及び国情院関係者たちの説明だ。高院長は、平素から政治情報を収集せず、国内政治に介入しないことを自身の最大治績だと強調してきたという。

▲「無気力」副作用が新たな問題に?〓政治的中立を過度に強調したあまり、情報収集及び国家安全企画機能まで弱まったという指摘が出ている。無気力という副作用が現われたということだ。

ヨルリン・ウリ党のある議員は、「生産された情報が国家のためにうまく使われれば覇気をもって仕事をするが、そのような面で、現在の国情院組職は死んだも同然だ」と話した。

他の議員も、「国内情報と海外情報、政治情報と経済情報が無関係であるのか。統治権者がどのような目的に使うかが重要だ。いつどこで雲が広がり台風になるかを予測できるように、判断根拠を提示する役割ができていない」と話した。

無気力と関連して、高院長が李鍾奭(イ・ジョンソク)国家安全保障会議(NSC)事務次長などに主導権を奪われたからだという指摘もある。高院長が国情院の内部改革には一定の成果を収めたものの、NSC正規メンバーで国家安保に関わる政策決定過程に深く関与できるにもかかわらず、その役割を果さなかったためにそうなったという話だ。

▲新しい役割モデルが必要〓国情院の「国政の調整者役割」を注文するウリ党側の見方に対して、大統領府関係者は、「ウリ党の一角の不満は、依然として過去のパラダイムにとどまっているためだ」と批判した。

そして、「しかし、国情院の職員たちも過去の情報収集の慣行に縛られ、変化した位相に相応しい新しい情報を収集できないことは問題だ」と批判した。

後任国情院長の人選と関連して、大統領府の立場は明らかだ。重量級の人物を起用しなければならないという党の要求に対して、大統領府は「国情院長は政治をする席ではない」と反ばくしている。

天安門事件で小平、「譲歩すれば中華人民共和国はなくなる」

2005-06-07 14:12:45 | 国際
毎日新聞
天安門事件: 「中国はなくなる」と故氏が危機感
2005年6月7日 10時59分

 【北京・大谷麻由美】民主化を求める学生らを武力鎮圧した1989年6月4日の天安門事件直前、最高実力者の小平・中国共産党中央軍事委員会主席(故人)が「譲歩すれば、中華人民共和国はなくなる」と語っていたことが明らかになった。保守派の陳雲・党中央顧問委員会主任(同)の生誕100年を記念して最近出版された「陳雲伝」(中共中央文献研究室編)に記載された。

 氏は、北京に戒厳令が敷かれた89年5月20日の中央政治局常務委拡大会議で「問題の根は党中央に出てきていて、中央内部にある。党内には二つの司令部がある」と指摘し、学生を擁護する側についた趙紫陽総書記(今年1月死去)を非難。「譲歩すれば、中華人民共和国はなくなる」と述べた。陳氏も同会議の席で「氏の講話と中央の取るべき措置を完全に擁護する」と同意した。

 陳氏は同年5月26日の顧問委常務委会議で「今はカギとなる時で後退はできない。もし後退したら社会主義の中華人民共和国は資本主義の共和国に変わる」と語った。

 これら発言から、当時の二大実力者である、陳両氏が民主化要求運動に対して強い危機感を抱き、軍の武力鎮圧につながったことが分かる。

 天安門事件後の同年6月8日、失脚した趙氏に関する政治局常務委の報告書を読んだ陳氏は「趙氏は経済工作の中での過ちを自己批判しなかった。ブルジョア自由化思想の人物を長期にわたって重用した。改革開放を唱えたのは氏を中心とする党中央であって、趙氏ではない」という意見の追加について考慮するよう求めた。

 陳氏は天安門事件から約1年後、「89年の騒乱は建国以来、発生したことのない非常に複雑な政治事件であり、党内の特定の歴史的環境における特殊な政治闘争だ」と振り返った。

再度、ニューヨーク・チャンネル活用

2005-06-07 08:08:55 | 国際
毎日新聞 (追加記入)
米国務省: 北朝鮮と実務者レベルの接触 6カ国協議問題で
2005年6月7日 11時37分

 【ワシントン笠原敏彦】 米国務省は6日、北朝鮮の6カ国協議復帰問題での返答を聞くため、ニューヨークの北朝鮮国連代表部と実務レベルの接触を行ったことを明らかにした。米国は先月13日の5カ月ぶりの接触で北朝鮮側に協議復帰を強く求めていた。米国は今回の接触で同問題への明確な返答を得ることを期待していたが、結果の公表を控えている。

 北朝鮮側から先週後半に国務省に電話があり、6日の接触が設定された。前回同様、国務省のデトラニ北朝鮮担当特使とフォスター朝鮮部長がニューヨークで朴吉淵国連大使、韓成烈次席大使と会談した。

 約50分間続いた先月13日の接触では、双方がそれぞれの立場を説明。米側は、北朝鮮を主権国家として認める▽北朝鮮を攻撃する考えはない--とのすでに表明済みの姿勢を直接伝えたが、関係筋によると、米側の主要なメッセージは、北朝鮮が6カ国協議復帰に応じれば、「その枠組みの中」で同国が求める2国間対話に「極めて柔軟に応じる」というものだったという。

 北朝鮮は3日に外務省報道官の声明で、ブッシュ大統領が最近の記者会見で金正日(キムジョンイル)総書記に「ミスター」の敬称をつけたことを6カ国協議再開の「雰囲気作りに寄与する」と評価。その一方で、ライス国務長官が北朝鮮を「圧制の拠点」と呼んだことを再開への「最大の障害」だとし、発言の撤回を求めている。

 ワシントンでは10日に、北朝鮮への「重要な提案」があると表明している韓国の盧武鉉(ノムヒョン)大統領とブッシュ米大統領が会談する。関係者の間では、米韓首脳会談を前に北朝鮮が協議復帰問題で明確な意思を示すことは考えにくいため、今回の接触で具体的期日を指定し「無条件」での復帰に合意した可能性は低いと見られている。

 ◇  ◇

 細田博之官房長官は7日午前の記者会見で、米朝両国の政府当局者がニューヨークで接触したことについて「これまでの状況よりは一歩前進したと思っており、6カ国協議再開を期待している。北朝鮮が了承すればただちに始まる」と述べ、6カ国協議の再開に改めて期待感を示した。町村信孝外相も同日の記者会見で「前向きなサインならたいへん歓迎したい」と述べ、「北朝鮮は無条件かつ速やかに対応すべきだ」と強調した。


毎日新聞
米朝協議: 6カ国協議復帰めぐり北朝鮮が回答 米当局者
2005年6月7日 8時14分

 米国務省当局者は6日、米国と北朝鮮の政府当局者が同日午前にニューヨークで会談したことを明らかにした上で、北朝鮮側から6カ国協議復帰問題に関する何らかの「回答」を得たと語った。

 「回答」の中身は不明。当局者は、北朝鮮が協議への復帰をめぐり明確に回答したかどうかについて明言を避けた。

 米朝両国は先月13日、約半年ぶりにニューヨークで実務接触。米側は北朝鮮が「主権国家」であることを認める発言を行い、昨年6月下旬の前回開催から1年を迎えようとしている6カ国協議への復帰を強く要請。北朝鮮は近い将来、何らかの回答を行うと伝達していた。

 6日に接触したのは、先月の接触と同様、米側がデトラニ朝鮮半島担当大使とフォスター朝鮮部長、北朝鮮側が朴吉淵国連大使と韓成烈同次席大使。

 米朝関係筋によると、先月以降、米国務省と北朝鮮の国連代表部の両当局者が電話で連絡を取り合っている。今回の接触は北朝鮮側が求めたとみられる。(ワシントン共同)


産経新聞(共同配信) (追加記入)

復帰への態度表明なし 6カ国協議で北朝鮮
2005年6月7日 10:17

 米国と北朝鮮の政府当局者が6日、ニューヨークで実務レベルの接触を行い、北朝鮮は6カ国協議への即時復帰に同意する明確な意思を示さなかったが、話し合いを継続することで米側と一致した。複数の米政府当局者や米朝関係筋が明らかにした。北朝鮮は10日の米韓首脳会談などをにらみ、6カ国協議復帰を示唆しながら、ブッシュ政権内の強硬派をけん制、米国の柔軟姿勢を引き出す狙いがあるとみられる。

 両国の接触は5月13日に、約半年ぶりにニューヨークで実務接触を行って以来。同筋によると今回は北朝鮮側が求めたもので、前回の米側説明への反応とみられる。

 北朝鮮側の詳しい発言内容は明らかでない。金正日(キム・ジョンイル)総書記を「ミスター」と敬称付きで呼んだブッシュ大統領の5月末の会見や、国連安全保障理事会での制裁論議開始に言及した最近のチェイニー副大統領の発言などを念頭に、6カ国協議で問題解決を図ろうとする米側の真意についても説明を求めた。

 韓国の聯合ニュースは、北朝鮮が6カ国協議を同国の核問題だけでなく米国の核を含む広範な安保協議の場にするよう要求した可能性があると報じた。

 米政府当局者は北朝鮮側の対応について「精査に時間がかかる」と言明。別の当局者は今回の北朝鮮の反応が必ずしも肯定的とはいえないとの評価を示した。

 6日に接触したのは、5月の接触と同様、米側がデトラニ朝鮮半島担当大使とフォスター国務省朝鮮部長、北朝鮮側が朴吉淵(パク・キルヨン)国連大使、韓成烈(ハン・ソンリョル)同次席大使。

 5月の接触で、米側は北朝鮮が「主権国家」であることを認める発言を行い、昨年6月下旬の前回開催から1年を迎えようとしている6カ国協議への復帰を強く要請。北朝鮮は近く何らかの回答を行うと伝達していた。

 米朝関係筋によると、5月以降、米国務省と北朝鮮の国連代表部の両当局者が電話で連絡を取り合っていた。(共同)



US, North Korean Officials Meet In New York
By REUTERS
Filed on June 6, 2005 6:18 at p.m. ET

NEW YORK (Reuters) - U.S. and North Korean officials met in New York on Monday for the first time in nearly a month after Washington urged Pyongyang to return to stalled talks on its nuclear weapons program, U.S. officials said.

``There was a New York channel meeting in New York. Our representatives met with North Korean representatives,'' State Department spokesman Sean McCormack told reporters in Fort Lauderdale, Florida, where Secretary of State Condoleezza Rice was attending a conference.

McCormack said Rice had not yet been briefed on the meeting and so could offer no reaction.

The United States was represented by Joseph DeTrani, the U.S. special envoy to the six-party talks on North Korea's nuclear ambitions, and by Jim Foster, director of the State Department's Office of Korean Affairs, said another U.S. official in Washington, who asked not to be named.

Representing North Korea were U.N. Ambassador Pak Gil Yon and a deputy, Han Song Ryol, a State Department official said. Both men declined comment as they returned to their U.N. mission after the meeting.

No six-party talks have been held since June 2004. The six governments participating in those negotiations are China, Japan, South Korea and Russia in addition to North Korea and the United States.

North Korea requested Monday's face-to-face meeting last week, the official said.

'NEW YORK CHANNEL'

The United States and North Korea have in the past used what they call the ``New York channel'' to get in touch with one another as they do not have formal diplomatic relations.

Rice said the channel was for working-level contacts.

``We do not believe in bilateral negotiations with the North Koreans. We meet with the North Koreans in the context of the six-party talks,'' Rice said in an interview with CNN Espanol.

``We believe that this is the best way to make certain that North Korea gets a consistent and coherent message from all of the members of the neighborhood that their nuclear weapons program simply has to go,'' she said.

The two sides had had no substantive discussions since their last face-to-face meeting in New York on May 13.

At that meeting, their first in five months, ``we urged the North to return to six-party talks as the best path to solve the nuclear issue and to address the concerns of all the parties,'' the second U.S. official said.

The Americans at that time asked the North Koreans to give their answer in person rather than through an announcement or telephone call, the official added.

``We are hopeful that North Korea will be responding soon,'' White House spokesman Scott McClellan told reporters traveling with President Bush to Florida for a conference of the Organization of American States.

``We want to move forward on those talks and discuss in a serious way how to move forward on the proposal we outlined,'' McClellan said.

Asked if China was doing enough to persuade North Korea back to the talks, McClellan called Beijing a ``partner'' in the efforts and added: ``There's always more that can be done.''

The Bush administration has also been debating internally whether to take the North Korea case to the United Nations for possible sanctions, but Defense Secretary Donald Rumsfeld earlier played down the possibility of a quick decision.

``There's been no decision with respect to that at all,'' Rumsfeld told reporters in Bangkok, Thailand. ``The government of the United States is on the path of six-party talks and that's where it is.''

The administration tried to raise the North Korea nuclear issue in the Security Council in April 2003, but that effort went nowhere as China and Russia objected to Washington's proposal that the council adopt a statement condemning Pyongyang for reviving its nuclear program.

高麗大教授、似非民族主義を煽る盧武鉉を批判

2005-06-07 07:00:03 | 国際
東亜日報
張夏成・高麗大教授が盧大統領のリーダーシップを批判
JUNE 04, 2005 07:08
by 權順澤 (maypole@donga.com)

参加連帯経済民主化委員長で少額株主運動と財閥改革運動を主導して来た張夏成(チャン・ハソン)高麗(コリョ)大教授(経営学)は2日、「政治指導者の経済運用力量が不足し、未来成長に対する戦略および実践力がなく、韓国経済成長が不振だ」と盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のリーダーシップを批判した。

張教授は同日、韓国銀行ワシントン事務所で開かれた「企業支配構造と競争力」を主題にした講演で、「韓国は、競争力のある製造業構造とサービス分野が多大な成長潜在力を持っているのに、政治指導者がこのような肯定的要因をうまく生かせずにいる」と主張した。

彼は「保守か進歩か、成長か分配かをめぐる無意味な論争はやめ、何が韓国を一段階発展させる戦略なのかに焦点を合わせる実用的リーダーシップが必要だ」と付け加えた。

世界銀行傘下国際投資公社のコンサルタントとして活動中の張教授は、「既得権右派と排他的左派が合作し、似非民族主義をあおり、経済の足を引っぱっている。このような状況が持続すれば、経済は慢性的な成長不振状態に陷るだろう」と警告した。

彼は「盧武鉉政府発足後、保守と進歩の対立が深化したかのようにみえるが、実際には韓国は官治経済と財閥体制に慣れた既得権右派勢力と世界の流れに鈍感な排他的左派が連帯し、世界経済の環境変化に逆流する経済運用をしていることが最大の問題だ」と指摘した。

彼は「韓国のように、自動車、電子、鉄鋼、造船、石油化学、情報技術(IT)など先導的な製造業分野に競争力を持っている国は、経済協力開発機構(OECD)加盟国はもちろん、アジアや南米のどこにもない。このような立派な基盤をうまく活用し、知識経済時代の製造業成長戦略を作らなければならない」と強調した。

彼はまた、韓国社会は階層的両極化で未来指向的な国民合意導出に失敗したため、算術的平等化が広まったと指摘した。

Who does this guy think he is?

2005-06-07 06:51:11 | 国際
同じようなエピソードを宮崎正弘も伝えている。


朝鮮日報
ブッシュ、DJ太陽政策に苛立ち
2005/06/06 10:11

「金大中大統領が太陽政策について説明を始めると、ジョージ・ブッシュ大統領は受話器を耳から遠ざけた。そして受話器を一方の手で防ぎ、側にいたジャック・プリチャード国家安全保障会議(NSC)北朝鮮担当選任局長に向かって「彼は、一体自分を何様だと思っているんだ?」(Who does this guy think he is?)と語った」。

デビッド・ロスコープカーネギー国際平和財団研究員が最近発刊した著書「世界経営」(Running the World)は、プリチャード前対北朝鮮特使から聞いた両国大統領の通話内容をこのように伝えている。

注; "RUNNING THE WORLD"
DAVID J. ROTHKOPF; "RUNNING THE WORLD The Inside Story of the National Security Council" HARDCOVER, ISBN 1586482483, Pub date: 05/10/05, Price: $29.95/42.50 Canada

ロスコープは、この通話が「ブッシュ大統領が、ホワイトハウスで金大統領と初めて通話した時」のものであると明らかにしている。2001年1月25日(韓国時刻)の通話とみられる。

この通話は、ブッシュ大統領が就任した頃、ビル・クリントン前大統領政策路線に従わなかった事例と言及されている。

ロスコープ研究員は、金前大統領の太陽政策は「クリントン政権の対北朝鮮政策と一致する側面があった」とし、「これに対するブッシュ大統領の発言は、金大統領が北朝鮮の実体について、自分を知らないのと同じ位分かっていないという意味だった」と説明した。

また別の例として、コリン・パウエル前国務長官が2001年3月6日、クリントン前大統領の対北朝鮮政策を継続することを示唆した直後、ホワイトハウスから叱責を受け撤回した事例も同氏は挙げた。

著者はまた、国際問題専門家180人が「今後5年と20年の米国の潜在的同盟・支援国と敵対・競争国」を重要度別に25位まで選んだ結果、韓国は5年と20年の同盟リストにそれぞれ14位と25位になったことが明らかになったと語った。

ワシントン=カン・インソン特派員 insun@chosun.com

北朝鮮、米先制攻撃に備え、臨戦態勢に

2005-06-07 06:36:35 | 国際
中央日報
北、米国の先制攻撃に対応し準戦時態勢に
2005.06.06 18:49:46

北朝鮮は最近、国際電話の9割を遮断し、2万台余の携帯電話を没収するなど、米国の先制攻撃に対応する、事実上の戦時体制に突入したことが明らかになった。 米国の攻撃に対応するには、まず内部情報の流出を遮断することが急務だという判断からだ。

また金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は、最側近のリ・ジェガンと李容哲(リ・ヨンチョル)を通じて、労働党と軍部を分散統制していることが確認された。 金委員長の妹婿であり第2人者だった張成沢(チャン・ソンテック)の復権説は事実無根であることが確認された。

インターネット統制も強化された。 以前はほとんどの国家機関がインターネットに接続できたが、最近は労働党中央委員会書記室と統一戦線部の2カ所のみインターネットが使用できる。金日成(キム・イルソン)総合大学と金策(キム・チェック)工業総合大、人民大学習堂、国家科学技術委員会をつなぐ内部イントラネットも、3月に閉鎖された。

専門家らは「こうした一連の変化は、米国の対北朝鮮先制攻撃の可能性を意識した金正日体制の危機感を反映したものだ」と指摘している。 北朝鮮専門家のチョン・チャンヒョン国民(ククミン)大教授は「北朝鮮は、2003年に米国の対北朝鮮先制攻撃説が浮上した後、‘準戦時体制’に突入した」とし、「6カ国協議が再開されるまでは、こうした状態が続くだろう」と予想した。

北朝鮮化していくミャンマー

2005-06-07 06:27:20 | 国際
ブッシュ政権の人々には、東アジア・東南アジアには北朝鮮しか見えないのかもしれない。だが、ミャンマーも北朝鮮とよく似た政治体制と歴史的過去を持つ国家である。だから、イラク、イラン、北朝鮮を名指しで非難したブッシュ大統領の「悪の枢軸」発言は、名指しこそされなかったもののミャンマーの軍事政権にもずしりと響いたはずだ。

ミャンマーにどれほど高度な水準の科学技術力があるのかわからない。核兵器や生物化学兵器の開発、ミサイル開発など、どこまでやれるかわからないが、通常兵器と40万人の兵力でもタイやバングラデシュなどの周辺諸国に軍事的脅威を与えるのではあるまいか。東アジア・東南アジア諸国の軍拡競争が加速していく可能性がある。


毎日新聞
ミャンマー: 中部に大規模軍事施設建設 ミサイル基地など
2005年6月7日 3時00分

 【バンコク藤田悟】 ミャンマー中部で軍事目的とみられる大規模な施設の建設が軍事政権によって進められている。当局はこの施設に関して厳しい情報統制を敷いており、詳細は不明だが、軍の新たな指令施設ではないかとの見方が有力だ。外交関係者などの間では「軍による支配継続をにらんだ軍備強化路線の一環だ」「米国を仮想敵とした防衛策では」などさまざまな憶測を呼んでいる。

 建設場所は首都ヤンゴンの北350キロのピンマナ近郊。山間部の町で、第二次大戦中にアウンサン将軍が独立闘争の拠点を置いていた。

 少数民族筋の情報によると、軍事政権は国内の大手建設会社を使い、ビルや地下施設、軍用滑走路、ミサイル基地、軍用病院などを建設しているという。

 ヤンゴンの外交筋によると、現地周辺は立ち入りが厳しく制限され、工事関係者にはかん口令も敷かれている。このため、同筋は国家プロジェクトとしての軍施設である可能性が極めて強いとみている。

 ミャンマーはここ数年、ロシアやインド、ウクライナなどから大量に戦闘機や装甲車などの兵器を購入して軍備近代化を図り、兵力も40万人規模へと増強を進めている。施設建設はこうした軍備強化の動きと連動したものとの見方が強い。

 軍事政権の動向に詳しいある専門家は「米国によるイラク攻撃以来、軍事政権幹部らは、自分たちもいずれ(米国の)攻撃対象になるかもしれないと過敏になっている。施設はそうした事態を想定した新たな軍の指令施設である可能性が高い。河口に面したヤンゴンは海からの攻撃にもろいため、新たな基地として山間部を選択したのだろう」と分析する。

訳詩鑑賞『ルバイヤート』(24)

2005-06-07 00:01:16 | 文学




   第四十七歌


くちづくるくち、酌む酒も

なべての帰する「無」となるも、

なおぢそ、君もやがてまた

「無」にかへるべき身にあれば。




       47

And if the Wine you drink, the Lip you press,
End in the Nothing all Things end in―Yes―
Then fancy while Thou art, Thou art but what
Thou shalt be―Nothing―Thou shalt not be less.



   第四十八歌


河堤つつみ薔薇ばらの咲ける

老カイヤムと酒酌めよ、

かくて天使のおとなはば

ひるまず干せよ死の酒を。




       48

While the Rose blows along the River Brink,
With old Khayyám and Ruby Vintage drink:
And when the Angel with his darker Draught
Draws up Thee―take that, and do not shrink.