城山八幡宮では、8月16日まで“ 茅輪神事(ちのわしんじ) ”。

摂社前に設置された〈子供専用〉茅の輪。
明けそうで明けない梅雨空の下、

仄暗きは、気の森の道。



不勉強な私は、時に〈DNA〉と〈遺伝子〉を同じもの、
と考えてしまいがちですが、この二つは同じものではないことを、
生物工学の入門書から、あらためて教わりました。
『DNAは、ヌクレオチド(糖、リン酸、核酸塩基が1個ずつ
結合してできた物質)がたくさん結合した鎖状の物質を指し、
核酸の一種です。
遺伝子はDNAの一定の領域、つまり、タンパク質や酵素を
つくるためのアミノ酸の種類と数を決める情報が記された
領域を指します。つまりDNAという長い鎖のうえに、
いろいろな遺伝子が並んでいるのです。』
(日本生物工学会編「ひらく、ひらくバイオの世界」化学同人)
〈DNA〉という鎖の上に並ぶのが〈遺伝子〉、
〈遺伝子〉が並んでいる鎖が〈DNA〉・・・なのでありました。



〈DNA〉には、
アデニン(A)・チミン(T)・シトシン(C)・グアニン(G)、
4種類の塩基が、生命体の設計情報として並んでいます。
この並びが〈塩基配列〉と呼ばれる遺伝情報で、
この遺伝情報に基づいて、各種タンパク質が作られるわけですが、
それには、まず〈RNAポリメラーゼ〉という酵素の働きによって、
〈メッセンジャーRNA〉という、その名の通り遺伝情報を伝える、
メッセンジャー役の〈RNA〉(〈DNA〉とよく似た物質で、
〈DNA〉ではチミン(T)だった塩基がウラシル(U)に代わる)に、
〈DNA〉上の遺伝情報が“ 転写 ”されます。
〈メッセンジャーRNA〉は、“ 転写 ”された情報を持って、
〈DNA〉が格納されている、細胞内の〈核〉から外へ出て、
〈リボソーム〉へと移動し、次に〈リボソーム〉は、
〈メッセンジャーRNA〉が運んできた“ 転写 ”情報を解読し、
解読された情報に従ってアミノ酸を繋げ、タンパク質を作ります。
『このリボソームの仕事を“ 翻訳 ”といいます。(中略)
これは、まさにリボソームが「DNAの言葉(ATCG)」を、
「タンパク質の言葉(アミノ酸の種類)」に翻訳しているようだ、
ということです。」(引用元:前掲書)
この段階で、私には既に難解でありますが、
これまでの流れを大まかに振り返りますと、
1〈DNA〉の塩基配列が〈メッセンジャーRNA〉に転写される。
2〈メッセンジャーRNA〉は〈リボソーム〉へ移動する。
3〈リボソーム〉は〈メッセンジャーRNA〉の情報を解読し、
アミノ酸の種類を決める情報へ翻訳する。
ということになろうかと思います。
さて、〈リボソーム〉は〈メッセンジャーRNA〉の情報を解読し、
そして翻訳するわけですが、この作業工程に用いられるのが、
生物の暗号〈コドン〉なのだそうです。
〈コドン〉は、〈メッセンジャーRNA〉に転写された、
アデニン(A)・ウラシル(U)・シトシン(C)・グアニン(G)、
これら4種類の塩基が“ 3つで1単位 ”として並んだもの。
この“ 3つで1単位 ”例えば AUU / GCA / CUGといった、
塩基の並び方が、それぞれ1個のアミノ酸を指定していて、
この対応関係は〈コドン表〉という暗号表に基づいて、
全て決まっているのだとか。
しかも、
『興味深いことに、
地球上のすべての生物が同じ暗号表を使っています。
暗号表は非常に重要な表なので、
簡単に変更することが出来ません。
暗号表が同じであるということは、
すべての生物が同じ生き物から進化した証拠でもあります。』
(引用元:前掲書)
以上のことは、10代学生の一般教養なのかも知れません。
しかし冒頭にお断り申し上げましたように、
不勉強な私にとりましては新鮮な学びであり、
『地球上のすべての生物が同じ暗号表』を使い、それは、
『すべての生物が同じ生き物から進化した証拠』である。
という事実が、まばゆい光のように感じられるのであります。
この生物工学的事象が真に意味するところは、おそらく、
途轍もなく壮大かつ深遠なものであろうことは察せられるものの、
『地球上のすべての生物が同じ暗号表』を用いているという、
その事実に打たれるばかりで、その先に考えが及びません。
只、こうジィーッと〈コドン表〉に見入っておりますと、
A・U・C・G、といった塩基の頭文字が〈音名〉と重なり、
その組み合わせや連なりの法則が〈音楽理論〉を想わせて、
「生命譜」とでも申しましょうか、
生体内では、やはり或る種の音楽が奏でられている・・・いや、
“ 生命は音楽である ”との感を強くするものであります。



あっ、気ノ池の“ ショウちゃん ”・・・寝てる寝てる。
ネコの“ ショウちゃん ”と、ニンゲンの私、

生物種こそ違えども、同じコドンで生きています。





摂社前に設置された〈子供専用〉茅の輪。
明けそうで明けない梅雨空の下、

仄暗きは、気の森の道。



不勉強な私は、時に〈DNA〉と〈遺伝子〉を同じもの、
と考えてしまいがちですが、この二つは同じものではないことを、
生物工学の入門書から、あらためて教わりました。
『DNAは、ヌクレオチド(糖、リン酸、核酸塩基が1個ずつ
結合してできた物質)がたくさん結合した鎖状の物質を指し、
核酸の一種です。
遺伝子はDNAの一定の領域、つまり、タンパク質や酵素を
つくるためのアミノ酸の種類と数を決める情報が記された
領域を指します。つまりDNAという長い鎖のうえに、
いろいろな遺伝子が並んでいるのです。』
(日本生物工学会編「ひらく、ひらくバイオの世界」化学同人)
〈DNA〉という鎖の上に並ぶのが〈遺伝子〉、
〈遺伝子〉が並んでいる鎖が〈DNA〉・・・なのでありました。



〈DNA〉には、
アデニン(A)・チミン(T)・シトシン(C)・グアニン(G)、
4種類の塩基が、生命体の設計情報として並んでいます。
この並びが〈塩基配列〉と呼ばれる遺伝情報で、
この遺伝情報に基づいて、各種タンパク質が作られるわけですが、
それには、まず〈RNAポリメラーゼ〉という酵素の働きによって、
〈メッセンジャーRNA〉という、その名の通り遺伝情報を伝える、
メッセンジャー役の〈RNA〉(〈DNA〉とよく似た物質で、
〈DNA〉ではチミン(T)だった塩基がウラシル(U)に代わる)に、
〈DNA〉上の遺伝情報が“ 転写 ”されます。
〈メッセンジャーRNA〉は、“ 転写 ”された情報を持って、
〈DNA〉が格納されている、細胞内の〈核〉から外へ出て、
〈リボソーム〉へと移動し、次に〈リボソーム〉は、
〈メッセンジャーRNA〉が運んできた“ 転写 ”情報を解読し、
解読された情報に従ってアミノ酸を繋げ、タンパク質を作ります。
『このリボソームの仕事を“ 翻訳 ”といいます。(中略)
これは、まさにリボソームが「DNAの言葉(ATCG)」を、
「タンパク質の言葉(アミノ酸の種類)」に翻訳しているようだ、
ということです。」(引用元:前掲書)
この段階で、私には既に難解でありますが、
これまでの流れを大まかに振り返りますと、
1〈DNA〉の塩基配列が〈メッセンジャーRNA〉に転写される。
2〈メッセンジャーRNA〉は〈リボソーム〉へ移動する。
3〈リボソーム〉は〈メッセンジャーRNA〉の情報を解読し、
アミノ酸の種類を決める情報へ翻訳する。
ということになろうかと思います。
さて、〈リボソーム〉は〈メッセンジャーRNA〉の情報を解読し、
そして翻訳するわけですが、この作業工程に用いられるのが、
生物の暗号〈コドン〉なのだそうです。
〈コドン〉は、〈メッセンジャーRNA〉に転写された、
アデニン(A)・ウラシル(U)・シトシン(C)・グアニン(G)、
これら4種類の塩基が“ 3つで1単位 ”として並んだもの。
この“ 3つで1単位 ”例えば AUU / GCA / CUGといった、
塩基の並び方が、それぞれ1個のアミノ酸を指定していて、
この対応関係は〈コドン表〉という暗号表に基づいて、
全て決まっているのだとか。
しかも、
『興味深いことに、
地球上のすべての生物が同じ暗号表を使っています。
暗号表は非常に重要な表なので、
簡単に変更することが出来ません。
暗号表が同じであるということは、
すべての生物が同じ生き物から進化した証拠でもあります。』
(引用元:前掲書)
以上のことは、10代学生の一般教養なのかも知れません。
しかし冒頭にお断り申し上げましたように、
不勉強な私にとりましては新鮮な学びであり、
『地球上のすべての生物が同じ暗号表』を使い、それは、
『すべての生物が同じ生き物から進化した証拠』である。
という事実が、まばゆい光のように感じられるのであります。
この生物工学的事象が真に意味するところは、おそらく、
途轍もなく壮大かつ深遠なものであろうことは察せられるものの、
『地球上のすべての生物が同じ暗号表』を用いているという、
その事実に打たれるばかりで、その先に考えが及びません。
只、こうジィーッと〈コドン表〉に見入っておりますと、
A・U・C・G、といった塩基の頭文字が〈音名〉と重なり、
その組み合わせや連なりの法則が〈音楽理論〉を想わせて、
「生命譜」とでも申しましょうか、
生体内では、やはり或る種の音楽が奏でられている・・・いや、
“ 生命は音楽である ”との感を強くするものであります。



あっ、気ノ池の“ ショウちゃん ”・・・寝てる寝てる。
ネコの“ ショウちゃん ”と、ニンゲンの私、

生物種こそ違えども、同じコドンで生きています。



