07年大木・10年ツバメ+2017年大木調査

10年前の大木は420本。12年前の巣は420個。さて今回は?

10月8日橿原神宮・植樹70年後の森観察会

2007-10-08 23:41:12 | 活動報告
日時 07.10.8 9:40~16:00
目的 吹田操車場跡地に木を植え「21世紀の森を作ろう」と提案していることから、100年後の森をイメージするための観察会を計画、第2回は橿原神宮とした。
橿原神宮は記紀に初代天皇とされている神武天皇が、即位の礼を行ったと伝えられる宮址(畝傍山の東南・橿原の地)に、明治23年創建。その後、昭和15年(1940年)昭和天皇が同神社に行幸し紀元2600年奉祝式典が挙行、記念事業として神域が拡充整備され、全国各地から奉献された樹木が植えられた。従って植樹67年後の森を見ることができる。
参加者 7名(降水確率60%の中参加された方々)


内容 ①橿原神宮と、その森の観察
・橿原神宮は実在しなかった神武天皇とその皇后を祭る神社、南神門には「紀元二千六百六十七年」という額がかかっているのが特徴的である。
・橿原神宮神域周辺は林から森へとの成長段階にあり、万博の密生林を今後30年放置しておいたら、このようになるだろうと思われる常緑樹林であった。

・何本か幹周りを測定、クスノキ264cm、同334cm、アカマツ300cmがあったものの、総じて大木は多くなかった。しかし、下草刈りの手入れをしてある林の木々は、スダジイ・マテバシイ・イチイガシ・クスノキ・オガタマノキなどに200cm近い木が多く、吹田市内でにある樹種もクスノキ以外は太く背が高く、70年の歴史を感じさせてくれた。
・尚、苑内の若桜遊苑には二つの碑が建っていた。一つは第十三期海軍甲種飛行予科練習生戦没者一千余名を祀った「甲飛十三期殉国の碑」、もう一つは、航空母艦・瑞鶴の戦没者を祀る「軍艦瑞鶴の碑」である。

②神武天皇稜~今井町
・午後、雨はほとんど上がったものの、畝傍山に登ることは無理と思われたので、町並みで有名な今井町まで歩くこととした。
・橿原神宮神域の北側には初代神武天皇稜・2代綏靖(すいぜい)天皇稜と続くが、何れも橿原神宮と同じ時期に整備されたと推定され、この間約2kmは70年生の常緑(照葉)樹林が続き、操車場跡地もこのような並木ができれば、と思われる道であった。また、神武天皇稜へは杉並木の参道が数百m続き、さすがと思わせる風情であった。
・今井町に入り、豊田家ではまち案内人の説明を聞き、今井家・今西家など重要文化財として指定されている建物や、町の周囲にあった環濠の復元などを見学した。
・飛鳥川にかかる蘇武橋のたもとの樹齢400年、幹周り4.9m(平成16年6月調査) と表示された老エノキは、幹周りを実測した所495cmであった。
遠くから見ると緑滴る葉を茂らせていたが、根元は大きく空洞化しており痛々しい感じであった。