ケイトの部屋kate's room

音楽人・秋元多惠子(ミステリアスケイト)の小部屋です。
オリジナルCD「KATE SINGS」絶賛発売中。¥2000

2009年 4月~5月

2009-03-29 18:56:25 | ライブ・スケジュール
なかなかライブのスケジュールをUPしていなくって。

これが、ここんとこのアタシのライブの予定です。

■4/18(土)
「トリオ・ロス・ファンダンゴス」ライブ
【時間】開場14:00/ 演奏14:30~15:30

【会場】ゆうゆう壱番館 093-961-0001
      北九州市小倉南区星和台1-1-11
【料金】 1コイン
【出演】トリオ・ロス・ファンダンゴス
   ※小倉南区にあるケア付きマンションのロビーで行われるコンサート。
    地域の方々も普段着で見に来られる、誰でも入場OKのコンサートです。

■5/16(土)
「朗読とピアノ~坂口安吾作・桜の森の満開の下」
【時間】開場18:00/開演18:30
【会場】ケイトミュージック 093-561-8314
      北九州市小倉北区大門2-3-6
【料金】 1500円(要オーダー)
【出演】内藤由紀(朗読・語り)、秋元多恵子(ピアノ)
   ※昨年にもご一緒した、私の大好きな「おはなしや」さんの内藤由紀さんと、  
    今回また新たな題材でライブします。ちょっとコワ~い、オハナシ。
    ぜひ、お楽しみに。

■5/30(土)
「南の島の音楽会」~奄美の島唄、ほか
【時 間】開場18:30/開演19:00
【料 金】無料(要オーダー)
【出演者】曽田博(唄、三味線)、秋元多恵子(唄、Pf)、その他
※このほかにも、島系のミュージシャンが出演予定。
   興味深いぞ!! 無料だし、ぜひ、たくさんでお越しくださいね。






タンゴの節句ツアー2009 レポ③  3/14 下関会場

2009-03-20 15:21:10 | タンゴの節句ツアー2009 !!
疾風怒涛の開幕から一夜明けて、今日は下関。寒い朝。昨日しっかり16℃くらいあったというのに、今朝はたったの5℃。一日で10℃以上も違っちゃあ風邪ひくっつうに!
お昼は下関の唐戸市場で。
例年ならツアーがGWの季節なので、麗らかな光の中をトロ箱の魚がピチピチと輝く光景が見られるけど、今回そうはいかなかった。市場の駐車場に下りた一行に海峡の強風が容赦なく出迎えた。こうなったら、お寿司はあれとこれと・・んでもってあつあつのカニの味噌汁なんか買って、早く食べて温まろう。大きくて旨そうなサザエも売っていた。お土産に買おうっと。
そして、同市場の一角にある「小野」という茶店(ちゃみせ)にも入り、ロールケーキとカフェオレのセットを。ふう、やっとカラダがゆるんできた。

さて、今日のショーの会場は下関酒造。普段は酒の瓶のケースや台が置いてある酒蔵が、この日だけは素敵な「ショーの空間」になる。ダンススペースを真中にとって、コの字型に客席が取り囲む、ミロンガスタイル。薄暗いし湿度もあって、なかなかのムード。

リハーサル前には、ケンジさんが、可愛いセニョリータダンサーと。バックでピアノ演奏はそのダンサーの母なおこさん。ヴァイオリニストも一緒。
            
ヨチヨチではなく、ちゃんと、イッパシのステップになっている。きっと「こう踊るはず」とか「ステップはこう行くべき」なんて邪念がないから、ケンシさんのリードに任せて上手に踊るんだなあ。

ここの会場では毎回、フグ寿司やフグのから揚げ、おでんなどの肴に、酒造の酒がほとんど試飲価格でふるまわれるのだ。もう、リピーターのお客様たちは心得たもので、入場したらばすぐさま、一杯やり始めている。やはり寒いから、熱燗も売れているようだ。

そして、本番の第一声「みなさんこんにちは、トリオ・ロス・ファンダンゴスです。やってますかあ?」・・これは、ここ酒造でのこのライブなればこそ必ず返ってくる声「ふぁ~~いぃぃっ」を期待して発するもの。やはりみなさん、よおく出来上がっていらっしゃいます(喜)

例年と違うのは、今回はここの会場が最終日ではないということ。

前日の初日のステージでつかんだことを、この日にはさらに発展させた。

ケンジさんの「歌」魂もどんどん熱を帯びてきたらしく、「そのうちにね」と言ってたデュエットがとうとう、実現してしまった。
「想いの届く日」。
ケンジさんがスペイン語で冒頭の一節を口ずさみながらダンススペース中央へと歩みを進める。これには会場のみなさん、きっと度肝をぬかれたことでしょう。それに対して次の一節は、アタシ。ピアノからすっくと立ち上がり、今度は日本語で返しのフレーズを歌いダンススペース中央のケンジさんの正面へと歩を進める。ここでようやく対面した形での「デュエット」なのだと、みなさん、もうお気づきでしょう。ふふふ。
そして、冒頭の部分のやりとりを少し唄い歌われ、「エル・ディア・ケ・メ・キエラ~ス(想いの、届~く日ぃぃ)」を、顔と顔と突き合わせ見つめあいながら唄い、その顔を徐々にお客のほうへずらしていく。ここで、待ち構えたようにアコーディオンとヴァイオリンが「♪チャン・チャン♪」と、オチをつける。場内大爆笑。

でも、アタシ的には、自分のこの出来にはちょっと不満。
明後日のアクロス福岡では、もっとちゃんと、「芸」として立派なものにすんだもおーん。マだとか、目線だとか、もっと、ね。


【オマケ】
翌日は一日オフ。
晩ご飯は自宅で、サザエの壺焼。こんなに大きいの、好いわあ。旨いわあ。
         
         

タンゴの節句ツアー2009レポ② 3/13 門司会場 

2009-03-18 13:45:13 | ここ最近のアタクシ。
天気予報では雨、とされていた。
今日だけは、その予報が「想定内」であってほしくなかった。
昨日のおだやかな天気と打って変わって、大雨。大風。
チケットの問い合わせ先TLFライブいんふぉに、朝から電話がかかってくる。
ある年輩の方々が予約されていたのだけど、この大風では、足もとが危ないから、残念だけど今日は見送る・・と。すみません、と言うしかない。「本番直前にでも天気が回復して『行けそうだ』ということになったら伺います」と。こちらこそ残念です。楽しみにしていてくださったのに。あの方々は、結局、お見えになってたのかしら・・・うらめしい天気。

さて、今日は北九州は門司区の「赤煉瓦交流館」、ツアー初日。

「門司に行くなら」と、たこ焼き屋。
会場の事前下見をしていた直子さんがその下見の際に夫君のE島氏とともにふらっと立ち寄って絶賛した「峰ちゃん」で、一行は昼食。

海峡タコ、刺身ででも食べられるというそれを思いっきりよく大きくぶつ切りにして、入れている。

このタコ!!タコが、うまい。・・今まで「たこ焼きよー」と言って食べてたのが、何だったのか忘れるほど、こいつは、すごい。あつあつをホフホフ言いながら7人は、あっという間に90個もペロリ。でも、まだ入りそうな気がする。
お店を一人で切り盛りしているおばちゃんが、タコ、特に海峡タコについて語る語る。
気前よく、その刺身のタコをご馳走してくれた。甘いの。

雨脚は弱まるどころか、ますます激しくなってくる。

会場到着。
もうすでに先発隊で到着して仕込みをしているステッフが、もくもくと仕事をこなしてくれていた。15:30。

そして、すでに(この時間に!?)一番乗りをして待っているお客様が、一人。
・・・すみませんねえ、こんな悪天候の中、そしてこんなにも早いご来場・・・全席自由だから、しかたないのかもしれないけど、なんだかすみません。

ここ赤煉瓦交流館での公演は、初めてだ。
階段状に作られた客席。ここに座布団を敷いて腰掛ける形だ。
すり鉢状になった、底の部分が板張りの舞台。ダンサーが踊るスペースを取り囲むように、この周りにもパイプ椅子の客席を並べる。
この「節句ツアー」では、やはりダンスがどの方向からも見ることができるようにすることが大事。ここの会場なら、それが簡単に実現できるからうれしい。

リハが進む。
ダンスと演奏とのからみも確認した。

開場時間の1時間前にはすでに、ドアの外には数十人の列ができていた。
定刻どおりに開場の予定だったが、吹きっさらしの中でお待ちいただくのを避けるため、とりあえず、時間までは屋内に急きょ待合スペースを作ってお待ちいただくことにした。

本番。
まず、トリオだけがステージに登場して1曲演奏。われわれが登場したと同時に、拍手が起こる。ここ数年、ツアーのこの最初の拍手が自然に起こるようになってきていて、まるで「待ってましたよ、われら地元のファンダンゴス! お帰り」と出迎えてくれている感じがして、しみじみとうれしい。

演奏が続く。
客席の温度はどんどん上がっていった。外では依然、雨つづきの寒さなのに。

ケンジ&リリアナも、以前とは違う新しい衣装を身にまとってダンスに登場する。
また、今回の“コミック”はその名も「台風」。レインコートに折れた傘で、強風に吹き飛ばされそうになりながら登場して、そのあまりのすさまじさに、客席はドッと笑いが起こり、全員の目が釘付けになる。この曲ではピアノでの台風描写も随所にあり、アタシの腕の振るいどころなのだけど、それよりもなによりも、彼らのダンスが凄すぎて、ピアノの表現はともすれば二の次、にされてしまいそうになる、それくらい、ケンジ&りりアナの、このオリジナルの表現がものすごい。・・まっ、負けるもんかぁ!! (笑)

そして、もうひとつのコミック、「イルシオン・デ・ミ・ビーダ(わが愛の幻想)」。これは、ケンジ&リリアナの名を世界に認めさせた、素晴らしい演目だ。
(ロンドンインターナショナルタンゴフェスティバルに招待されたときのオリジナルの振り付けだ)
黄色い衣装のリリアナさんのかわいらしさ。
ケンジさんのペーソスあふれる「トホホ」な酔っ払い(チャップリンのよう)。
捨てられてたお人形と寂しい酔っ払いが時を忘れてダンスをするという設定。だから、リリアナさんは、手足をまっすぐ突っ張り、視線も一点をみつめ、足元もふらふらとさせながら「お人形」に成り切る。ファンタジー。
大喝采。そうでしょう、そうでしょう、素敵でしょう!!

プログラムも終盤に。
アンコールも沸き起こって、感謝感謝。

そういえば、九州に来てからずっとケンジさん、タンゴを口ずさんでいる。
歌のレッスンにも通っていると以前にも聞いたことがあったな。
私もいずれ、タンゴのレパートリーが歌えるようになりたいと思っていたから、
「そのうちケンジさんとデュエットさせていただけたら・・」なんて、冗談混じりに話をしたっけ。
・・・そのうち、ね。


タンゴの節句ツアー2009レポ① 3/12リハ

2009-03-17 21:01:32 | ここ最近のアタクシ。
前日まで、チケットの売れ行きやら、門司会場で販売するドリンクの仕入れや・・・。
やはりツアー主催の身としてはあわただしい。
いや、長年やってきていることなんですけどね、それでも「あれは足りたか」「これは連絡済みか?」などと、心が騒ぐ。
そして、3/12、この日は東京からケンジ&リリアナの九州入りなのだ。
ツアー開幕は翌日からだけど、前日入りして、午後からツアーのリハーサルをやる。

午前中、何やかや仕事を片付け片付け、リハーサル会場へ。
事情あって、アタシは単独で公共の交通機関で移動するため、初めて乗る「筑豊電鉄」。
のんびりした郊外に伸びる鉄道。・・・あわや、乗り過ごすとこだった。あぶないあぶない。
そういえば今朝もケンジさんたちの泊まる宿のカギを受け取りに行った時、
一瞬、宿泊に必要なカードを無くしそうになってたし、なんだかなあ!
「今日は(ナニヤッテモ)ダメだ」
そんな日なんだな。

リハーサル会場に着いたら、もうすでにみんなはお弁当を食べ終わっていた。
ケンジさんリリアナさんは谷本さんが空港からお連れしたのだ。
再会のハグハグ。いい天気。窓越しにぽかぽかと日差しが入ってきて、今日からのわれわれのライブツアーを祝福してくれてるかのよう。

「なーんか、アタシ、今日、なにやってもダメダメなんですよね~」と、苦笑しながら言うと、
「そういう日のことを『魔日(まび)』って言うんだよ」とケンジさん。
・・・そうか。
でもナエナエなのは今日までにしとかないと。明日以降に持ち越し禁止!だ。

さて、音を出し始め、ダンサーも動き始める。

今回のツアー、新曲がない。
こんなのも初めてだ。
ここんところレコーディングに忙しかったり、年越し手からこっち、メンバーそれぞれライブもろもろ、
何ヤマも乗り越えて(沖縄のS氏の批評を借りて言うと「それらを笑いながら乗り越えるひとたち」だと)来ていたから、・・と、、言い訳ですかね~~(汗)。
でも、その「新曲がない」ことが、結果、ギュゥっとビシッと充実したツアーにつながろうとは、
この時にはまだ、さほど予想はできていなかった。
それに、今回はたった三日間の、しかも全会場「ホール」仕様のライブ。
だから、「あらかじめ曲順もしっかり考えておいて、3/12リハには、通しの様子をつかんでおこう」との谷本さんの提案で、
この日のリハは進んでいく。もちろん、MC(トーク)の入る位置も計画しておく。
曲順をあらかじめ作っておいたものの、やはり音楽は「時間」の芸術。
続けて演奏してみると、それらを聞いて過ごす時間がどんなものなのか、実際に感じることができる。
中には、
「この曲のあと、ここではさらに次の曲まで続けたほうが勢いが出るのでは」
「で、ここまで連続して演奏したら、ここらあたりでMCがほしくなるよね」
・・・ダンスとともにやる曲目との兼ね合いもある。
1曲踊り終わって、次に登場するまでの衣装替えの時間も考えなければならない。
そんなこんなで、たたき台だった案も、少し修正されて、ようやくいい形に納まった。
よし。これをもってして、明日から楽しいステージをサクレツさせられるぞ。

音だしを終え、ツアーの毎回好例「リハ後の打ち上げ」(笑)
・・・そんなものまでやるの?と笑われそうですが、こーれが、大事なんですよ。

八幡西区の焼き肉屋「明月」。

ダンサーとトリオのほかに、今回のツアーのスタッフS田、E氏とその愛娘、が顔をそろえ、煙の中に、笑顔。

いいツアーになりそうだ。

タンゴの節句ツアー2009 !!

2009-03-08 12:49:41 | ここ最近のアタクシ。
タンゴの節句ツアー2009
3/13(金)北九州【門司赤煉瓦交流館】JR門司駅の海側出口より徒歩3分
開場18:30/開演19:00

3/14(土)山口 【下関酒造】JR幡生(はたぶ)駅より徒歩10分
開場16:45/開演17:30

3/16(月)福岡 【アクロス福岡円形ホール】天神です。
開場18:30/開演19:00

ケンジ&リリアナのダンスと、トリオ・ロス・ファンダンゴスの演奏、この5人が混然一体となり、アルゼンチンタンゴの世界を全身で表現する、今年で8回目のこのツァー、ぜひご来場くださあ~い!!

前売り、ご予約、承り中です。
前売り3500円、当日4000円。
TLFライブいんふぉ 093-561-8314 (ケイトミュージック内)

沖縄ライブ! おまけ(翌日)編

2009-03-08 10:02:41 | ここ最近のアタクシ。
ホテル朝食を9:30までに、と前日に言われていた。
まだ眠いベッドの中で、寝ぼけ眼で時計をちらちら見る。昨日のライブでかいた汗をうっすらとまとったまんまなのだ。さらに、暑かったけど一晩中エアコンは入れずに寝てたから。・・シャワーと朝食・・・朝食、で、シャワー、・・時間の算段が頭の中でぐるぐるまわる。でも、心配した二日酔いはなさそうだ。

そうこうして、その辺のひととおりの身支度と朝食とを終え集合時間の10:00、ホテルのロビー。
酒井さんが8人乗りのレンタカー借りて迎えに来てくれた。就学前のかわいい息子さんゲンちゃんも、今日は一緒だ。

さて、今日の「食」サーフィン(?)のスケジュールのその1、「ブルーシールアイスクリーム」へ。
      後ろ姿は酒井さん、「顔出しオブジェ」に顔をのぞかせてるのはゲンちゃん。

定番のバニラやチョコのほか、黒糖や紅イモ、マンゴーなど、沖縄色満喫のメニューもある。冷え性のアタシ、鍼灸の先生から「アイス禁止!」と宣告されているんだけどね、・・今日だけ、ね。 「キャラメルマキアート」  
うまい。いいなあ、沖縄のひとたち、こんなのが手軽に食べれて。

そしてそして、その2。
嘉手納基地を見渡す、「道の駅かでな」。ここでも7人は沖縄の食を堪能。
ここの建物の2Fへ上がると、そこには屋外展望スペースがあり、大きな道路を隔てた向こうの土地は、米軍基地。
広大だ。
端から端まで、(いや、「端」がみえない)嫌なほど広大だ。ここに立っているだけで、昨日から味わいつくしている、人々のやさしい笑顔があってのんびりして温かい南国「沖縄」での幸せな時間がジグソーパズルのピースのようにポロポロと抜け落ちていく。
  画面中央の横一文字に貫く白い線(壁)の向こう、グリーンの区域が米軍基地。手前の、白い車が通る道路とのあいだにも、その壁までぎりぎりのところまで、畑もあり家もあり、人々が暮らしいてる。
胸が苦しくなる。
この光景を一緒に見渡していた谷本さんが「どう・・・すればいいんかなあ・・」とつぶやく。こんな現実を、・・世界中にある、武器、兵器、戦争という不幸な現実を、という意味だ。戦争を無くすということは、戦争ビジネスで得られる巨額マネーに代わる大きな産業が必要になるのだ。
「世界中で『音楽にウツツヲヌカス』ことに本気で取り組む、とか。」・・とっさに私はこんな絵空事を、されど大真面目に語った。銃がヴァイオリンに、玉が音符に、空から落ちてくる爆弾がオーケストラのクライマックスの音響に変わったら、どんなにかおだやかで明るい毎日だろう。だって、それなら死ぬ人もなければ傷つくこともないんだから。こんなことを平気で言ったらバカバカシイ、と笑われるだろう。だけど、やっぱり、IMAGINE、だ。

さて、そこの売店には、「黒糖コーラ」なるものが売ってあり、さっそく江島氏が買って試す。「どう?」とメンバーで一口ずつ。喉を通った後に、鼻に抜ける香りが「あとからくる」黒糖だ。うはあ、コーラ好きの我が家の相方に、さっそくお土産だ。
    

あ、お土産と言えば、最近キャベツダイエットにせいを出す、ぶどうパン職人F氏にはシークワーサードレッシングを買った。どうやら喜んでくれているようだ。ノンオイルだし。

その後、一行は沖縄の精霊の地「斎場御嶽 (せーふぁーうたき)」へ。
ここは、聖なる土地なので写真はNGということらしい。どんなサワリがあるかは、信じる信じないは、ご自由に、ということかな。
静かな森。まっすぐに裂けたような断面をもつ2つの大きな岩石がよりかかって立つ、その下にできた、歩いて人が通れる三角形のぽっかりした空間。(人の頭上には空間がさらに数メートルもある)
東洋的発想、だ。信仰の対象は、「空(くう)」なのだ。何か手を尽くして作り上げた建造物ではなく、昔の昔からある「そこにあったもの」への不思議に対して抱く敬意。私には霊感なんてないから、「何かいいものをもらった」なんて、わからないんだけど、ありきたりに、「自然は、良(い)い」。
   

こうして午後も過ぎて、そろそろ飛行機のとき。
空港のすぐそばの店で定食を(??まだ喰うのか・・笑)。
そして、空港内では実家へジーマミー豆腐をお土産に買って。

ゲートをくぐる前に、酒井さんゲンちゃんにお礼のごあいさつ。
ゲンちゃん、「泣きそうだ」と言ってたらしい。かわいいなあ。ありがとう、あなたがまだ1才にもならなかった頃に一度だけ来たという知らないおじさんおばさんたちに、そんなにも熱くなってくれて。

また来るぞ、沖縄。

今度はCD「トリオ・ロス・ファンダンゴス4」完成の暁に、発売記念ライブ、なんて、やれたらいいな。
あ、いや、酒井さん、すぐにとは申しません、しばらくは、この世話の焼けたチームへの労をいやすためにゆっくりされてください。。。(汗)



       でも、またすぐ行きたいっ!!

沖縄ライブ 本番~打ち上げ

2009-03-04 10:44:30 | ここ最近のアタクシ。
日頃、ライブの始まりは夕方からのことが多いのに慣れているが、この日の開演時間は20:00。
外もすっかり暗くなった。そぞろ集まって来られるお客様。
雨足は弱まったもののやはり足元は悪い中、おいで下さって感謝。少しずつ客席が埋まっていくのを見るのがうれしい。

控室では「衣装、何色にする?」「曲順どうする?」の、いつもの相談。衣装にしても、曲順にしても、私達は結構、現場(特に本番直前)で相談して決めることが多い。
会場の室内の雰囲気や色、主催者から聞いた会の主旨、来られるお客様の年齢層やなんかが自然と話題になり、「今日は、赤(衣装)やね」「曲順は、この曲から始まって・・」と、メイクをしながら、ズボンをはきかえながら、話す。
曲については、とくに、今回は60分ひと続きのライブということだから、前半のうちと後半に入ってからにと1曲ずつ「客席参加型」のワハハな曲を配置し、そのほかには激しい曲のあとにゆったりした曲、軽快な曲をポン、ポンとつづけてスピード感をつけたり、全体のエネルギーをまとめてイメージしていく。
どれもこれも、いかに見ているみなさんに喜んでいただくかを考えてのことだけど、そういう目的は、もうあえて誰も口にしないくらい了解済みなのだ。

今回のライブにあたって、主催の酒井さんが我々を知らない人々にPRするために書いてくださった、プロフィール付きの紹介文(・・というより、エッセイみたい)に、
「『やりたいこと』と『やれること』の間には、ふつう、やってみたことのない人には想像がつかないような隔たりがあるものだ、だけど、ファンダンゴスはその隔たりを笑いながら乗り越えてしまう、ブエノスアイレスでの公演だってそうだ。そして、そういう人たちは決して、してきた苦労を全面に出したりしないものだ」(・・この文章は細かい文言を私は正しく覚えていないので、覚えている印象をもとにして書いています)
・・そんなうれしい文章を寄せてくれていた。
前回の沖縄でのライブの時も、酒井さんは「あそこに行きたい」「これが食べたい」「この店でショッピングがしたい」というわがまな私たちを嫌な顔ひとつせず付き合ってくださった。
今回もそうだ。
「いい加減ちゃんとしろっ!」などと、閉口されているのではないかと心配になったこともあったのだけど、この紹介文を読んで、なんだかとてもありがたい気持ちになった。
自分たちの放蕩(!?)を肯定するために言うのではないけど、私たちの大事にしたいことって、とどのつまり「何の状況をも味わい・楽しむのが至上」というスタンスを深く理解してくださっているんだな、と。・・勝手なことを言ってますが、それでもメイワクな時は、ゼヒ言ってください、酒井さん(笑)。

さて、ステージへ。
温かい拍手に迎えられた。
どこの会場でも、最初の1、2曲は、「ガン」、とやることにしていて、お客様も少しまだ身構えていらっしゃる。
それでもすかさず「参加型」の代表曲「夜明け」を演奏し、ずいずいとこちら側にお客様の注目が吸い寄せられて、ひとりひとりがどんどんいい表情になってくるのがわかる。
こういう瞬間が、やってて楽しい。
中に、ブエノスアイレスでのライブの様子を谷本さんがトークしていると、きまって大きく反応される最前列の女性がいた。ライブ終了後にお話をしてみたら、その方はスペイン語の先生でいらっしゃるとか。ブエノスでのいろいろを思い浮かべながら思い出しながらまるでご自分のことのように身近に感じて聞かれたのだと思った。
こういうのも、嬉しい出会い。

ドカンドカン、といった大波の盛り上がりではなかったけど、私たちはそれをいい意味で受け止めている。派手な盛り上がり方ではなくても、みなさんはとても楽しんでいらっしゃったのだ。
それが、体の動き、顔の筋肉のゆるみ加減、目の光り方でわかる。
アンコールもいただいて、めでたく終了。
みなさん、本当にありがとうございました。

それにしても、暑い。
タンゴで熱くなったのも手伝って、ステージ降りたら、衣装は汗でぐちょぐちょ。

帰り際にはCDを買い求めて下さるお客様も多くいらっしゃり、サインなどしながら、満面の笑顔で口々に感想を告げてくださるのにありがたくこたえる。

片付けも終わり、江島家の三人は一足早くホテルへ。

酒井さんにつれられて、私と谷本さんは、建築家でホールオーナーの越智さんとともに、居酒屋「朱礼」で打ち上げに。沖縄の庶民的なお惣菜が出る、気楽なお座敷のお店。ジューシーやゴーヤーチャンプル、豆腐ようなど、旅情豊かな料理。おなか、実は減ってたのよ~、、、

途中、さきほどライブ会場だった「アルテ赤田」の別室でレッスンをされていた、沖縄のミュージシャン大工哲弘さんがレッスンを終えて合流された。彼は私たちのライブがあるからと、わざわざ(レッスンの途中、ちょっぴり抜け出して)1曲だけ見にきていたのだそうだ。
オブリビオン。とても感動していらした。
谷本さんとは旧知の方だそうだ。そして、さっきまで大工さんのレッスンを受けていた女性も飲み会に加わる。にぎやかだ。
私が最近始めた甘味の島唄の話などすると、とても興味深く聞いてくれた。へへ、ちょっと照れますなあ。

  大工さん(左)と酒井さん(右)と。  
 

普段はあまり飲まないアタシも、泡盛をロックで3~4杯。頭もボーッとしてきた。
ホテルに戻ったら午前1時をまわっていた。

沖縄ライブ!  到着~リハ編

2009-03-01 13:39:33 | ここ最近のアタクシ。
2/27(金)の夜、首里にある「アルテ赤田」というホールで、トリオ・ロス・ファンダンゴスのライブのため、沖縄に飛びました。

朝9:29三萩野から福岡空港行きの高速バス。
「沖縄は25℃」と聞いていたから、福岡を発つまではなるべく寒いのを我慢するつもりで分厚いコートは家に置いてきた。・・やっぱりちょっとさぶいですぅ。
11:45の沖縄行きに乗り、13:30にはもう沖縄。機内で一眠りしようなんて思ってたけど、そんな長さでもなかった、それほど近いんだな。

到着したら、飛行機のドアの外の、ビルまで続く通路を歩くだけでもうヒートな感じが毛穴からつたわってくる。さすが沖縄、と思いきや、車で迎えに来てくださった(今回のライブの企画人でありこまごまと我々のお世話をしてくださった)旧知の友・酒井さんがおっしゃるには「この2月にこんな暑さは、沖縄でも異例」とのこと。そうか・・なんだか面白くなって来たぞ。変なワクワク感を覚えながら、すでに前日に沖縄入りしてライブをしていたいわつなおこ一家とホテルへ向かった。
     
空の青の「青み」が違う。
地面にできる影と光の境目がバシッとくっきりしている、それくらい日差しは「夏」の様相。

ファンダンゴスの旅日記は、どのメンバーのを読んでも「食にノボセアガッタ」文ばかり、と大笑いして指摘される。今回も、ご他聞にもれず。
着いてチェックインを済ますと、すぐにホテルの目の前に構えられたステーキの店「ステーツサイズ」に向かう。それはもう、「当然」・・いや「陶然!?」か。いそいそ。
    

そして沖縄ステーキのサイズSが180g、Mが230g、L・・はさすがに多いだろう、とて、SかMのどちらにするかでいわつなおこと悩む。店員さんの「これっくらい」という(両手の指と指がほぼくっつくくらい)のを見て「Sで良いかな」と決めたが、食べてみると、厚さは2センチほどだが私の好きな脂身の少ないタイプの肉で、「こんなことなら230gでもよかった」と後悔する。

げっぷ、ご馳走様のあとは、国際通りのショッピングの中でも酒井さんオススメの「ディープであやしい」通りならしい「パラダイス通り」あたりを散策。たんかんが美味しい季節のようで、ちっちゃな「茶館」という、いわゆる「ゆるカフェ」のようなお店でたんかんジュースを買って、飲みながら歩く。甘酸っぱくて冷たくて、移動疲れのカラダに効く。
さて、「那覇第一牧志(まきし)公設市場」に来た。
やっぱり市場は、いいねえ。
独特のにおいとジメット感、人の流れ、煌々と照らすむき出しの店の明かり、その下にいるおばちゃんおいちゃんのやさしいけど「売る気満々」の表情・・。どれも好き。
    
デカい。貝。

    
チラガー。ごめんよ~人間ってザンコクで。でも、旨いんだなあこれが。

さんざんおみやげ物を物色して買って、
アーケードの外に出ようとしたら、びっくり。スコールのような雨。
ここの最寄のモノレール駅から乗って終点「首里」で降りる手はずが、なかなか止みそうにない雨脚。近いけどしかたない、一行はタクシーを乗り合わせてすぐ近くの駅まで。
モノレールの中では、各駅ごとにアナウンスのバックで沖縄の音楽がオルゴールのように、鳴る。「安里」の直前では「安里屋ユンタ」が鳴ってた。旅情~お♪

そんなこんなで、ようやく今夜のライブ会場「アルテ赤田」に到着。
ここのホールは建築家の越智氏が設計事務所と音楽ホールとライブカフェを同じ土地に造った建物で、2003年にも一度、酒井さんの仕切りでお招きをいただいたことがあった懐かしい場所。
今回は新しく併設されたホールでの演奏だ。階段状に造りつけられた座席。うちっぱなしの壁。ちょっと郊外なせいもあって、緑に囲まれた静かな会場。
グランドピアノ。

今回は音響の担当で江島氏も同行。愛娘和奏ちゃんをだっこしながらのサウンドチェックもすいすい進む。
音だしを開始したのは18:00過ぎだったか。
館内のリバーブ(残響)や3人の音をお互い聞きあうための立ち位置調整など、一通りやってみた。新CD「トリオ・ロス・ファンダンゴス4」のレコーディングで最近の録音した曲のおさらいや、3月の「タンゴの節句ツアー2009」にやるかもしれない曲などをリハーサルして。

酒井さんもよく心得ていらっしゃる。
「本番前には、なにか食べるでしょう?」

おにぎりとお茶をいただいた。謝謝。

2003年に訪れて以来の、今日の演奏。
あの時は、どんな我々だったのか。
いい音が出せてたのか。・・・あれは結成して4年目? 前回来てくださったお客様は、今回も覚えてて足を運んでいただけるのかな。
あの時の「やりたかたった表現」と6年後の今日「出したい音」は、どんな風に変わっているのだろうか。
雨上がりの、ちょっとだけひんやりした風に撫ぜられながら、そんなことを思っていた。