ケイトの部屋kate's room

音楽人・秋元多惠子(ミステリアスケイト)の小部屋です。
オリジナルCD「KATE SINGS」絶賛発売中。¥2000

エルチョクロ、そしてミブリン

2012-10-30 22:10:58 | ここ最近のアタクシ。
さて、10/27(土)と10/28(日)は、2日間で昼・夜・昼、の3連チャンの2デイズ、
そう、今回のツアー中、一番動きのハードな、いわば「峠」のスケジュールを迎えるわけです。
雑司ヶ谷にある、ひっそりとした住宅街のカフェ「エル・チョクロ」は、
古民家を改造して造ったという趣のあるお店。店内に入ると外の暖かい日差しが
窓ガラスからやんわりと差し込み、木造の店内はとても気持ちが落ち着く空間。
カウンターあたりからキレのいいタンゴのレコードが静かに流れてくる。
グランドピアノの位置を少しずらして、ダンススペースをしつらえ、
さっそくヴァイオリンとアコーディオンとともに音のバランスを確認。
今日は全くのナマでいけそうだ。

美味しい串団子の差し入れをいただき、衣装に着替えていると、もう夕方5時、
ライブ開演の時間だ。

私の高校時代の旧友で現在は関東のあちこちに住む、男女5人の同級生たちが、このライブを見に今日ここに集結するということで、この日からはうちの相方(このひともやはり同窓生)も上京して合流する。
彼らの中には、実に卒業以来初めて会う人同士という人もいた。
本番中、彼らは最前列と2列目に座っていて、にやにやしながら演奏に耳を傾けている。
・・・私のタンゴの演奏会にあのおかっぱ頭の親友のKさんSさんや、型破りだったAくんたちが(しかも現在、いい具合に貫録のついた半世紀モノの身体をひっさげ!?!)客席にずらりと並んで座ってこちらを見ている図など、まさか30年前には想像もしていなかったよなー。ほんと、人生って面白いし、未来に何が起こるかは全くわからない不思議がいっぱいだけど、生きてればなんか楽しいこんな瞬間にも出会えるのねー。
(ちなみに彼らはこのライブのあとその足で大塚の飲み屋さんに向かい、プチ同窓会をやったらしい)

さて、なぜこのプチ同窓会に私が出席しなかったかというと、このあとすぐに別現場でのライブスケジュールがあったからなのです。・・同窓会はまたの機会まで、お預け、ね。

本番終了後エルチョクロで美味しい美味しいまかない食のお野菜たっぷりでうまみたっぷりのおだしが利いたお汁と栗ごはんをいただき、赤いロングドレスのすそをまくりあげて腰で結んで短くして上着を羽織りその他の大荷物を肩から掛け、渋谷にある次のミロンガ会場「ミブリン」へ、ここからは電車で移動。赤い衣装のまま駅への道を動き回る怪しい軍団「ファンダンゴス」。
だけど、この日はハロウィンパーティーが街中で催されてたためか、ちっとも目立つほどではなかった。
スパイダーマンや魔女なんかが、フツーに路上にいたもんねー。
かくして、重い荷物にふうふういいながら目的地「ミブリン」に到着。

今回のツアーでもずっと運転手さんの役を買って出てくれているありがたい存在の「冬ぽん」さんがオーナーである「ミブリン」は、素敵なミロンガ会場。
ここにはすでにこの日のためにレンタルしてて下さったヤマハのデジPがスタンバイされていた。

着いてすぐに簡単なサウンドチェック。実は予定よりも大幅に到着時刻が過ぎていたのでした。
CDで踊っていた数十組のみなさん、待ってましたとばかり、本番は勢いよく踊るし、曲終りでは万来の拍手をくれるし、声援は飛ぶし、ラトランペーラでは手拍子まで起こるし。・・そんなに!?・・お待たせしてごめんね~~、こっちからも力いっぱいの音をお見舞いするわよぉぉぉ!

タンゴ、ミロンガ、ヴァルス・・・踊っているみなさんが喜色満面になっているのを見ながら、演奏している我々のほうも「もっとやったるでー」という、喜びの渦、相乗効果。
アンコールまでいただいて、ヤンヤで終了。
三々五々お客様も帰り、静かになったミブリンで打ち上げ。
「いやあ、念願叶ってファンダンゴスの生演奏でのミロンガがミブリンでできた、うれしい!」「お客さんがみんな『踊りやすい』『音とダンスの一体感』と感想を言っていた、よくぞ(こんなミロンガバンドに)変わってくれましたっ!」と、冬ぽんさんも喜色満面。
    いやいや、こちらこそ。
ファンダンゴスがかねてからずっとやりたいと思っていたミブリンで演奏できて、ほんとにありがたいやら嬉しいやら。
・・やっぱり、ダンスする人たちのところで演奏するというのは、いいねえ。着席のお客様へのライブショーも楽しいけど、ミロンガでの演奏は自分たちが出す音やリズムが、「ダンスしている人たちによって、目の前でどんどん立体化されてる」感じ、というか、な。それを見てまた自分たちも「では、これではどうだ?」みたいな変化を出してみたりして。
ふだん演奏だけのライブでは、「イメージすること」が主題だとすれば、ミロンガでは「視覚化されること・要求されること」をダイレクトに追及することが主題、てな感じかな。

さて、明日は、このツアーの要でもある「せんがわ劇場」での「タンゴの節句」。
もうすでに何週間も前からチケット完売だったこの催しを前に、「当日券ありますか?・・ありません」
「立ち見は(公営ホールで消防法の関係上)できないのでお断りを・・」「キャンセル待ちは只今8人でして・・」などと、その頻度を増した問い合わせ電話への対応しきりのリリアナさん。
頭が下がります。ありがたいです。
この恩返しは、明日思いっきりはじけることでお返しするしかないですなー。
よおし、やったるでー!!

水戸

2012-10-27 07:02:57 | ここ最近のアタクシ。
さて、今日のライブ会場は水戸自由ヶ丘スタジオと言って
病院の敷地内にある、立派なホール。
昨日の7人でのライブの良かった所改善する所などふまえ、
リハーサルはとてもスムーズに進む。
本番には、たくさんのお客様が来て下さった。
佐藤美由紀+鈴木一郎のデュオ、ますますその凄味を発揮
し始め、絵もしれぬ素晴らしい領域に来てる!
ファンダンゴスも大いに楽しく、ザクザクとやって、
お客様も喜んで下さった。
最後に5人でやる演奏、7人で作るステージは、
もはや堂々たる遊びの3作品になっていた。
あー、楽しかった!
打ち上げは、スタジオのオーナーである
院長先生が連れて行ってくれた、
会場からほど近いインド・ネパールの
レストラン。むっちゃ美味しかった。

翌日

2012-10-27 06:57:04 | ここ最近のアタクシ。
さて、今日は北関東へ戻り、水戸へ。
途中、東茨城郡のホロルの湯という
温泉施設でお風呂に浸かりお昼を食べ、
昼寝をしマッサージチェアにかかるなどまったりした
時間を過ごす。体調は昨日までがウソのように
良くなった。
しかし。何があれほどになる原因だったんだろう?
思い当たることは、12日の風邪のひき始めから
咽頭痛が3日間、くしゃみ鼻水が3日間、咳が3日間、
でやってきて、その都度「早くケリをつけよ」とばかり、
対症療法で薬ばかりのんできたせいかもしかすると
胃が荒れてたのかもしれない。そこへ持ってきて、
おとといの夜のチゲ鍋、あれが異常に辛く感じて、
多分あの刺激物がトドメを刺したのかもしれない。
そこから来る胃痛が高じての背中の痛み。
ああ、苦痛の無い朝のなんと快適でありがたいことよ。

いわき本番

2012-10-26 13:14:01 | ここ最近のアタクシ。
さて本番。
最初の2曲くらいまで、普段間違えないような所をミスしそうになって、ええい、体調の悪さに負けてどうする、いつもの様にやれや、ケイト!と、自らを叱咤しながら、ようやくモードが切り替わる。
気がつけば全身に汗をかいて身体を動かして弾いている自分がいた。
ライブ終了後、お客様の一人から
「タンゴは、あのピアノの左手のベースサウンド、あれこそが良いんだ、あなたのピアノはそれがあるから見事だった、良かったよ!よくここまで左手を鍛えたね」と褒められて、非常に嬉しかった。
打ち上げは、そのBARクイーンのマスターと奥様の手料理。
うに飯、もどりがつおの刺身、生ハム。
本番で汗を出して熱の追い出しに成功したのか、少しお腹も減って美味しく頂きました。
今回のツアーの運転手役を引き受けてくれている冬ぽんさんに背中のマッサージをしてもらって、驚くほど楽になった。
明日からはまた頑張れるぞー!と
誓い、床に就きました。

いわき本番前までの顛末

2012-10-26 10:10:07 | ここ最近のアタクシ。
浦和でのライブ終了後、リリアナさんとファンダンゴスの計4人で大塚のホテルにほど近いホルモン焼きのお店で打ち上げ。
ハラミ壺やチゲ鍋やキムチやマッコリや…。
美味しかった!満腹満腹。
で、ホテルに戻りお風呂に入り床に就く。
真夜中、胃の辺りの激痛に目を覚ます。ムカムカして気持ち悪い。
少しばかりトイレで戻して幾分スッキリして朝まで眠る。
25日、今日は福島のいわきに行くから一旦ホテルはチェックアウトしなければならないけど、頭は痛い背中は痛い全身倦怠、で、朝食もパスしてギリギリまで横になる。
結局、高速道路から見えるスカイツリーもほとんどなんの感慨も無くグッタリしながら通り過ぎ、車内でいわきまでの3時間余りを死体のように過ごす。
こんな時でも、ファンダンゴスは屈託無く「納豆の…」「あそこのサービスエリアの○○丼が」「いや、ラーメン!」と盛り上がる。
うー、こっちは具合悪いんよ想像しただけで吐きそお!

さて、いわきはやはり寒い。
会場のBARクイーンはグランドパークホテルの地下1Fにあるライブハウス。中に入ると、ここがホテルの地下であることを忘れるくらい、ロックな雰囲気を持つ空間。
しばらくすると、今日の共演バンドであるピアノの佐藤美由紀さんとギターの鈴木一郎さんが到着、リハーサルはファンダンゴスプラスこの二人プラスケンリリの7人で演奏し踊るという4曲の段取りに入る。
ブエノスアイレスの夏、ラクンパルシータ、颱風、ラトランペーラ。
ピアノだけは二人いてカブるので、
一台のピアノを曲の前半と後半で入れ替わって弾こうという趣向。
美由紀さんの音は一つ一つが強くて正確で欲しいタイミングにバシバシと来るから、すごい。
曲の前半に私が弾いていて途中美由紀さんに入れ替わった途端に、諸星ダンがウルトラマンに変身したくらいサウンドが激変する。
全てのプログラムを決定した後、私はホテルの部屋に戻り、本番前まで爆睡。背中の痛み消えず、熱っぽくグダグダ。そんな中、地震も経験し、ああ、ここは福島なんだ、と、あらためて思い知らされる。

浦和

2012-10-26 09:21:40 | ここ最近のアタクシ。
商業施設浦和パルコの中にあるホールは、
規模としては北九州芸能劇場小劇場によく似ている。
タンゴアカデミーの方々がこと細かく
面倒をみて下さった。
ステージと客席の間にダンススペースがたっぷり
とってあるから、お客様の反応がドカンとこちらに
伝わるのには少々時間がかかったけど、ライブの終盤に
向かってどんどん一体感が増してきた。
ライブ終了後「また来て下さいよ!」と何人もの方々に
声をかけてもらった。こういう瞬間が本当に嬉しい。
楽屋に用意されたロールケーキは、翌日の長期記憶ドライブの
お供でした(^^)

関東つあー!

2012-10-23 00:50:51 | ここ最近のアタクシ。
行ってきま~す!

ライブ詳細は、ライブスケジュールをご覧ください。

なお、
27(土)エル・チョクロ と、
28(日)せんがわ劇場  は、満席(完売)
だそうです。悪しからず。。

只今、荷造りに猛ダッシュ。
風邪は・・・なんとか、治まったか。
帳尻合わせてくるねぇぇ(苦笑)

あちらは寒いのかしら、暑いのかしら。
今日、九州は、まるで「残暑」だったね~~(汗)

関東のみなさまっ、待っててねーー。