ケイトの部屋kate's room

音楽人・秋元多惠子(ミステリアスケイト)の小部屋です。
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タンゴの節句ツアー2009 レポ③  3/14 下関会場

2009-03-20 15:21:10 | タンゴの節句ツアー2009 !!
疾風怒涛の開幕から一夜明けて、今日は下関。寒い朝。昨日しっかり16℃くらいあったというのに、今朝はたったの5℃。一日で10℃以上も違っちゃあ風邪ひくっつうに!
お昼は下関の唐戸市場で。
例年ならツアーがGWの季節なので、麗らかな光の中をトロ箱の魚がピチピチと輝く光景が見られるけど、今回そうはいかなかった。市場の駐車場に下りた一行に海峡の強風が容赦なく出迎えた。こうなったら、お寿司はあれとこれと・・んでもってあつあつのカニの味噌汁なんか買って、早く食べて温まろう。大きくて旨そうなサザエも売っていた。お土産に買おうっと。
そして、同市場の一角にある「小野」という茶店(ちゃみせ)にも入り、ロールケーキとカフェオレのセットを。ふう、やっとカラダがゆるんできた。

さて、今日のショーの会場は下関酒造。普段は酒の瓶のケースや台が置いてある酒蔵が、この日だけは素敵な「ショーの空間」になる。ダンススペースを真中にとって、コの字型に客席が取り囲む、ミロンガスタイル。薄暗いし湿度もあって、なかなかのムード。

リハーサル前には、ケンジさんが、可愛いセニョリータダンサーと。バックでピアノ演奏はそのダンサーの母なおこさん。ヴァイオリニストも一緒。
            
ヨチヨチではなく、ちゃんと、イッパシのステップになっている。きっと「こう踊るはず」とか「ステップはこう行くべき」なんて邪念がないから、ケンシさんのリードに任せて上手に踊るんだなあ。

ここの会場では毎回、フグ寿司やフグのから揚げ、おでんなどの肴に、酒造の酒がほとんど試飲価格でふるまわれるのだ。もう、リピーターのお客様たちは心得たもので、入場したらばすぐさま、一杯やり始めている。やはり寒いから、熱燗も売れているようだ。

そして、本番の第一声「みなさんこんにちは、トリオ・ロス・ファンダンゴスです。やってますかあ?」・・これは、ここ酒造でのこのライブなればこそ必ず返ってくる声「ふぁ~~いぃぃっ」を期待して発するもの。やはりみなさん、よおく出来上がっていらっしゃいます(喜)

例年と違うのは、今回はここの会場が最終日ではないということ。

前日の初日のステージでつかんだことを、この日にはさらに発展させた。

ケンジさんの「歌」魂もどんどん熱を帯びてきたらしく、「そのうちにね」と言ってたデュエットがとうとう、実現してしまった。
「想いの届く日」。
ケンジさんがスペイン語で冒頭の一節を口ずさみながらダンススペース中央へと歩みを進める。これには会場のみなさん、きっと度肝をぬかれたことでしょう。それに対して次の一節は、アタシ。ピアノからすっくと立ち上がり、今度は日本語で返しのフレーズを歌いダンススペース中央のケンジさんの正面へと歩を進める。ここでようやく対面した形での「デュエット」なのだと、みなさん、もうお気づきでしょう。ふふふ。
そして、冒頭の部分のやりとりを少し唄い歌われ、「エル・ディア・ケ・メ・キエラ~ス(想いの、届~く日ぃぃ)」を、顔と顔と突き合わせ見つめあいながら唄い、その顔を徐々にお客のほうへずらしていく。ここで、待ち構えたようにアコーディオンとヴァイオリンが「♪チャン・チャン♪」と、オチをつける。場内大爆笑。

でも、アタシ的には、自分のこの出来にはちょっと不満。
明後日のアクロス福岡では、もっとちゃんと、「芸」として立派なものにすんだもおーん。マだとか、目線だとか、もっと、ね。


【オマケ】
翌日は一日オフ。
晩ご飯は自宅で、サザエの壺焼。こんなに大きいの、好いわあ。旨いわあ。