日頃、ライブの始まりは夕方からのことが多いのに慣れているが、この日の開演時間は20:00。
外もすっかり暗くなった。そぞろ集まって来られるお客様。
雨足は弱まったもののやはり足元は悪い中、おいで下さって感謝。少しずつ客席が埋まっていくのを見るのがうれしい。
控室では「衣装、何色にする?」「曲順どうする?」の、いつもの相談。衣装にしても、曲順にしても、私達は結構、現場(特に本番直前)で相談して決めることが多い。
会場の室内の雰囲気や色、主催者から聞いた会の主旨、来られるお客様の年齢層やなんかが自然と話題になり、「今日は、赤(衣装)やね」「曲順は、この曲から始まって・・」と、メイクをしながら、ズボンをはきかえながら、話す。
曲については、とくに、今回は60分ひと続きのライブということだから、前半のうちと後半に入ってからにと1曲ずつ「客席参加型」のワハハな曲を配置し、そのほかには激しい曲のあとにゆったりした曲、軽快な曲をポン、ポンとつづけてスピード感をつけたり、全体のエネルギーをまとめてイメージしていく。
どれもこれも、いかに見ているみなさんに喜んでいただくかを考えてのことだけど、そういう目的は、もうあえて誰も口にしないくらい了解済みなのだ。
今回のライブにあたって、主催の酒井さんが我々を知らない人々にPRするために書いてくださった、プロフィール付きの紹介文(・・というより、エッセイみたい)に、
「『やりたいこと』と『やれること』の間には、ふつう、やってみたことのない人には想像がつかないような隔たりがあるものだ、だけど、ファンダンゴスはその隔たりを笑いながら乗り越えてしまう、ブエノスアイレスでの公演だってそうだ。そして、そういう人たちは決して、してきた苦労を全面に出したりしないものだ」(・・この文章は細かい文言を私は正しく覚えていないので、覚えている印象をもとにして書いています)
・・そんなうれしい文章を寄せてくれていた。
前回の沖縄でのライブの時も、酒井さんは「あそこに行きたい」「これが食べたい」「この店でショッピングがしたい」というわがまな私たちを嫌な顔ひとつせず付き合ってくださった。
今回もそうだ。
「いい加減ちゃんとしろっ!」などと、閉口されているのではないかと心配になったこともあったのだけど、この紹介文を読んで、なんだかとてもありがたい気持ちになった。
自分たちの放蕩(!?)を肯定するために言うのではないけど、私たちの大事にしたいことって、とどのつまり「何の状況をも味わい・楽しむのが至上」というスタンスを深く理解してくださっているんだな、と。・・勝手なことを言ってますが、それでもメイワクな時は、ゼヒ言ってください、酒井さん(笑)。
さて、ステージへ。
温かい拍手に迎えられた。
どこの会場でも、最初の1、2曲は、「ガン」、とやることにしていて、お客様も少しまだ身構えていらっしゃる。
それでもすかさず「参加型」の代表曲「夜明け」を演奏し、ずいずいとこちら側にお客様の注目が吸い寄せられて、ひとりひとりがどんどんいい表情になってくるのがわかる。
こういう瞬間が、やってて楽しい。
中に、ブエノスアイレスでのライブの様子を谷本さんがトークしていると、きまって大きく反応される最前列の女性がいた。ライブ終了後にお話をしてみたら、その方はスペイン語の先生でいらっしゃるとか。ブエノスでのいろいろを思い浮かべながら思い出しながらまるでご自分のことのように身近に感じて聞かれたのだと思った。
こういうのも、嬉しい出会い。
ドカンドカン、といった大波の盛り上がりではなかったけど、私たちはそれをいい意味で受け止めている。派手な盛り上がり方ではなくても、みなさんはとても楽しんでいらっしゃったのだ。
それが、体の動き、顔の筋肉のゆるみ加減、目の光り方でわかる。
アンコールもいただいて、めでたく終了。
みなさん、本当にありがとうございました。
それにしても、暑い。
タンゴで熱くなったのも手伝って、ステージ降りたら、衣装は汗でぐちょぐちょ。
帰り際にはCDを買い求めて下さるお客様も多くいらっしゃり、サインなどしながら、満面の笑顔で口々に感想を告げてくださるのにありがたくこたえる。
片付けも終わり、江島家の三人は一足早くホテルへ。
酒井さんにつれられて、私と谷本さんは、建築家でホールオーナーの越智さんとともに、居酒屋「朱礼」で打ち上げに。沖縄の庶民的なお惣菜が出る、気楽なお座敷のお店。ジューシーやゴーヤーチャンプル、豆腐ようなど、旅情豊かな料理。おなか、実は減ってたのよ~、、、
途中、さきほどライブ会場だった「アルテ赤田」の別室でレッスンをされていた、沖縄のミュージシャン大工哲弘さんがレッスンを終えて合流された。彼は私たちのライブがあるからと、わざわざ(レッスンの途中、ちょっぴり抜け出して)1曲だけ見にきていたのだそうだ。
オブリビオン。とても感動していらした。
谷本さんとは旧知の方だそうだ。そして、さっきまで大工さんのレッスンを受けていた女性も飲み会に加わる。にぎやかだ。
私が最近始めた甘味の島唄の話などすると、とても興味深く聞いてくれた。へへ、ちょっと照れますなあ。
大工さん(左)と酒井さん(右)と。
普段はあまり飲まないアタシも、泡盛をロックで3~4杯。頭もボーッとしてきた。
ホテルに戻ったら午前1時をまわっていた。
外もすっかり暗くなった。そぞろ集まって来られるお客様。
雨足は弱まったもののやはり足元は悪い中、おいで下さって感謝。少しずつ客席が埋まっていくのを見るのがうれしい。
控室では「衣装、何色にする?」「曲順どうする?」の、いつもの相談。衣装にしても、曲順にしても、私達は結構、現場(特に本番直前)で相談して決めることが多い。
会場の室内の雰囲気や色、主催者から聞いた会の主旨、来られるお客様の年齢層やなんかが自然と話題になり、「今日は、赤(衣装)やね」「曲順は、この曲から始まって・・」と、メイクをしながら、ズボンをはきかえながら、話す。
曲については、とくに、今回は60分ひと続きのライブということだから、前半のうちと後半に入ってからにと1曲ずつ「客席参加型」のワハハな曲を配置し、そのほかには激しい曲のあとにゆったりした曲、軽快な曲をポン、ポンとつづけてスピード感をつけたり、全体のエネルギーをまとめてイメージしていく。
どれもこれも、いかに見ているみなさんに喜んでいただくかを考えてのことだけど、そういう目的は、もうあえて誰も口にしないくらい了解済みなのだ。
今回のライブにあたって、主催の酒井さんが我々を知らない人々にPRするために書いてくださった、プロフィール付きの紹介文(・・というより、エッセイみたい)に、
「『やりたいこと』と『やれること』の間には、ふつう、やってみたことのない人には想像がつかないような隔たりがあるものだ、だけど、ファンダンゴスはその隔たりを笑いながら乗り越えてしまう、ブエノスアイレスでの公演だってそうだ。そして、そういう人たちは決して、してきた苦労を全面に出したりしないものだ」(・・この文章は細かい文言を私は正しく覚えていないので、覚えている印象をもとにして書いています)
・・そんなうれしい文章を寄せてくれていた。
前回の沖縄でのライブの時も、酒井さんは「あそこに行きたい」「これが食べたい」「この店でショッピングがしたい」というわがまな私たちを嫌な顔ひとつせず付き合ってくださった。
今回もそうだ。
「いい加減ちゃんとしろっ!」などと、閉口されているのではないかと心配になったこともあったのだけど、この紹介文を読んで、なんだかとてもありがたい気持ちになった。
自分たちの放蕩(!?)を肯定するために言うのではないけど、私たちの大事にしたいことって、とどのつまり「何の状況をも味わい・楽しむのが至上」というスタンスを深く理解してくださっているんだな、と。・・勝手なことを言ってますが、それでもメイワクな時は、ゼヒ言ってください、酒井さん(笑)。
さて、ステージへ。
温かい拍手に迎えられた。
どこの会場でも、最初の1、2曲は、「ガン」、とやることにしていて、お客様も少しまだ身構えていらっしゃる。
それでもすかさず「参加型」の代表曲「夜明け」を演奏し、ずいずいとこちら側にお客様の注目が吸い寄せられて、ひとりひとりがどんどんいい表情になってくるのがわかる。
こういう瞬間が、やってて楽しい。
中に、ブエノスアイレスでのライブの様子を谷本さんがトークしていると、きまって大きく反応される最前列の女性がいた。ライブ終了後にお話をしてみたら、その方はスペイン語の先生でいらっしゃるとか。ブエノスでのいろいろを思い浮かべながら思い出しながらまるでご自分のことのように身近に感じて聞かれたのだと思った。
こういうのも、嬉しい出会い。
ドカンドカン、といった大波の盛り上がりではなかったけど、私たちはそれをいい意味で受け止めている。派手な盛り上がり方ではなくても、みなさんはとても楽しんでいらっしゃったのだ。
それが、体の動き、顔の筋肉のゆるみ加減、目の光り方でわかる。
アンコールもいただいて、めでたく終了。
みなさん、本当にありがとうございました。
それにしても、暑い。
タンゴで熱くなったのも手伝って、ステージ降りたら、衣装は汗でぐちょぐちょ。
帰り際にはCDを買い求めて下さるお客様も多くいらっしゃり、サインなどしながら、満面の笑顔で口々に感想を告げてくださるのにありがたくこたえる。
片付けも終わり、江島家の三人は一足早くホテルへ。
酒井さんにつれられて、私と谷本さんは、建築家でホールオーナーの越智さんとともに、居酒屋「朱礼」で打ち上げに。沖縄の庶民的なお惣菜が出る、気楽なお座敷のお店。ジューシーやゴーヤーチャンプル、豆腐ようなど、旅情豊かな料理。おなか、実は減ってたのよ~、、、
途中、さきほどライブ会場だった「アルテ赤田」の別室でレッスンをされていた、沖縄のミュージシャン大工哲弘さんがレッスンを終えて合流された。彼は私たちのライブがあるからと、わざわざ(レッスンの途中、ちょっぴり抜け出して)1曲だけ見にきていたのだそうだ。
オブリビオン。とても感動していらした。
谷本さんとは旧知の方だそうだ。そして、さっきまで大工さんのレッスンを受けていた女性も飲み会に加わる。にぎやかだ。
私が最近始めた甘味の島唄の話などすると、とても興味深く聞いてくれた。へへ、ちょっと照れますなあ。
大工さん(左)と酒井さん(右)と。
普段はあまり飲まないアタシも、泡盛をロックで3~4杯。頭もボーッとしてきた。
ホテルに戻ったら午前1時をまわっていた。
わたしもそうでありたいものと、日ごろから思っております。
沖縄でのライブ、大成功だったのですね。
ところで沖縄では「ひーじゃー」食べました?
由紀さん、もしかして沖縄ツウっすか?
次回はぜひとも!
久しぶりのコメントなのに突っ込んですみません。よい旅でよかったですね。
おツッコミ有難うございます(笑)
アタシとしたことが。
せっかくのツッコミを頂いたので、本文はそのままにしておきますo(^-^)o
ところで、トリオロスファンダンゴスCD「4」のレコーディングはおととい8曲目を録り終え、残すところあと1曲のみ。
5月か6月頃にはリリース出来そうですよ。
どうぞお楽しみに。