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[海外ドラマ] デクスターS6#01-12

2021-10-02 | 海外ドラマ

なんと、来月(2021年11月)にデクスターが復活するというニュースをチラ見したんですが、だからシーズン全話がアマプラにも入ってきてたのかな

デクスター S1#1-12

デクスター S2#1-12

デクスター S3#1-12

デクスター S4#1-12

デクスター S5#1-7

デクスター S5#7-12

 


第01話「信仰」~amazon primeにて視聴

S6はアダマ艦長こと、エドワード・ジェームズ・オルモスがラスボス?役で ”宗教” 絡みですか……”狂信者” と言葉にしてしまうのは簡単ですが、その語感からは私利私欲とは次元の違う、”正義” みたいなのを相手にしなきゃならない厄介な予感がビリビリ伝わって来て面白くなりそうです

長年、向こうの映画やドラマを見続けてる身としては、基礎知識や社会通念としての ”宗教観” みたいなのが(日本人として)欠如してると自覚してまして、おそらく面白さの半分も理解出来てないんだろうなと思う作品やシーンも多々あった気がします

 

今作の場合は作品の構造上、デクスター自身が無神論者であり、(宗教観も文化も違う)世界中の視聴者に向けて丁寧に掘り下げてくれるカンジもありそうなので、特に心配とかはしてません

 

第02話「おとぎ話」~amazon primeにて視聴

初回では同窓会に出て女遊びまで嗜んでしまう意外な姿を見せてくれましたが、”人間は変わるのか?、変われるのか?” という問いかけにイロイロと考えさせられますな

前シーズンにてルーメンが ”自分は変われるかもしれない” という希望を与えてくれたみたいに語られてましたが、”自分は(生まれながらにして)真っ黒であるが故に、いつか真っ白になりたい” と極端に考えてしまってるのが気がかりですかね…

人間が生きていく上で ”宗教” に頼ることは、自らの責任や判断を上位(と捉える)存在に丸投げしてしまうようなものとはいえ、(社会の一員として振る舞う上で)非常にラクですし合理的だと思いますが、”幸福” をもたらすものが必ずしも ”善意” を前提にしてるわけではない皮肉や、そもそも ”善” も ”悪” も絶対的な概念ではなくて個々の主観でしかないという ”現実” の理不尽さがドラマに深みを与えてるのが見応えありますねえ

 

第03話「欲望と老い」~amazon primeにて視聴

”宗教観” は ”死生観” と切っても切り離せない関係にあって、人間にとっての自然の営みの果てである(ハズの)”老いて死ぬ” とはどういう事なのかを見せつけるエピソードでしたが…

トリニティのケースで殺人鬼が ”家族” を持っていることの顛末に続き、またもやデクスターは自らの人生を顧みざるを得なくなるわけですが、こればかりは(たとえ殺人鬼でなくとも)人生に ”正解” なんて無いですからねえ…

傍から見てどんなに充実してるような人生だったとしても、本人がそれで幸せなのかどうかはまた別問題ですし、ぶっちゃけると死ぬ瞬間まで本人にもわからなかったりしそうですし……一方でいよいよ本格的に動き出した ”狂信者” 組が「セブン」や「SAW」みたいな必罰ゲーム?みたいなのを続けてる人生も(当人からすれば)”充実” してるんだろうなと言えちゃいますし…ねえ…

 

第04話「神と科学」~amazon primeにて視聴

余りにも異常な現場にデクスターも ”Jesus...” と思わず呟いてましたが、初めてですかね?
そして向こうの映画やドラマでは常套句の ”Oh my God” や ”Thanks God” 的なセリフもこれまではデクスターの口から発せられる事は無かったと…(T∀T)

”オレには存在を証明することは出来ないけど、君が不在を証明することも出来ないだろう?”…というのは神の存在だけじゃなくて、人間の魂や自我意識、ひいては ”善意” とか ”悪意” といった抽象的なことにも当てはまって(揺れ動くデクスターに向けた)実にいいセリフだなと思いました

あと何気に涙をぬぐう仕草を見せてましたが、オレがシーズンを通してずっと ”落涙” する演出に期待してる感がなんだか(オレ自身が視聴する姿勢の)ジャマになってる気がちょっとしてきちゃいましたねσ(^◇^;)

 

第05話「光と闇」~amazon primeにて視聴

”狂信者” 組の若造の方、ずっと誰かに似てるなと思いながら見てたんですが、そうかヒャダインだ!ああ、スッキリしたw……ってそんなのはどうでも良くて、ブラザー・サムが…(;´Д`) 

もちろんまだ撃たれただけで死亡が確定したわけではありませんが、デクスターが自分のかなり深いところまで打ち明けられる ”友人” ポジションになりつつあっただけにショックがデカいなあ…

傍目には ”悪党の末路” と言ってしまうことも出来るんですが、背景事情を知るデクスターが彼の ”信仰” が裏切られたことを知ってどう振る舞うのかも非常に興味深かったりもします

 

第06話「闇を捨てて」~amazon primeにて視聴

”赦し” という、おそらくは最高難度の概念が遂に登場してデクスターにつきつけられましたが、コイツは許せねえ…ヾ(`Д´)ノ"

普段のデクスターの行いは ”義憤” に駆られて~と表現すると良く書きすぎかもしれませんが、今回は更に ”友” と自覚しつつあった相手を殺された ”私憤” が殺人衝動に上乗せされちゃったからなあ…

ラストで ”冷凍男” こと兄ルディが登場したのはこれこそが ”分かれ道” で、何とかして ”道徳観” みたいなのをデクスターに付与しようとした父ハリーとの入れ替わりってことなのかな……ついS1のラストを軽く見直してしまいましたが、”光” の存在を諦めさせようとする展開になりそう?…って、あ、そうか、これからはいわゆる ”天使と悪魔” の囁きみたいな演出になるんかな

それにしてもバティスタとクインの不良コンビのやらかし具合が面白いんですがw、そういや最初の頃のシーズンでは署内の連中がもっと荒れてたというか、どいつもこいつも ”ここはマイアミだぜ?” 的なろくでなしばっかりだった印象が強かった気が(^0^;)

 

第07話「過去の亡霊」~amazon primeにて視聴

まさかのトリニティの ”家族” のその後が語られたのはビックリしましたが、闇の深さと希望の両方が描写されたのが遣りきれなくて良かったです

ただ悪魔ルディの出番が一回のみで終わってしまったのがちょっと拍子抜けしたというか勿体ないというか…

でもラストで掟ハリーがしれっと帰ってきたことでホッとしたのも確かですし、いくら最初のシーズンのラスボスとはいえ、その後のデクスターが ”ただの快楽殺人者ではない” という積み重ねを何シーズンもかけて来た重みには勝てるわけがなかったですな

(…意地悪な見方をすれば、あの麻薬野郎を既に殺してたことでいわゆる ”賢者モード” に入ってたという可能性も)

ヒャダインの方はなんだか迷走しっぱなしですが、教授が神と対話してるというカラクリがどういうものか明かされてないので、(元愛人の証言だけじゃ微妙で)そもそもどうしてこんなのについて来たん?という疑問ばっかりが際立っちゃってる印象だなあ

 

第08話「怠惰」~amazon primeにて視聴

本来ならデクスターが ”告解” やら ”懺悔” やらをする機会は永遠に訪れなさそうなところを、痴呆患者が相手ということで上手くシチュエーションを作りましたな……それが空虚な ”言葉” だったとしても(信頼と実績のある)元司祭の ”赦し” の言葉がデクスターの心にそれなりに刺さった感があったのは、それだけデクスターの心が追い詰められてることの証明でもありそう…

ヒャダインのお姉さんが可哀想すぎましたが(T△T)、自業自得なのもあるとはいえ、果たして(実際に殺したりはしてない)ヒャダインにどれほどの罪があるのか、この救いのない状況から教授に恨みを向けることは ”正しい” ことなのかをこれから掘り下げてくれるんでしょうか…

デボラがデクスターの心に向き合おうとする展開は今更な気もしますが、ランディのことを忘れてなかったセリフはちょっとグッと来ました(ノД`)

 

第09話「怒りの鉢」~amazon primeにて視聴

えええ!?

ヒャダインは実は二重人格で、最初から教授は殺されていた…?

いや、それだと大学に教授が姿を現した時にデクスターが目撃してる描写と整合性が…と思って見直してみたら、デクスターが実際に目撃してるシーンって無いのか!!Σ(゚д゚;)

デクスターを完全に出し抜いたりする割にはヒャダインを野放しにしてるし、教授が無能なのか有能なのかイマイチよくわからんという違和感はあったんですが、思い返してみると教授が誰か他の人と直接会話したりするシーンもなくて、常に何かを実行してるのは ”操られてる” 風のヒャダインでしたね確かに…!!!

第07話で、大麻野郎をまるで悪魔ルディが殺したかのような流れからスムースにデクスターに切り替わるカメラワークがありましたが、ヒャダイン側も全く同じことをずっとやってたってことか…

となるとS6の最初から(いや、掟ハリーが登場してからずっとか)、誰の心の中にも(デクスターの中にも)光はあるハズ~的に ”実行犯” であるヒャダインに疑いを向かせなくするミスリードの仕掛けがずっと張り巡らされてたわけで、いやー、見事な脚本と演出にすっかり騙されました( ゚∀゚)o彡゚

デボラと精神科医のやり取りとか、娼婦の事件の黒幕が本部長だったとか、ルディの義手とかの細かい展開がみんな頭から吹っ飛んじゃいましたよ…σ(^◇^;)

 

第10話「軌道修正」~amazon primeにて視聴

自らの致命的なミスを認めたくないためか、デクスターが暴走モードに入ってしまってましたが、もう相手はたった一人じゃ完全に手に負えない ”テロリスト” と化してしまいました…(゚д゚;)

ヒャダイン役の人の芝居が豹変していきなりカリスマっぷりを発揮してますが、これは宗教の負の側面を象徴する、”弱ってる心” につけこむ手腕が見事ということなんでしょうな……これまでお仕置きしてきた犯罪者たちみたいな、わかりやすい(私利私欲な)”悪意” みたいなのとは次元が違う行動原理に対しては流石のデクスターも後手後手のお手上げ状態になってしまうのに震えました

そしてやらかしの続くクインの影響でエンジェルが敵の手に落ち、デボラにも不穏なフラグが立ちまくってる状態で、ヒャダインの目標はマイアミ警察に!!

謎のゲーム開発者も一体どういうポジションなのかよくわからんままでそこにいますが、いやー、まさかの本部襲撃とか「24」じゃあるまいしwどうなっちゃうんだこれ…

 

第11話「ゲラーの手」~amazon primeにて視聴

本部襲撃の顛末は拍子抜けでしたが、だからこそデクスターが慢心しちゃったというか、自分の方が ”神の祝福” みたいなのを受けてる側だと勘違いしちゃってたカンジですかね(もちろん現実的にはデクスターだろうとヒャダインだろうとどちらも祝福なんてのは存在しないわけですが)

で、絶体絶命と見せかけて適当に逃れられてしまったヒャダインの事件の方はもうどうでもよくて(一応計画はラストまでやり遂げたみたいですし)、デボラのデクスターへの ”想い” みたいなのが俄然、浮かび上がってきましたな

シーズン1からひたすらの ”男運” の無さっぷりと、色気みたいなのを視聴者に一切感じさせない振る舞いは、ある意味理想的な ”妹キャラ” と言うことも出来るのかもしれませんが(^_^;)……悪魔ルディを再登場させたのも、ヒャダインと教授との関係性をわかりやすく伝える為というのも勿論あったんでしょうけど、デボラの存在がデクスターにとっての何なのかというのを改めて視聴者に思い出させるのが主目的だったのかな…

有能な父親へのファザコンから、超有能な兄(しかも義理)へとブラコンを拗らせたと書いてしまうと身も蓋もありませんが、今回デボラが見た夢を見せられた第一印象として、居心地が悪すぎるというのが来てしまったので(おそらくそう演出されてる)、いち視聴者としてはその想いは届かないし叶わない…つまり死にエンド?とどうしても思ってしまう…

 

第12話「兄への愛」~amazon primeにて視聴

うわあぁぁぁぁ……

正直言うと、終盤で ”たまたま助かった展開” を連発されたのにはいくらS6が ”神の意志” がテーマになってるといえどもモヤモヤしっぱなしで、しかもその上でデクスターの行動の迂闊さみたいなのがホントどうしようもないなとガッカリな気分だったんですが…


まさかラスト数分でこう来るとは(゚д゚;)


S6を通して結局、デクスターが神の存在に救いを見いだせたのかどうかはともかく、"Oh god..." という言葉が自然と心底から漏れたという皮肉っぷりが凄まじかったです


そういやS6は、クインがデクスターの正体を察してる状態から始まるんじゃないかという期待があっさりスルーされてたのが微妙だったんですが、ラストのデボラの衝撃の為ならそりゃ、クインはただのクズキャラって描写に留めるくらいしか扱いようがなかったのかもしれませんなσ(^◇^;)

 

えっと、後出しジャンケンみたいでイヤなんですが、2021年にシリーズを初見してるオレの目には、残るシーズンが ”2つ” あるというのが見えてる状態なんですが…

一体これからどうするんだこのシリーズ…

完全に言い訳しようのない状態でデボラに見つかって、一応S5のラストで ”ヴィジランテ” の存在に目前までデボラが迫っていた事が重要なキーになりそうなのが今後へのせめてもの ”救い” か……もうそれは ”救い” と言ってしまうのも憚れるくらいの ”地獄” でもありそうですが


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