書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

今日は・・・

2008-09-25 | その他

 


「卒業証書」が手元にあります。
まずは、一区切り。
明日からは、次の目標に向かって。
今日からじゃないところが、Reisin流


祝賀会にて先生にお伺いしたところ、
通信過程に入学した学生のうち、卒業まで辿り着くことが出来るのは、
1割にも満たないとのこと。
入学したものの、自分が想像していたのと違っていた、
孤独な戦いで遣り通すことが出来なかった など
理由は様々なのだといいます。

私にはそばで叱咤激励してくれる家族や友人があり、
このまま辞めたら最終学歴中退じゃん!というささやかな自分のプライドが、
卒業まで導いてくれたのだと思います。

まずは、やってみて、自分に合わないと思ったら、
早めに気持ちを切り替えることも必要だと思います。
それは決して無駄なことだとは思いません。
次にまた挑戦すればいいのです。

しかし、やってみる前から、
何も行動しないで自分には無理だと諦めてしまったり、
挑戦することをやめてしまったら、
勿体無い。

やってみたら自分にぴったりだったということが
あるかもしれないじゃないかと思うのです。

私は、決して近道をして、要領よく生きているとは言えないでしょう。
でも、この年齢になっても、「●●をしたい」と思える気持ちで
いられることは幸せだと思います。

卒業おめでとう。
よく頑張った。

自分を一つ褒めてあげました


いろは歌

2008-09-23 | 書道
こんにちは、Reisinです
東京は快晴。
先週より完治しない風邪のため、おとなしく秋分の日を過ごしています。

わずかな時間でしたが、隅田川沿いを自転車でちゃりちゃりしていると、
爽やかな秋の空気と、心地よい風で何ともいえない平和な気分を実感しました。
皆さんはどんな秋分の日を過ごされていますか?
冬を前に、貴重な短い秋を満喫されていますでしょうか。


さて。話はがらりと変わりますが。

私は、三十数年の人生の中で、
「眠れなくて困る」という経験はわずかしかありません。幸せなことです。

その私が、最近、夜になると目がランランと輝き、
毎日夜更かしをしています。
もちろん夜更かししているので、昼間職場では眠くなります


眠くないから書くのか、
書きたいから眠れないのか


その原因ともいえるこちらの本




故大渓洗耳先生が書かれた『漢字かなまじり文』の教本です。

現在は絶版となっている和綴じバージョン。
二ヵ月ほど前でしょうか。手に入れることが出来ました。
残りわずかの在庫分が私の手元に届いたのです。

現在販売されているバージョンよりも、応用パターンが多く、
漢字かな交じり作品の創作では大変役に立ちます。

簡単そうで、漢字よりもずっと作品にするのが難しい平仮名。
私も今まで何度も漢字かなまじり作品の時には、壁にぶち当たりました。

そのたびに開く、大渓先生の「いろは歌」


数日前、ちょっと開いてみようかな。

私のコレクションに仲間入りした『漢字かなまじり文』の教本を開くと、
思わず筆を執りたくなりました。
腐りかけてガビガビになった墨に水をたらす。

筆から紙に落ちた瞬間、何ともいえない墨色が出ました。


夜な夜な秋の夜長を「いろはにほへとちりぬるを・・・」と口ずさみながら、
「いろは歌」を書く。
やっぱり芸術の秋なんだなぁ~


でも。

はたと思い出す会社の同僚の言葉

―明日のお休みは書道なんてしないで、風邪治してくださいね
 昼間眠くなっちゃうから


一喝





礼に始まり 礼に終わる

2008-09-17 | その他
こんばんは、Reisinです

私は小学校入学前より、高校卒業まで剣道をやっていました。
剣道はご存知のとおり、「礼」を重んじるスポーツです。
道場に入る前には一礼し、始まる前には正座をして黙祷。
ピンと緊迫した空気が張り詰めるような、
緊張感が心地よいと感じていました。

剣道の世界からは離れてしまったものの、
今もなお、「礼」の精神は体に染み付いているようです。

そして、その日本人らしいというか、礼を重んじる精神は、
剣道に関係をもったことがない方にも多く見られます。
最近、「不思議~」と思うことが。

私が通っているスポーツジムは、二階がアスレチックスペースで、
ランニングマシンを使用していると、眼下に一階のプールが見えます。
右手の入り口からプールサイドに人が入ってくるのですが、
ほぼ、10人に8人は一礼をしているではありませんか・・不思議。

精神を集中しているのか、
水の世界が神聖な場所であるかのように、一礼をする。
そして、トレーニングを終え、プールサイドから下がる際には、
また一礼をする。


一礼をするときに何を思っているかは人それぞれかと思いますが、
私は剣道場に入るとき、下がる時はいつも自然に

―お願いします―
―有難うございました―

そう呟きながら一礼していた気がします。

一礼と、そのシンプルな思いによって、
自分と真正面から向き合えるような気がするのは私だけでしょうか。


―礼に始まり、礼に終わる―
私が剣道をしていて何度も耳にした言葉です。

人に謝るために頭を下げるのではなく、
感謝の気持ちと精神の統一のための「礼」。
どんな場面においても「礼」の精神は日本人として忘れたくないなぁと思うのです。




卒業通知

2008-09-15 | その他
巷の例に漏れず、三連休を迎えた私。
お正月以来の実家への里帰りを終え、昨日家に戻ると、
待ちに待ったお知らせが届いておりました。

―ご卒業おめでとうございます―


大学から、無事卒業単位充足が承認されましたのでお知らせ致します
という通知と共に、卒業式のご案内が同封されておりました。

やった~

嬉しいです。素直に。


大人になって、それも三十代も後半になって、
このような卒業通知を受けることになるとは、
想像もしていませんでした。

私が短大に入学したのは将にバブルの頃。
短大の方が就職率もいいし というアドバイスと、
推薦入試という楽チンな魅力に後押しされ、短大への進路を決めました。

「短大の推薦に申し込もうと思っているんだけど」
と父に告げると、想像もしていなかった猛反対。
当時の私は、大学に行かせたいなんて親の見栄だと思ったけれど、
その時の父の言葉

―短大の2年間なんてあっという間だ。
大学の4年間はかけがえのない人間関係を作る場所で、
勉強だけでなく、社会人になったら創り得ない大切な時間なんだぞ。
お父さんは大学に行って欲しい―

結局、兄や母が説得し、私の強い意志に父も折れ、短大へ進みました。


もちろん、短大での生活はそれなりの貴重な時間で、
今もなお信頼できる友達が出来た学生生活でした。
しかし、社会人となり、十数年が経った今、父の言葉が思い浮かびます。

あの頃には戻れない。
三十代になって通信という手段で大学に編入し、
卒業という有り難い経験をしたけれども、
やはり十代~二十代にかけて体験する大学生活とは違うのだろうと思います。

この連休を利用し、実家に帰ると、
中学生の甥が新しく一人部屋になったとのこと。
私が実家に残してきた荷物を整理していると、
懐かしい高校時代のものがあれこれと。
なんでこんなもの と思ってしまうような部活動の記録や、成績表まで・・

ただ前にある道に進んでいた学生時代。
自分の考えが正しいと信じて歩んでいた頃。
全てが新鮮で純粋に将来を夢見ていた当時を思い出し、
これから進む人生を考えました。


おそらく、今は私の人生のちょうど半分。
今までの時間を考えれば、まだまだ沢山のことに挑戦できるでしょう。
三十代で大学を卒業し、四十代で何が出来るか。

母が言いました。
―何かに夢中になっている人は若いわね―

この言葉そのもののおばあさんになれるよう、
これからも新しいことに挑戦したいと思います。

楽チンな人生を選択することもしかり。
しかし、頑張った分だけ得る喜びもしかり。

今回の大学生活で得た「やり遂げた充実感」はちょっとした感動でもあり、
これからの自信に繋げ、新しい一歩を踏み出したいと思います。


卒業式は25日。
有給休暇の申請も終わってます。
無事、卒業式のご案内 ほんとに届いて良かった~

北京故宮 書の名宝展

2008-09-09 | 書道
お久しぶりです、Reisinです

引越も片付き、数日前よりPCも利用出来るようになりました。
寝苦しかった暑い夜も、今は夜風が肌寒くも感じます。
もう秋の始まりですね。

先週末、念願の「北京故宮 書の名宝展」@江戸東京博物館に行って参りました



いよいよ今週末までということで、
どれほどの混雑となっているか・・と不安に思いながらも、
のんびりしていたら到着したのは一番混雑していそうな11時半。

入り口付近には予想通り、人人人・・ 
やっぱりね・・ のろまな自分が恨めしい

しかし、中に進むと思っていたよりはちゃんとそれぞれの作品を
目にすることが出来ました。
私は女性の中では、背が高い方なので、こういう混雑した場所では、
背の高さが発揮されます。
お父さん、お母さん、お陰様ですくすく成長したことで得しています。
ありがとう。


今回、数々の作品を目にし、とにかく、「素晴らしい」の一言。
鮮やかな文字達が胸に刺さってくる感じというか、
迫り来る文字の力というか。

一番の目玉は「蘭亭序」なのですが、その前だけ列に並び、
ゆっくり見ることが出来なかったため、感動が薄く、
かえって私は蘇軾の行書、黄庭堅や文徴明の草書作品に目を奪われました。

はぁ~ 感動をありがとう。

無性に臨書がしたくてたまらなくなった一日です。
(もちろん、今もしたいですよ


そしてそして。
展覧会会場から出た後、更に私を感激させる出来事が。

書道に関する書籍やお道具の売店。
何気なく書籍を見ていると、なんと!!!!!!!!!

もう、絶対手に入らないと思っていた 
米フツの「虹縣詩」が埋もれていたではありませんか~

裏表紙には中国語が。
今回の展示で特別に取り寄せられたものなのか、
「30元」と書かれた上に、2100円の値段が。
払います、払います、2100円。

ご機嫌で帰宅。
時間があると、書の名宝展の図録を広げ、米フツを広げています。


臨書万歳 書の名宝展万歳