書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

礼に始まり 礼に終わる

2008-09-17 | その他
こんばんは、Reisinです

私は小学校入学前より、高校卒業まで剣道をやっていました。
剣道はご存知のとおり、「礼」を重んじるスポーツです。
道場に入る前には一礼し、始まる前には正座をして黙祷。
ピンと緊迫した空気が張り詰めるような、
緊張感が心地よいと感じていました。

剣道の世界からは離れてしまったものの、
今もなお、「礼」の精神は体に染み付いているようです。

そして、その日本人らしいというか、礼を重んじる精神は、
剣道に関係をもったことがない方にも多く見られます。
最近、「不思議~」と思うことが。

私が通っているスポーツジムは、二階がアスレチックスペースで、
ランニングマシンを使用していると、眼下に一階のプールが見えます。
右手の入り口からプールサイドに人が入ってくるのですが、
ほぼ、10人に8人は一礼をしているではありませんか・・不思議。

精神を集中しているのか、
水の世界が神聖な場所であるかのように、一礼をする。
そして、トレーニングを終え、プールサイドから下がる際には、
また一礼をする。


一礼をするときに何を思っているかは人それぞれかと思いますが、
私は剣道場に入るとき、下がる時はいつも自然に

―お願いします―
―有難うございました―

そう呟きながら一礼していた気がします。

一礼と、そのシンプルな思いによって、
自分と真正面から向き合えるような気がするのは私だけでしょうか。


―礼に始まり、礼に終わる―
私が剣道をしていて何度も耳にした言葉です。

人に謝るために頭を下げるのではなく、
感謝の気持ちと精神の統一のための「礼」。
どんな場面においても「礼」の精神は日本人として忘れたくないなぁと思うのです。