書道をしよう

Reisinより書道の魅力をお伝えします

「かよわい花」 作品

2011-06-26 | 書道

こんにちは Reisinです

昨日、同人書作展の受付をしてきました。
そして、午後受付を終え、会場にて自分の作品と向き合い、
他の方々の作品も全て見て参りました。

    

 

こちらは自宅リビングの全ての家具を寄せ、書き上げたものです。
サイズは、240×90×2枚。
書き上げたあと、椅子に乗り、上から作品を眺めて全体のバランスを見るのですが、
やはり書いている時と、飾った時の印象は随分違います。

また、墨の色も表具をすると思っていたものと違ったりもします。
私も、今回はもう少し淡かったように思ったのですが、
思ったより濃い墨色になっていたような…
今回、練習時には、濃墨でも書いていたのですが、
淡墨であればもう少し淡色にした方が良かったかも、
中途半端な感じがちょっと残念でした。

会場ではあまり感じなかったものの、
写真をあらためて見てみると、良かった所、こうじゃない方が良かった所・・ と
見えてきます。

本日午後、職場の方々と共に会場を訪れる予定です。
皆さん、私の解説付きで見れると楽しみにしているそうで・・・

何度か見に来てくださっている方も、
何がよくて、何がよくないかよくわからない
(まぁ、これは書道をやっている者にとっても捉え方は様々ですが)、
知っている人と見に行きたい と言われることがありますので、
今日は書道の魅力、楽しみ方 等々 私の熱い語りでお伝えして参ります。

皆さんの、辛口コメントもどきどき

今日は東京は曇り空
でも、暑過ぎず、外に出るにはちょうどよいかもかも。。


同人書作展 スタート

2011-06-23 | 書道

ただいま、23日夜0:50・・・(早く寝なくては

 

今年最高気温を記録した昨日22日(水)より、
日本書道藝術院 同人書作展スタート致しました!

真夏のような陽射しで「焼ける~」と日傘を手に出勤した昨日。
しかし、週末は生憎の雨マークで、まだまだ梅雨空は続くようですね。

美術館はジメジメした日常から、ちょっとだけ異空間へと導いてくれる場所。
家にいると電気を使ってしまうので、節電対策の一環で、冷房が効いている美術館に涼みに・・ でもいいのでは?

入場料無料です。是非、お勧めです


映画レディースデー「ブラックスワン」

2011-06-15 | 趣味

こんにちは Reisinです

本日、水曜日映画レディースデー。
以前より興味があった「ブラックスワン」を職場の同僚4名と見に行って参りました。
アカデミー主演女優賞のナタリーポートマンの演技と鍛え上げられた美しい肉体を楽しみに

でも・・・・・・・・・ 怖かった~


恐怖の連続で体中がこわばり、内臓の働きが停止したかのように、
映画館から外に出てもまだ、映画の直前に食した
「THE BEAT DINER」のベーコンチーズバーガーが全く消化していないかのようでした。

はぁ  体力消耗 

 

映画ではバレリーナの主人公が、主役を射止め、初日を演じきるまでの間におきる
心の中の闇や恐怖、狂気をホラー映画並みの怖さで描いています。
私のような一般人では感じえない、巨大なプレッシャー。
いつ誰から足を引っ張られ、陥れられるかという恐怖。

でも、これって、きっと私自身は体験したことがないだけで、
おそらく、現実の世界でも、オリンピックの選手や、
サッカーワールドカップに出られる選手の方々も、
日々同じようなプレッシャーや、恐怖を心のうちに感じ、
立ち向かって克服されているのだろうと思います。
その苦しみを克服した人間だけが得られる勝利。

主人公ナタリーポートマンが最後に発する「Perfect」という一言は、
ものすごく重い一言でした。
やりきった人にしか発することが出来ない、発してはいけない言葉。
全ての苦しみに打ち勝ち、やり遂げたという達成感・安堵感を得たとき、
死を迎えても人は「Perfect」と発するのかもしれません。

本日、私を含め5名で見に行ったのですが、
2名は感動で号泣、3名は疲労困憊、恐怖で夕食消化不良 という結果となりました。


私は・・・・ 後者の「恐怖で夕食消化不良」 です。
もちろん、ナタリーポートマンの演技をはじめ、映画が言わんとすることも奥深く、
バレエの美しさにもうっとりだったのですが、とにかく私には怖すぎました。
ちなみに。号泣の2名のうち、お一人は今日が「ブラックスワン」三回目の観賞。
はまる人ははまります。

 

帰りの地下鉄に向かう道が怖かった・・・
そして、自宅に帰り、自分の体を鏡で見ていたら、
映画の中のナタリーポートマンの美しい鍛えられた肉体を思い出し、
「あ・・・ not Perfect


ゲンナリしてしまった水曜レディースデーの夜でした。

 


三好達冶 -かよわい花-

2011-06-12 | 書道

こんにちは Reisinです

あっという間に日曜日の夜。
ちょっとブルーな時間です。
健康で働くことが出来ることに感謝しなくては と思う反面、
あ~ もう一日お休みください なんて気分にもなってしまいます。とほほ。。

さて。

本日は、前回予告通り、三好達冶「かよわい花」をご紹介いたします。
思ったときにご紹介しておかないと、

「げげげーーーっ もう展覧会終わっちゃったじゃん
「Reisin、あんなに「三好達冶の詩文ご紹介します」なんて言ってたくせに、
いつになったら紹介するんだよ
「また、最近Blogも更新しないで、書道じゃないことばっかりやっちゃてさ

なんて声が聞こえてきそう・・・ なので今回は早めのアップです

 

『三好達冶詩集』(白凰社) 「かよわい花」

かよわい花です
もろげな花です
はかない花の命です
朝さく花の朝がほは
昼にはしぼんでしまひます
昼さく花の昼がほは
夕方しぼんでしまひます
夕方に咲く夕がほは
朝にはしぼんでしまひます
みんな短い命です
けれども時間を守ります
さうしてさつさと帰ります
どこかへ帰つてしまひます

 

震災の後、自分のこと、家族のこと、遠い見知らぬ被災地の方々のこと、
色々繰り返し考えました。

どうしてこんなことになってしまったのだろう
何がいけなかったのだろう
どうやったら、元のように、笑うことができるだろう

色々繰り返し繰り返し考えました。


そんな時、この詩に出会い、二つのことを考えました。

ひとつ。
ちょうど、まだまだテレビでは被災地の惨状が繰り返し報道されている時期でした。
被災された方々が大変不自由な環境の中、ひたむきに生き抜いている姿。
それが、この詩で見る「かよわい花」と重なって思えました。

かよわいといっては大変失礼かもしれません。
しかしながら、あんなに苦しい状況の中、文句も言わず、
生きていることを感謝するとさえ口に出来る人々を見ていると、
その姿が、朝さく朝がほや、昼さく昼がほと重なって思えてきました。
どうすることも出来なかった自然の力と、
時間や規律を守りひたむきに生きる姿。

ニュースの映像と重なり、ただただ早く穏やかな生活が戻ってきますように
何も悪いことをしていないのに、どうしてあんな苦しみを与えられなくてはならないのかと、
筆から真黒な墨が紙に浸みこんでいくのを見るたびに
「花」の文字と被災地の状況が交互に頭を巡ったことを思い出します。

 

もうひとつ。
自分の命も短いのだ ということ。

規律正しい生活を続けていることは、
生きていく上で必要なことなのかもしれないけれど、
あっという間に一生終わってしまうよと囁かれているようでもありました。

朝には朝やること、昼には昼やること、夕方には夕方やること、
それぞれ決まっているけれど、
どうして人間はそれで満足してしまうの、一生は本当に短いのにさ

なんて声が聞こえてきたような・・・ ないような。
花びらが散って行くように、私の命もはかないということを肝に銘じよ 
と言われているような気がしました。

 

この詩で何を感じるかは人それぞれと思います。
この詩について、論じている書籍を調べたり、達冶について調べて
何を言わんとしているかを調べたりした訳ではありません。

ただ、私がこの詩から感じたことはこんなこと。
その思いを筆に託し、作品にしています。

毎度のことですが、自分が書き上げた時と、
実際会場で飾られているものでは全く印象が変わります。
会期中、どのように作品が私に訴えかけてくるか 今から楽しみです。

・・・ 

 


第31回日本教育書道藝術院 同人書作展 のお知らせ

2011-06-10 | 書道

こんにちは Reisinです

いよいよ今月22日より、六本木の国立新美術館にて同人書作展が開催されます。
今年もまた、多くの素敵な作品に出会えることと、楽しみにしています

      

会期:平成23年6月22日(水)~7月3日(日)
    午前10時~午後6時(入場締切は午後5時30分)
    初日は12時開場 休館日6月28日(火)

会場:国立新美術館 2階展示室2D
      住所:東京都港区六本木7-22-2
      TEL:03-6812-9921(会期中)


今年は、作品の出品締め切りがゴールデンWEEK前の4月28日、
震災後の約1ヶ月半後でした。

地震の影響で出品を断念された方もいました。
出品された方にも、不自由な環境の中、
作品創りに取組まれた方が多かったろうと思います。

私自身、3月中はどうしても書こうという気が沸かず、
今年は出品をやめようか と何度も考えましたが、
今思えば、投げ出さず、出品出来たことは自信や満足感につながっています。
また、大変な苦労をしている方が多い中、筆を持ち、
作品と向き合う時間を持つことが出来たことに
心から感謝し、これからも真摯に書道と向かわなくてはと身が引き締まる思いです。

わたくし、今年も受付に座らせていただきます。
6月25日(土) 13時までの担当です。
もし、このBLOGを見られた方、是非お声かけくださいませ

 

次回は同人展作品で書かせていただきました
三好達治の詩 「かよわい花」 全文をご紹介いたします

 

 


大ミス(涙)

2011-06-08 | 書道

こんにちは Reisinです

前回の書道授業で宿題が出ました。
「千字文の一句を色紙に書いてくること」

数日前、宿題に取り組み、結構気に入ったものが書けました。
今日まで部屋の片隅に立てかけ、「ふむふむ」なんて眺めたりしていました。


そして、さきほど、「あ、blogにアップしよう」と写真を取り、
画像をアップロードしていたところ、大変ショックなことが・・・
その作品がこちら
 ↓

- 千字文句 「篤初誠美」(とくしょせいび) -

”篤初誠美 慎終宜令” の二句八文字で、


「修養の道を志したならば、はじめにおいて大いに努めれば、
その結果は必ず善良となる。
また、終わりも慎んで丁重にすることも大切。
はじめは大いに努めるが、終わりをよくしないのが人の常である」

という意味(だそうです。) (…授業で配布されたプリントによります。)

四文字のバランス良く、
「美」の文字は若干飛んでしまったようにも思えますが、
なんとか誤字にはなっていない と思いこめば、
勢いもあり、品良く書きあがったかなと思います。

・・が、しかし致命的なミスを発見。
さて、どこがおかしいでしょう

そうです。一枚目の写真ではカットしました下部の「落款」

よぉおおおお くご覧ください。
涙が出そうです

 

答:最後、玲芯 と書かなくてはいけないはずが、玲芯

なにやっとんねん

blogにアップしよう と思わなければ、写真も撮らなかっただろうし、
知らずに授業で黒板に貼られ、赤っ恥をかくところでした。

あ・・ 残念

 

もう一枚、イマイチ気に入っていない方を提出します。
だって・・・・  授業は明日。用意した色紙、全部使い果たして無いんですぅ… 妥協