馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

迷走する日本バスケ

2006年01月17日 | 日々是バスケ
今更書くまでもなくご存知の方も多いと思いますが、日本のバスケではこんなことが起きてます(以下サンスポより)。

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バスケSリーグ・福岡の“騒動”の責任
バスケットボールの福岡レッドファルコンズの問題は、なんとも不可解である。日本の男子では最高峰のスーパーリーグに昨年新規参入したが、前期リーグは0勝14敗のうえ、財政的に立ち行かなくなり、昨年末には給料が一部払えなくなった。ここまでは他のプロスポーツの弱小チームでも聞かれる話だ。

しかし、昨年暮れ、58歳の女性社長が「生命保険金を選手の給与など運転資金にしてほしい」と未遂に終わったが、一酸化炭素中毒による自殺を図ったというから尋常でない。正月の全日本総合選手権は新社長が旅費、宿泊費を工面し食費などの雑費を選手が負担して、何とか出場にこぎつけたという。

もともと福岡というチームは昨季まで存在しなかった。IT関連企業をバックに寄せ集めで作られたチーム。女性社長は、出資した運送会社のオーナーで社長を押し付けられた格好だった。Sリーグクラスでは人件費を含め運営費は年間2億円は必要だが、最初から資金計画がずさんで、福岡県協会は早い段階からチーム運営を疑問視していたという。

もっと大きな問題は下部リーグの在籍経験もないチームに、いきなり参入を認めた日本リーグ機構(JBL)の資格審査の甘さだ。当時、プロリーグ(Bj)発足を目指した新潟が退会。「今季7チームでの変則リーグを余儀なくされる。そこに福岡の話が飛び込み、十分な審査を行わずに参加を認めたのではないか」と関係者は指摘する。

Sリーグ後期は21日に始まる。残り14試合で必要な数千万の運営資金は捻出できるのか。資格審査で『優良格付け』までしたJBLと、指導的立場にある日本協会の責任は大きい。
(元の記事はこちら
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レベル低すぎます。こんなことで揉めてるようでは、一体いつになったら日本にしっかりとしたバスケットボールリーグが根付くのか。僕は「下部リーグの在籍経験もないチームに、いきなり参入を認めた」こと自体は特に問題はないかと。経験がなくても経営さえうまくできる見込みがあれば。もしくはアメリカのマイナーリーグのように、加盟料さえ払えれば新規チームでも加入できるという方針であるのならば。厳格な基準があるにも係わらずきちんとした審査が行われたとしたら問題。どうせBjの登場にあせって審査を甘くした、ってところでしょうか。

そんなスーパーリーグに愛想を尽かしたのか、前述の通り今年からBjリーグなるプロリーグが日本でスタートしております。ここまで随分好調のようですが、先日早速大分のヘッドコーチが解任されました。やはり「元ブルズでMJとプレイ」という経歴だけのために採用してしまったのでしょうか。大分はミッションなんかはしっかりしているのに、HPに後援会会長として衆院議員を載せてるあたり前近代的なことしますなー、と心配してました。残ったメンバーで頑張ってほしいですね。僕は差別主義者ではありませんが、Bjリーグでの外国人ヘッドコーチ就任にはもとから異を唱えておりました(以前のエントリ、「どうした?!Bjリーグ」12をご参照)。ちなみにここまでのところ、外人コーチを擁するチームは全6チーム中4~6位に低迷しております。

バスケ経験者・ファンが多く存在するにも拘らず、国際大会での順位・プロリーグの成熟度がこれ程まで低い国は日本くらいのものでしょうか。この「ねじれ」が解消されない限り、一番辛い思いをするのはファンやプレイの場を得られない選手達です。協会やリーグの経営陣はよく周りを見て彼らの声に耳を傾けて欲しいものです。


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