馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

ファイナル、TVでやってくれー

2005年06月09日 | 日々是バスケ
しかし日本ではプレイオフだってのにNBA全く放送しませんね。日本人選手が出場しているっていう理由だけで、朝からBSではメジャーリーグのレギュラーシーズンの試合をダラダラ放送している。でもって町へ出れば、青いユニフォームを来た若者達が「オー、ニッポーン」と安っぽいナショナリズムに酔っている。これじゃ何時までたっても日本にバスケットは根付きませんね。

気が付いたらもうファイナル。ピストンズVSスパーズ。注目しているのは、スパーズの核弾頭GinobiliとストッパーPrinceのマッチアップ。ややもすれば単調なインサイドアウトに陥りがちだったスパーズのハーフコートオフェンスに、芸術的なピックアンドロールでアクセントを加えたGinobili。今までIverson、McGrady、Bryantなどを異常に長いリーチで苦しめてきたPrinceだが、果たしてそんなGinobiliをどこまで抑えられるか。今までPrinceが対戦した選手達とGinobiliが決定的に違うのは、Ginobiliはボールをもらう前に相手をズラすのがうまいところ。Princeはボールマンに対しては間違いなくNo.1ディフェンダーだが、多様なミートでボールを持たれる前に位置をずらされては後ろから追いかけるしかない。今までのようにはいかないだろう。

代わってピストンズのオフェンス。以前も書いたが、ピストンズは優勝した昨年に比べて、ベンチが薄くなったことを弱点として指摘されている。今年は計算できる控えはHunter、Arroyo、McDyessしかいない。ただ一方で、スタメンの完成度は確実にアップしており、中でも特にTayshaun Princeのオフェンス面での成長が著しい。

YrPts/48FGA/48PPSFTA/FGA
02-0315.1213.021.160.14
03-04 14.9512.851.160.20
04-05 19.0515.211.250.28


上記の表、Pts/48(48分当たりの得点)を見ると、1・2年目は殆ど変わらなかったにも係らず、今年に入り約4点もアップ。理由は、FGA/48(48分当たりの試投数)が2.4本増えているのに加え、PPS(一試投当たりの得点=総得点/試投数)が1.16から1.25へアップ。

PPSが増加した主な原因として挙げられるのは、フリースローをもらうのがうまくなったこと。FTA/FGA(一試投当たりのフリースロー)は、なんと0.20本から0.28本へ。ディフェンス面ばかりクローズアップされるPrinceだが、フリースローをもらうことでオフェンス面の効率性を高め、チームへの貢献度を更にアップさせている。

他にも書きたいことはあるけど今日はここまで。頼むからファイナル、TVでやってくれー。

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