馬鹿バスケ

Brooklyn Comets(ABA)でのアシスタントコーチを終えて、今はNYでスタッツいじり。

アメリカ南部バスケットボール巡礼の旅(9日目:1月6日)

2005年01月23日 | アメリカ南部バスケットボール巡礼の旅
昼からSixth Floor Museumを見学。ここは倉庫を改築して立てられた博物館で、ケネディ大統領の功績や暗殺の謎について展示がなされている。その名前が示すとおり、この倉庫の6階から犯人がケネディ大統領を打ったと言われている。誰がどうやって、なぜ彼を暗殺したのかについては諸説あるが、間違いなく言えるのは、それで大きく時代が変わってしまった、ということ。
(上の写真は博物館正面。手前の道路には、ケネディが2度弾丸を受けた場所を意味する、二つの白い×が書いてあった)

ケネディの演説はうまい。この博物館には、同じ時期に活躍し同じく凶弾に倒れたKing牧師のスピーチも一部紹介されており、両名とも実に人の心を掴むスピーチをする。僕もこちらの学校に入って、最初のModuleに英語でのPresentationの授業を受けさせられたが、改めてスピーチって重要だと思う。どんなにいいこと言っても、Deliveryがきちんと行われなければ人の心には届かない、ということ。その授業で習ったテクニックの多くが、彼らの演説では非常に効果的に使われていた。演説にアクセントを付けるPower Statement(かの有名な"Ask not what country can do for you, ask what you can do for your country"や、 "Ich bin ein Berliner")、視線の配り方、声のボリューム。そして何よりも、言葉や仕草から溢れ出る自信。

昼はウェストエンド地区で、久し振りにイタリアンを食してみる。Spaghetti Warehouseという店。アメリカのスパゲッティにしては、麺がグダグダではなかった。まあまあ。あとで調べてみると、この店はダラスから始まったらしい。まあ一応ダラスならでは、ということで。

夕方から車を飛ばしてアーカンソー州へ入り、ホットスプリングスに宿を取る。ここはアメリカには珍しい温泉の湧くところ。明日は温泉で長旅の疲れを癒す予定。夕食はアーカンソーNo.1メキシカン(微妙な評価)と謳われている店へ。ただ温泉が出るからというだけで、日本の温泉街で出されるしょぼい料理をイメージしていたのだが、ところがどうして、ここのメキシコ料理の味はなかなかうまかった。しかもメキシコ人が陽気。遅い時間帯に行ってお客さんが少なかったということもあろうが、BGMに合わせて歌う、踊る。

何より驚いたのはみんな親切。アメリカのレストランのサービスにはかねてよりうんざりしていた。自分の担当でないウェイターにものを頼んでも100%聞いてはもらえないという、チップのもたらす縦割り制。しかも、サービスの質によってチップが上下するかもしれないという市場原理に晒されている筈なのに、そのくせ緊張感が微塵も感じられないウェイター達。ところがこの店では、誰にお願いしてもちゃんと話が通った。久しぶりに味わうこのサービス。やっぱいい。先日メキシコに旅行に行った同級生から、メキシコ人は本当に親切だと聞いていたが、それはやはり本当なんだとアーカンソーで気づいた。ちょっとメキシコに行ってみたくなった。

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