アマチュア無線局によるオーディオアンプ・テレホンＩなどについて

他のブログで、自宅のオーディオアンプや電話器に近くに鉄塔を立てているアマチュア無線局からの妨害と思われるものが度々あり困っているというようなお話しがありました。

少々専門的な言葉を使用しますが、電波法に定められていることではアマチュア局のスプリアスの発射強度が基準に合致している場合、高調波による妨害以外についてはアマチュア局側には対策の義務がありません。
例えば、オーディオアンプ、電話などへの混入についてです。（これは基本波による混入といいます。）

だからと言って、このことを放置しておいていいということではありません。
アマチュア無線局を続けていきたいのであれば、妨害が止まるまでお手伝いをするということが常識となっておりますし対策の方法が多数紹介されています。（６月号のＣＱｈａｍｒａｄｉｏ誌は　電波障害の基礎知識　という特集記事が組まれています。）
妨害を受けて困っているお宅が、直接そのアマチュア局に話をするということは、普段からご近所つきあいなどでよくわかっている人ならば簡単ですが、なかなかそういかない場合が多いと思います。

もし、直接お話がしづらいということであれば、総務省地方総合通信局あるいは日本アマチュア無線連盟に相談して間に入ってもらうということが一番よろしいかと思います。

その局が送信出力２００Ｗを超える免許を受けている場合は落成検査が必要ですので事前に電波障害が出ていないかの調査をして確認をしていただいた書類を用意しないと免許は降りません。
それが無いということであれば、２００Ｗ以下の局ということになり近隣の電波障害の有無を確認する義務が無いため自宅で障害が出ていなければ大丈夫だと思っているのかもしれません。

もしそのアマチュア局が誠意をもって妨害の対策を行うように努力しようとするのであれば障害を受けていらっしゃる方のご協力が無ければ出来ません。親切だと思っていただいて、妨害がある事実をその局に何らかの方法で知らせてあげるようにしてください、お願いします。