この美術館は、年2回美術館の建物が主役になる
「アールデコの館」という企画があり、今年も
10月末日まで開催している。
この期間は館内の写真撮影もOKとなるので、
毎度嬉々として見学している。(写真は昨年春・秋撮影)
建物は、元朝香宮邸として昭和8年に建てられ、
戦後は外務大臣、首相公邸、迎賓館として使用。
主要室内の設計はアンリ・ラパン、玄関ガラスレリーフ扉は
ルネ・ラリックというフランスを代表するアール・デコ作家が担当、
さらに宮内省内匠(たくみ)寮の建築家が日本的感性を付加させて
いる。
あまりに華美な装飾は、かえって落ち着きを損なう場合もあるが、
この館の装飾はメリハリがきいていて、しっとりマッチしている。
さすが元宮様の館である。
他に建物ゆかりのアーティストの作品展示等もあり、こちらも撮影可能。
庭園も見事で、季節ごとの花や木々の美しさを楽しめる。
桜の季節はお勧めですよ。