久しぶりに両国の江戸東京博物館を訪れたLOGGY。
今回の目的は、開館20周年記念特別展として開催中の
「明治のこころ モースが見た庶民のくらし」の鑑賞である。
大森貝塚の発見者として知られるエドワード・モースは、
1877年(明治10年)から3度にわたり日本を訪問しており、
当時の日本庶民の暮らしや日本人の心根に魅了され、
あらゆる生活日用品をコレクションとしてアメリカに
持ち帰っていた。今回の特別展では膨大なコレクション
の中から320点の品々が展示されており、明治時代を
丸ごとパッケージしたかのようなインパクトがある。
コレクションには当時の着物や下駄などの装い、
職人の仕事道具、瓶入り砂糖菓子やいなごの佃煮等の
食べ物や食器類、子供のおもちゃやお札やお守りといった
祈りの品、そして商店の店先に掲げられていた看板まであり、
いかにモースが日本文化にのめり込んでいたかがよくわかる。
残念ながら展示コレクションの写真撮影は禁止だったが、
「生き人形」だけが例外として許可されていた。
以下は展示されていた「生き人形」。
左から甲冑姿の武士、農夫、農婦と赤ん坊。
アップで見てみる。
まさに明治時代からタイムスリップしてきたような迫力である。
この「生き人形」やコレクションの多くは、現在の日本では廃れてしまい
目にする事が出来無いものばかり。そういう意味ではコレクションを見る
現代人の我々が受ける印象は、当時のモースの感覚に近いのかもしれない。
特別展を後にしたLOGGYは、ざっと常設展もひと巡り。
生き人形ではないが、実物大人形を用いたこの江戸歌舞伎の展示も圧巻である。
あとは定番のジオラマ見学。今回は江戸時代の日本橋周辺をじっくり鑑賞。
来る度に新たなシーンの発見があり、何度見ても飽きないジオラマである。