
父 マイヒーロー
「また今日も泣いたのか」父は私が保育園で泣いた日を、一言も話さないのにいつも当てた。何故父にわかってしまうのか、私は不思議でしょうが無かった。ある日父に何故わかるのか尋ねたところ、...

真夜中の思い
父は男の子が欲しかったと後から知った。昭和一桁生まれの父は、跡継ぎの男の子を欲しがるのは当然と言えば当然だ。生まれた直後は私が女の子だったので、さぞかしがっかりしただろうが、それで...

映画と父と
ブログを書き出してから、過去の色々な事を思い出す度に、新しい発見がある。その一つに、私...

願かけ雪ダルマ 家庭崩壊
ある夏の終わり、私が小学校1年生の時のことだ。母が突然家を出て行ってしまった。物心がつく頃から、父と母は事あるごとに、喧嘩をしていた。母は泣き叫び物を投げつける。父も大きな怒鳴り声...

父の話
私が子供の頃、父は自分が子供だった頃の思い出を話してくれることが多かった。人の話をキチンと聞くことができなかった私だが、子供ながらに印象深く残っている話がいくつかある。父は、...

父にもらった「少年少女世界の文学」と自分で買った高価な「百科事典」
ある夜のこと、父が大きな段ボール箱を2つほど抱えて帰宅した。父は私の反応を期待するように、箱を開け、中身を確認するよう促した。段ボール箱の中は、「少年少女世界の文学」と背表紙に書か...

父と卓球場で…
ここ北海道ではこの時期、外で歩いていると、隣にいた人が瞬時に姿を消すことがある。数年前の冬、会社の忘年会のお店に向かう途中のこと。私の右側で楽しげに話していたガタイの良い上司の話に...