面白い記事を見つけたのでメモがてら
●収入(億円) ●支出(億円)
年間シート 120.00 選手らの年俸 55.00
一般チケット 47.40 キャンプ遠征費 44.00
放映権 63.32 雑費 33.00
キャラクターグッズ他. 9.98 球団職員人件費 7.00
球場使用料 14.30
その他 62.70
総収入. 240.70 総支出. 216.00
経常利益 24.70
注)収入、支出ともに'08年3月期決算の数字
これは読売巨人軍の決算内容だが、総収入が240億もある。人気が衰えたといっても相当な数字だ。しかし注目は支出の方だ。選手の年俸は55億これはかなりの金額だが納得できる。問題は、それ以外の支出だ。キャンプ遠征費、雑費、その他を合計すると139億だ。選手年俸の2、5倍以上、怪しさ満点だ。何にそれだけ必要なのだろうか。経費を水増しして球団経営はそれほど儲かっていないように見せかけているのだろうか。資金が他の系列企業に流れているのだろうかと考えてしまう。総収入に占める選手年俸は25パーセントほどだが、日本のプロ野球全体でも30パーセント前後だ。意外と低いと感じるかもしれない。占める割合がこれだけしかないのだとすれば選手年俸が原因で経営が苦しいとはいえないしだろうし、新人の契約金が高く経営を圧迫しているとはもっといえないだろう。所属年数の少ない選手の年俸は安く、さんざん搾取しているのだから。
これと比較のためにネットで見つけてきたMLB情報のリンクをちょっと見てみよう。これは総収入に対して、選手年俸がどれくらいの割合を占めるかを示した図だ。
% or Revenue spent on Payroll
79% Washington Nationals
79% Chicago White Sox
74% New York Yankees
70% Los Angeles Angels of Anaheim
67% Toronto Blue Jays
66% Detroit Tigers
62% Minnesota Twins
60% Houston Astros
60% Boston Red Sox
59% Los Angeles Dodgers
59% St Louis Cardinals
57% San Francisco Giants
56% New York Mets
56% Atlanta Braves
55% Chicago Cubs
53% Oakland Athletics
53% Philadelphia Phillies
52% Milwaukee Brewers
51% Seattle Mariners
49% Baltimore Orioles
48% Cincinnati Reds
48% Texas Rangers
47% San Diego Padres
45% Kansas City Royals
44% Arizona Diamondbacks
43% Pittsburgh Pirates
40% Cleveland Indians
32% Tampa Bay Devil Rays
31% Colorado Rockies
15% Florida Marlins
前に言ったようにMLBの選手年俸の割合はここ最近は平均だと51パーセントから55パーセントくらいだ。これでも記録的な利益をオーナーが上げて話題になったほどだ。これと比べると、日本のプロ野球の選手分配率の低さがわかる。プロ野球団が経営が下手だったり放漫経営をしているのか、親会社が帳簿を上手くごまかして利益を吸い上げているのかはわからないが、日本のプロ野球の帳簿が不可解であることには代わりがない。