拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  『坐』の字

2023年10月02日 | 東洋自分なり研究所

  『坐』の字・・・といっても『坐禅』の『坐』の話。

                 

 

  前回ブログで『茶室は郷里』ということで、『郷』の字の甲骨文字を登場させて説明したが 

                              

  これってよく見ると『坐』の字によく似ている・・・というか、ほとんど『坐』=『郷』といえそうだ。

  辞書『新漢語林』によると、『坐』〜向き合う二人が土にひざを付けて坐る様から、すわるの意味を表す。・・・・とある。

 

  とすると、やはり『坐』は『郷里・さとり』に誘(いざな)う『道』であるといっても、まんざら間違いではなさそうだ。

 

  その線で『坐』を馬骨流に解明すると

  『坐』の『土』は大地にしっかり足を付けた『生き方』を象徴し、 その為に必要な目覚め証拠、二人(我と無我)が対峙して描かれている。

  仮想現実世界から目覚めた『Neo』状態とも言える。(ネオは『新』を意味するラテン語&The One(救世主)のアナグラム(逆読み)で表す)

  

  その時、初めて『独坐大雄蜂』とも『天上天下唯我独尊』・・・とも言えるのだと思う。

  この『雄叫び』は、『自他不二』の自己が宇宙にまで貫いている!・・・という実感の吐露であったであろう。