主に90年代に活躍した元日本、東洋太平洋ライト級王者だ。
自分は当時ボクシングに興味をもっていたのだが、坂本選手の
ことは名前を聞く程度でよく知らなかった。
90年代初頭の日本ボクシング界と言えば鬼塚、辰吉、渡久地
選手が話題になっていた頃だ。
坂本選手はこの頃12戦全勝のまま日本タイトルを獲得し、
さらにノンタイトルながら1クラス上の日本王者にも勝っている。
目を見張る活躍なのだが当時ボクシング雑誌も含めたメディアは
坂本選手のことを人気の3人に比べてあまり取り上げていなかった
ように思う。
1995年、元世界王者のファン・コッジに敗れるも翌年に東洋太平洋
ライト級王座を獲得。
その後多くのノンタイトルなどをこなし1997年、29戦目にして
初めて世界へ挑戦することになる。
この29戦目27歳にして世界初挑戦というのは、ボクシングを
知っている人が聞いたら疑問に思うほど遅いと感じるだろう。
デビューからの活躍を見ていたら15戦目くらいで世界挑戦しても
不思議ではない。
プロモートに問題があったのではないかと勘繰ってしまう。
ほんとかどうかわからないが、当時のジムの会長の意向で坂本選手に
苦労させるために多くの試合をこなさせたという話を聞いたこともある。
坂本選手は子供の頃養護施設に入っていたことでも知られているが
ボクサーになってからもどこか不遇だったと思ってしまう。
この世界初挑戦は失敗し、その後それまでの経緯とは裏腹に立て続けに
世界挑戦するもすべて失敗に終わっている。
スポーツ選手にはピークというものがある。
坂本選手は時期を逸した感が否めない。
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